業界ナビ：芸能人のマネージャーになるには？実際の仕事内容や目指す方法を解説

テレビや雑誌などのメディアを通して、華やかな芸能界に憧れを感じる人もいるのではないでしょうか。芸能界に関わる仕事のひとつとして、芸能マネージャーがあります。

テレビ番組などで芸能人が、マネージャーの話をするのを耳にすることはあっても、実際の仕事内容やなるための方法を詳しく知っている方は少ないかもしれません。

本記事では、芸能マネージャーに関心がある人に、仕事の内容や求められるスキル、目指す方法を解説します。芸能マネージャーの仕事に関心がある人は、参考にしてみてください。

芸能マネージャーとは

芸能マネージャーは、タレントや俳優、ミュージシャンなど、芸能活動をする人のサポートを行う仕事です。芸能プロダクションに就職し、社員として、プロダクションに所属している芸能人を担当します。
所属するプロダクションや担当する芸能人の仕事量にもよりますが、一人で複数の芸能人を担当することもあります。

担当する芸能人によって、関わる現場も、ドラマやバラエティーなどのテレビから、舞台、映画、ライブ、イベントと異なります。

芸能人がそれぞれの魅力を活かして活躍している裏には、活動を支えている芸能マネージャーの存在があります。

芸能マネージャーの仕事内容

芸能マネージャーは、所属するプロダクションや経験によって扱う仕事が変わりますが、代表的な仕事を紹介します。

芸能人をそばで支えるサポート業務

担当する芸能人の現場への送迎や、現場が遠方の場合は宿泊先の手配を行います。また、芸能活動のスケジュール管理、契約の管理など、担当芸能人が活動に専念できるようにサポートします。

芸能人を積極的に売り込むプロモーション業務

担当する芸能人の魅力やセールスポイントを考え、テレビなどのマスコミに営業をして仕事を獲得するのも重要な業務です。売り込むためのブランディングや話題作り、近年ではSNSの運用にも携わる場合もあります。

新人タレントの発掘・スカウト

新人タレントを発掘するのもマネージャーの仕事のひとつです。インターネットや人脈を使っての情報収集や、街に出てスカウトもします。自分が見つけた新人タレントが売れていく姿を見るのは、マネージャーとしてやりがいを感じる場面かもしれません。

所属事務所養成所での講義・レッスン

芸能人によって必要な講義やレッスンは異なりますが、発声や歌唱、演技など、トレーニングをさせて育成していきます。また、新人タレントに向けて、ビジネスマナーやSNSでの情報発信、生放送での発言に関するコンプライアンスの講義も担当します。

芸能マネージャーに必要なスキル

芸能マネージャーの仕事は多岐にわたるため、必要なスキルも幅広く求められます。

コミュニケーション能力

芸能マネージャーには、スケジュールやギャラなどの交渉をする場面も多くあります。関係者と円滑に仕事を進めていくには、コミュニケーション能力が求められます。また、相手が何を求めているのかを聴き取る傾聴力や担当する芸能人の魅力を伝える発信力も必要です。

行動力

フットワークの軽さやレスポンスの速さは芸能マネージャーにとって重要です。たとえば、仕事の案件が入った時にすぐ動いてくれる人は信頼度が高くなります。芸能界は人脈も大切な要素となるため、自ら現場に足を運び、関係を築いていく行動力が必要です。

スケジュール管理能力

スケジュール管理ができないと、現場のスタッフや他の演者に迷惑をかけるだけでなく、信用を失ってしまいます。また、担当する芸能人に負担やストレスがかかっていないか、スケジュールが厳しくないか確認して調整する能力も求められます。

気配り、心配り

芸能人が仕事に集中できるよう、細かな気配りや心配りをする必要があります。また、芸能マネージャーは、多くの「人」と関わる仕事です。関係者との人脈作りにもホスピタリティが求められます。

簡単なPCスキル（Word・Excel・PowerPointなど）

経費の精算や企画書の作成、プレゼンテーションの資料作成など、PCを使った事務作業も多くあります。ビジネスシーンで使用するメールやWord、Excel、PowerPointなどの基本操作は必須条件として求められる会社もあります。

芸能マネージャーになるには

芸能マネージャーになるには、専門的な資格や学歴は必要ありません。ただし、担当する芸能人の送迎を含め、普通自動車の運転免許は求められるので取得しておいたほうがよいでしょう。

芸能マネージャーを目指す場合は、専門校で学ぶ、芸能プロダクションに応募する、契約社員やアルバイトから始めるなどの方法があります。

専門校で学ぶ

専門校では、芸能マネージャーの実践経験を積みながら必要な知識やスキルを身につけられます。業界の現状や、仕事で必要となる基礎知識、スケジュール管理やプロデュースを実践的に学ぶこともできます。

専門校によっては、実際に働いている芸能マネージャーが講師をしている講義もあり、業界の第一線の知識やスキルが学べます。

芸能プロダクションに応募する

芸能マネージャーとして働くには、マネージャーを募集している芸能プロダクションに応募して採用試験を受けるのが一般的です。新卒の場合は、学部を問わない求人もありますが、配属によってはマネージャー以外の部署になる場合もあります。

経験者採用では、実務経験が優遇される芸能プロダクションがある一方で、未経験でも歓迎な求人もあるので、実務経験がなくても挑戦することが可能です。

契約社員やアルバイトから始める

チャンスがあれば、契約社員やアルバイトからでも芸能マネージャーになれる可能性があります。なかには、正社員への登用制度を設けている場合もあるので、現場経験を積んで、マネージャーを目指すこともできます。

芸能マネージャーを目指すなら代々木アニメーション学院がおすすめ

代々木アニメーション学院の芸能スタッフ学部には、芸能マネジメント科があります。業界で活躍しているプロの専門講師陣により、基礎から専門的な知識まで学ぶことができます。

さらに、代々木アニメーション学院が運営、マネジメントを行っている、実際のアイドルグループを教材に経験を積むことも可能です。イベントやライブに同行し、実際の仕事を体験できるので、現場ならではの実践的なノウハウが身につきます。

さらに、代々木アニメーション学院が所有する「天王洲 銀河劇場」での公演作品をはじめ、数々の舞台・ライブイベントなどに在学中からスタッフとして参加することもできます。

華やかな芸能界を支える夢のある仕事

芸能マネージャーの仕事は、担当する芸能人のサポートを通して、華やかな芸能界を支える夢のある仕事です。自分がマネジメントしている芸能人の活躍や、発掘した人材が育っていく姿を間近で見られるのは、この仕事の大きなやりがいではないでしょうか。

また、芸能マネージャーは、担当する芸能人、マスコミや現場のスタッフをはじめ、多くの「人」と関わります。良好な人間関係を築いていくには、業界の知識やコミュニケーションスキル、ビジネスマナーやホスピタリティをはじめ、さまざまスキルや経験が必要になります。

芸能マネージャーになるために必要な資格や学歴はありません。未経験で応募できる求人もありますが、専門校で、業界や仕事内容を実践的に学び、必要なスキルを身につけておくと、即戦力としての活躍が期待できるでしょう。