業界ナビ：ミュージカル俳優になるには？仕事内容や必要なスキルなどを解説

ミュージカル俳優は、音楽や歌、ダンスを交えて演技をし、舞台を中心に活動する仕事です。演目にもさまざまな種類があり、2.5次元ミュージカルのようにアニメやマンガ、ゲームを原作とした舞台もあります。

ミュージカル俳優になるために特別な資格は必要ありませんが、演技力はもちろん、歌唱力やダンス力なども高いレベルで必要とされます。

本記事では、ミュージカル俳優になるための方法や求められるスキルなどについて解説します。

ミュージカル俳優とは

ミュージカル俳優は、演劇に歌やダンスを加えて多彩な表現をする舞台芸術であるミュージカルに出演する俳優のことです。

ミュージカルの種類も多様化しており、『レ・ミゼラブル』『オペラ座の怪人』のような伝統的な演目はもちろん、アニメやマンガ、を題材とした2.5次元ミュージカルなどもあります。

映画やドラマ、演劇などに出演する俳優と異なり、台詞を交えた演技だけでなくダンスや歌唱力も求められるため、表現力だけでなく多彩なスキルを備える必要があります。

ミュージカル俳優の仕事内容

ミュージカル俳優の主な仕事は、オーディションやオファーで出演が決まった舞台演目の公演期間中に、与えられた配役を演じ切ることです。

舞台の本番まで稽古やリハーサルを繰り返し行うため、演技力やダンス・歌唱力を磨くための練習を続けることも大切な仕事の1つです。

また、出演するミュージカルの宣伝のための広報活動として、さまざまなイベントに参加したり、テレビやラジオをはじめとした各種メディアに出演したりすることもあります。

ミュージカル俳優になるには

ミュージカル俳優になるために高い学歴や特別な資格は必要ありませんが、俳優として演目に参加するための基本的な道のりを把握しておくことが大切です。ここでは、ミュージカル俳優になるための一般的な方法を紹介します。

芸能事務所に所属する

芸能事務所にタレントとして所属し、ミュージカル俳優デビューを目指す方法です。

ただし、芸能事務所に所属するタレントのマネジメントは事務所側が行うため、必ずしもミュージカルの仕事を受けられるとは限りません。

芸能事務所によって得意な芸能ジャンルは異なるため、どうしてもミュージカル俳優として活躍したいならば、所属俳優のミュージカル出演実績が豊富である事務所を選んだ方がいいでしょう。

もちろん、自分自身のミュージカル適性を高め、観客からの人気を得ることも大切です。

ミュージカル俳優の養成所や専門校に入る

芸能事務所や劇団が運営している養成所に入所してミュージカル俳優としての経験とスキルを磨き、デビューを目指すという方法です。

または、演劇や歌唱・ダンスについて専門的に学べる学校に入学し、ミュージカル俳優に必要なスキルを身につけます。卒業した後に、芸能事務所に入って舞台への参加を目指します。

また、専門校卒業後の進路としては、ミュージカルを行っている劇団などに所属する、オーディションに直接応募して合格するといった方法もあります。

一般オーディションに応募する

先述したように、各ミュージカルで行われている一般オーディションに応募し、合格するという方法もあります。

一般オーディションといっても、参加者にはミュージカル参加経験があるプロもおり、エンタメ業界とのつながりも大切です。そのため、未経験者や舞台経験がない人が合格することはほぼなく、最も難易度が高い方法です。

オーディションを通して劇団に採用される場合もありますがスキルは求められるため、専門校で経験を積むのがおすすめです。

ミュージカル俳優に求められるスキル

ミュージカル俳優として活躍するためには、舞台で与えられた役を演じ切るためのさまざまなスキルが必要です。

演技力や表現力

ミュージカル俳優に欠かせないスキルの1つが、与えられた役を忠実にこなすための演技力や表現力です。

舞台芸術では、自分が演じる役柄の背景や心情を理解し、他の演者との関係性までも意識した演技力が求められます。

また、ただ上手に演じるだけでなく、自分の個性を出しながら観客を魅了し、演技を通してファンにさせるような表現力も欠かせません。

歌唱力とダンス力

ミュージカルでは演目の中に歌とダンスで表現するパートが必ずあるため、歌唱力とダンス力も欠かせません。

感情を込め歌うのはもちろん、歌いながら正確に踊れるダンス力が欠かせません。また、他の演者と一緒に歌い、ダンスすることもあるため、息を合わせながら演じる意識や相応のスキルも大切です。

