業界ナビ:【突撃!隣の代アニ授業】ライブ制作科、2.5次元舞台制作・演出科/イチから舞台をつくり上げる!

ステージイベント、お好きですか~!?

ステージイベントと一言で言っても、アイドルや声優のライブ、俳優による舞台演劇、2.5次元ミュージカルなどジャンルが多彩なら、会場の規模も数十人から数千人とさまざまです。アニメ・エンタメ好きな方なら、何かに参加した経験がある方も多いのではないでしょうか?

目の前で繰り広げられるライブ感あふれるパフォーマンスは、そこでしか味わえない唯一無二の体験ですよね!

これらのイベントを支えているのが制作スタッフ。さまざまなセクションに分かれて、イベントを成功させるために全力を尽くす職業です。そういった舞台やライブの制作スタッフのスキルを学ぶ学科が、代アニにあることをご存じですか?

それがライブ制作科と2.5次元舞台制作・演出科です!

その最大の特長は、現場実習の経験がたくさん積めること!!

代アニは「天王洲 銀河劇場」(東京・品川区)という劇場と「YOANI Live Station」(東京・新宿区)というライブハウスを運営しています。

制作の知識を学ぶ座学の他に、この2会場をはじめとするさまざまな劇場やライブハウス、アリーナ規模の会場などを使った現場実習を行っています!!

こういった日頃の成果を発表する場が、学生による「舞台公演」です!

お客様を入れる舞台演劇をイチからつくり上げるというもので、音響や照明、舞台監督、会場係など制作スタッフをすべて学生が担当する、まさに現場実践の場です。

そんな舞台公演を2学科合同で、 2年生は9月に、1年生は10月に開催しました!

代アニ広報は、本番前のゲネプロに突撃取材を敢行! 最後の大仕上げでどんなことをやっているのか確かめてきました!!

果たして、どんな光景が繰り広げられているのでしょうか……!?

※ゲネプロ(ゲネ)
演者やスタッフ、機材などすべて本番と同じ条件で実施するリハーサルです。
お客さんが入らないだけで、途中で止めたりせずに最後までやり切る最終確認を兼ねたものなので、緊張感に満ちています。

ゲネプロ……じゃない!

ゲネプロを目指して会場入りしたところ、2年生も1年生も、まだ始まりそうにない雰囲気が漂っていました。

そう、スケジュールが押していたのです!

ゲネの前に行わわれる「場当たり」が伸びていたためです。

場当たりとは、音響や照明など裏方スタッフのオペレーション確認のためのリハーサル。お芝居は稽古場で練習できますが、機材を使うオペレーションは実際に触りながらでないと調整ができません。

また、調整していく中で演出が変わることもあり得ます。そうなると音や光のオペレーションも変更が必要で、思っている以上に時間がかかることも珍しくありません。

同時に、介錯(演者が舞台袖にはける際に幕をめくったり、扉を開けたりする手伝い)がタイミングを確認する場でもあります。例えば暗転中に裏の扉を開けて楽屋の明かりが客席に漏れる、というようなことがないように細かくチェックしていきます。

そんなわけで、場当たりでは各セクションのスタッフたちが、シーンごとの照明や転換のタイミング、BGMやSE(効果音)の大きさなどを試していくのですが、その度にさまざまな問題が発生します。

・想定していた照明とは異なる照明が点く
・SEやBGMのタイミングがズレたり、音量が適切じゃない
・暗転/明転するタイミングがわからない
・演者の動きと照明・音響が合わない
など

演出はそれらを一つひとつ処理していきます。問題の原因と対処法を確認し、演出を変える必要があれば修正するのです。

そのため、時間が延びてしまったのです!

場当たりが思ったよりも時間がかかってしまうことは、経験しないとわからないことでもあります。講師の先生も「最初はそういう時間が読めないけど、経験することでだんだんとわかってきます」と話していました。手取り足取り丁寧に一つずつ教えるよりも、現場で体験して感じてもらうことが大切だということですね。

何とか場当たりも終わり、いよいよゲネが始まります!

2年生公演「Wind of You」

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2年生の舞台は東京と、東京に似た異世界を舞台にしたアクションファンタジー作品です。

2つの世界を行き来する主人公以外、同じ役者が東京と異世界で違う役柄を演じます。そこで重要になってくるのが衣装の早替え!

東京ではいわゆる日常の洋服を着ていますが、戦闘を繰り広げている異世界では武装した衣装になります。役の切り替え=衣装チェンジというわけです。

一度幕が開いたら止まらないのが舞台。ゆっくり着替えていては間に合いません。おまけに早替えは1回だけではなく何度も行われるので、その度に素早く的確に着替える必要があります。

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そのため、担当の学生スタッフを裏に待機させていました。設置されたモニターで物語の進行を確認しながらベストなタイミングで準備する姿はまさにプロフェッショナル。演者も「とてもスムーズに進行できます!」と話していました。

場当たりで修正が入った音響と照明ですが、ゲネではちゃんと対応できていました。

実は音響照明は場当たり後に「時間が押しているからすぐにゲネをしたいけど、場当たりで修正が入った部分を見直す時間が必要かな?」と監修の田中精さん(ジェイズプロデュース)に尋ねられていたのです。そこで根拠もなく「出来ます」と言わず「見直すので少し時間をください!」としっかり答えていたことで、スタッフ同士でコミュニケーションを取って修正に対応していたのです。素晴らしいですね!

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少しずつ現場で変化が積み重なって出来上がっていくのが舞台の魅力でもありますが、さまざまなセクションで変化が起きると、

「あれってどうなっているんだっけ?」

という混乱が生まれることもあります。そんな時に、全体の進行をまとめるのが舞台監督です。舞台監督は、舞台が円滑に進行するように段取りを組むのが仕事。

劇場に入ってからは、演出が変わった進行を全体に浸透させ、混乱を防ぐために誰よりも会場内を駆け回る責任重大なセクションです。さらに舞台上だけではなく、会場スタッフに開場・開演の指示を出したり、音響照明に場面転換時の合図を出したりと、イベントとしての舞台全体を見なければならないので、とても大変です。その分、成功した時の喜びは人一倍なことも間違いありません!

そうして各役職とも、本番に向けてゲネを無事に終わらせました!

1年生公演「口裂け☆ガール」

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1年生は都市伝説とSNSを掛け合わせたホラー作品。ガチガチのホラーというわけではなく、主人公は高校生なので雰囲気は明るく、コメディタッチな部分もあります。

今作の脚本を担当した2.5次元舞台制作・演出科の井上さんは初めての脚本ということで、夏はほぼ毎日代アニに通い、先生と相談しながら書き上げたそうです。自分の脚本が役者によって舞台に変わってていく様について「とても面白く、嬉しいです」と感慨深げに話しました。

その脚本を演出するのも学生で、これまた初めての経験。音響のタイミングや照明の変換など、自分がイメージする物語を舞台上に成立させようと真剣に取り組んでいました。

舞台上の役者に対して、「こうして」「ああして」を的確に伝える姿は、初めてとは思えないくらい堂々としていました。

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印象に残ったのは、1年生公演に2年生がサポートに来ていたことです。約1ヶ月前に公演を行った自分たちの経験を元に、後輩にいろいろアドバイスをしていました。自分に近い存在から教えてもらえることは、やはり刺激になりますね。来年は今の1年生が後輩に教えてくれることでしょう!

また、舞台上で場当たりやゲネをやっている中、裏では制作スタッフがパンフレットやチケットの準備に勤しんでいました。実は直前にトラブルがあったらしく、その対応に追われていましたが無事完了! イベントにはトラブルが付き物なので、これも良い経験と言えますね。

受付や会場スタッフももちろん学生が担当しました。非常灯を隠す準備をしたり、入口ドアが開いた時に光が入らないように幕を張ったりします。受付は予約状況の管理や来場者の席への誘導など細かな点まで気を配らなければなりませんが、学生たちはテキパキとこなしていました。

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そんな学生たちの姿について、ある講師の先生は「1ヶ月前までは『大丈夫かな!? 』と心配していましたが、ちゃんと出来るように成長していて嬉しいですね。でき過ぎて驚いてもいます(笑)」と感動していた様子。

続けて「実は1年生は、まだ舞台制作のすべてを座学で教えきれていないんです。しかし座学だけで身に付くものではありません『現場で覚えよう! 』精神で、この公演をカリキュラムに取り入れています。実際、学生たちはやる気に満ちて取り組んでおり、私たちはそれをサポートしながら技術や作法、心構えなどを教えることができました」と、現場実践の強さを語りました。

確かにみなさん、スケジュールがスケジュールがタイトになっていても笑顔で楽しんでいました。そして無事にゲネも終了しました!

そして本番へ

場当たり、ゲネを通して調整していった結果、1年生も2年生も本番公演は大成功!

お客様を入れた状態で最初から最後まで通し、大きなトラブルもなく無事に千秋楽まで終えることができました。

ゲネで新たに生まれた最終調整事項もしっかりとクリアし、素敵な舞台に仕上がっていました。

本番を終えたみなさんの笑顔は、これまで苦労した分ひと際輝いていました!

舞台やイベントの制作の楽しみはいろいろあると思いますが、その一つはきっとこの無事に終えた瞬間の解放感なことは間違いありません!!

企画から本番まで、お疲れ様でした!

制作を学んでみたい! という方はぜひ一緒に代アニで学びましょう!!

「Wind of You」公演&オフショット写真

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「口裂け☆ガール」公演&オフショット写真

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ライブ制作科、2.5次元舞台制作・演出科ではさまざまな現場実習を体験できます。

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