長期の公演を乗り切る体力

演技力や歌唱力だけでなく、ミュージカル公演期間中を無事に演じ切るだけの体力も必要です。

ミュージカルは規模によって公演が1〜2か月など長期に及ぶことがあり、上演時間も1時間半〜3時間半と長いことから、体力はもちろん健康管理も求められます。

また、演じる役柄によっては1日2公演に出演することもあるため、「マチネ（昼公演）」と「ソワレ（夜公演）」の間の空き時間に、体力を回復させることも大切です。

ミュージカル俳優になるためにしておきたい準備・練習

ミュージカル俳優になるためには、演目を演じ切るためのスキルなどが欠かせません。

ここで、ミュージカル俳優を目指す際に取り組んでおきたい準備・練習を紹介します。

演技力や表現力を磨く

・与えられた役を理解して演じることが欠かせないため、実際に演技をしながら練習する
・表情の作り方などについても、動画を見ながら練習するなど、参考になる人の演技を見ながら行う

歌やダンスのレッスンに参加する

ミュージカルは歌唱やダンスが必須なので、日頃から歌の練習などが欠かせません。

歌唱力といっても演技やダンス中など、動きの中でもはっきりと発声できるような腹式呼吸などの技術が欠かせません。同じように、ダンス力についても、演目によって異なるダンスに対応できるような基礎練習が必要です。

そのため、独学で練習するよりも、プロにレッスンを受けながらミュージカルで必要な歌唱力やダンス力を磨くことが大切です。

体力作りと健康管理

ミュージカル俳優として長い公演に耐えるための体力作りを目的としたトレーニングも行いましょう。

持久力を鍛えるためにランニングや水泳、自転車などの有酸素運動を行うのはもちろん、姿勢を安定させてダンス力の向上にもつながる体幹トレーニングを継続する必要があります。

また、病気や怪我などをすると他の演者やスタッフに多大な迷惑がかかるため、栄養管理や体調管理を日頃から意識し、自分なりのストレス発散法も確立しておきましょう。

さまざまなミュージカル作品に触れる

演者としての表現力を高めるためには、さまざまなミュージカル作品に触れることも大切です。

世間的に評価されている作品、もしくは自分の好きな俳優が出演しているミュージカル作品を観るなどして、演技や表現について学びましょう。

また、さまざまなジャンルの作品を見ることで、感性が磨かれるのはもちろん、ミュージカルへの興味がさらに深まってモチベーションの維持にもつながります。

ミュージカル俳優を目指すなら代々木アニメーション学院がおすすめ

ミュージカル俳優に必要なスキルを習得し、俳優としての活躍を目指すならば、代々木アニメーション学院のような専門校がおすすめです。

代々木アニメーション学院には、ミュージカル俳優向けの学科として「2.5次元演劇科」があり、本物の舞台や実践的な設備を利用して実習ができます。

講師は現役の俳優やプロダンサーなので、演技力や歌唱力、ダンス力を最短で習得できるのはもちろん、業界で活躍するための相談にも対応してもらえます。

また、エンタメ業界との繋がりが強く提携先の企業も豊富なため、在学中に数多くの出演オーディションに参加して演劇作品に出演できる可能性もあります。

ミュージカル俳優は、演技力だけでなく歌やダンスについてのスキルも求められます。独学でのスキル習得には限界があり、ミュージカル業界の構造はもちろん仕事内容などを事前に理解しておく必要があるため、業界経験者やプロから学ぶことが大切です。

ミュージカル俳優としてデビューするにはエンタメ業界とのつながりも欠かせないので、代々木アニメーション学院のようなプロが指導する専門校の利用を検討してみましょう。