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業界ナビ:地声を高くする方法は?7つの鍛え方やポイントを詳しく紹介!

地声を高くする方法は?7つの鍛え方やポイントを詳しく紹介!

歌を歌うとき、地声の低さが気になることはありませんか?地声が高いと歌の表現力が増し、より広い音域で歌うことができます。

しかし、地声を自然に高くする方法は一体どのようなものがあるのでしょうか。この記事では、地声を高くするための具体的な方法とポイントを詳しく紹介します。


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地声とは

地声とは

地声とは、普段から会話をしたり声を出したりする際に出している音域の声を指します。先天的なもので、生まれつき声が低い方も高い方もいます。

しかし、歌声に関してはトレーニングを積んでいけば、低い地声の方でも高い音域で歌えるようになります。ここでは、地声と裏声の違いなどについて詳しく解説します。

裏声との違い

地声と裏声の違いは、声帯の使い方によって決まります。声帯の靱帯部分と粘膜部分が振動することで声帯がしっかりと閉じ、力強い声を出すことができる地声に対し、裏声は声帯の閉じが甘いため多少弱く感じますが、声帯が伸びているため高音が出やすいのが特徴です

地声は胸がビリビリと震え、裏声は透き通って抜けたような声になります。地声のほうが響きやすく、太い声になることが多いです。裏声と地声の違いを理解することは、地声を高くするために重要なステップです。

一般的な地声の音域

地声の音域とは、歌う時に出せる音程の範囲を指します。男性の地声の音域は、一般的にD3からG4までとされています。

声を高くするためには、高いAよりもさらに高音が出るように音域を広げる必要があります

女性の地声の音域は、G3からC5までとされています。自分の声の範囲を知ることは、地声を高くするために欠かせません。

地声を高くする方法7選

地声を高くする方法7選

地声を高くするための方法は多岐にわたります。特定の筋肉を鍛えたり、特定の発声技術を習得したりすることで、声の音域を広げることが可能です。

ここでは、音域を広げる具体的な方法を7つ紹介します。

腹式呼吸の習得

腹式呼吸は発声の基礎といえる技術で、地声で高音を出す際にも重要な役割を果たします。

腹式呼吸とは、お腹の筋肉を使う呼吸法で、胸式呼吸に比べて多量の息を肺に取り入れられます。自然と大きく聞き取りやすい声を出すことが可能になります。腹式呼吸のやり方は以下の通りです。

  1. 背筋を伸ばして立ち、お腹に手をあてる
  2. お腹をふくらませながら、鼻からゆっくり息を吸い込む
  3. お腹をへこませながら、口からゆっくり息を吐き出す

練習を繰り返すことで、自然と腹式呼吸が身につき、声の音量と品質が向上します。

裏声を出すときの筋肉を鍛える

裏声を出すためには、「輪状甲状筋」と呼ばれる筋肉を鍛えることが重要です。

輪状甲状筋が鍛えられると声帯を引っ張る力が強くなり、高音が出しやすくなります。裏声のトレーニングは以下の流れで行います。

  1. 裏声と同じ音域で鼻歌を歌う
  2. 鼻歌を歌いながら、少しずつ口を「あ」の形に開く
  3. 開いた口から、裏声と同じ音域で発声する

裏声を出す筋肉が鍛えられ、高音を出す能力が向上します

ファルセットを練習する

ファルセットは、男性が高音を出す際に重要な技術です。ファルセットを出すには、声帯を緩めて息を抜き、コントロールする能力が必要です。

ファルセットの練習方法は、ゆっくりとした速度で高音を出す練習から始め、徐々にスピードを上げていくことが推奨されます。

エッジボイスを練習する

エッジボイスは、地声の音域を上げるための重要なトレーニングです。

エッジボイスのトレーニングでは「閉鎖筋」という筋肉を鍛えられるため、音域が広くなる効果を得られます。エッジボイスのトレーニングは以下の流れで行います。

  1. 体をリラックスさせた状態で「はあー」とため息をつく
  2. ため息の量を一定に保ったまま、「はあー、あ」と息を止める
  3. 声帯の状態をそのままに声を混ぜる

練習を繰り返すことで、地声の音域が広がります。

ミドルボイスを練習する

ミドルボイスは、地声と裏声の中間にあたる声のことで、地声のように力強く、裏声のように高い音域の声を出せます。

ミドルボイスの練習は以下の流れで行います。

  1. あくびをするように大きく口を開け、喉を開く
  2. 息を吸った後、その息を吐き出しながら喉の奥で一瞬息を止め、声帯を閉じる
  3. 地声から少しずつトーンを高くしながら「あー」と発声する
  4. 3でキツいと感じた音程の声を、喉に力を入れないようにして出す
  5. 4の発声をしたまま、鼻腔の奥を響かせる

5つのステップを意識して練習を繰り返すことで、ミドルボイスを出す能力が向上し、地声の音域が広がります。

鼻腔共鳴を意識する

鼻腔共鳴とは、声を出す際に鼻腔を使って声に共鳴を与えることです。鼻腔共鳴を意識することで、声に豊かな響きを持たせることができます

具体的な練習方法としては、鼻歌を歌うことが推奨されます。鼻歌を歌うことで、自然と鼻腔共鳴を意識できます。

少しずつキーを上げていく

地声を高くするためには、徐々にキーを上げていく練習が有効です。音階を上げていくことで声帯の筋肉を鍛え、高音を出す能力を向上できます。

まずは自分が楽に出せる音域で歌い、次第にキーを上げていくことが推奨されます。練習を繰り返すことで、地声の音域が広がります。

地声を高くするポイント3選

地声を高くするポイント3選

地声を高くするためには、ちょっとしたテクニックと練習方法を理解し、日々の練習に取り入れることが重要です。ここでは、地声を高くするための3つのポイントを紹介します。

母音で練習する

母音を使った発声は喉が開きやすく、地声を高くする練習におすすめです。特に「あ」や「お」などの母音は、声帯が開いて高音が通りやすくなります。

母音を発声するときは口が大きく開くため、声も通りやすく、気持ちよく声を出すことができます。母音の発声練習を続けることで、高音域が安定して楽に歌えるようになります。

喉に力を入れすぎない

地声を高くするためには、喉をリラックスさせて歌うことが大切です。高音の練習は喉に負担をかけてしまうことが多いので、喉に余計な力を入れず、声帯を痛めないようにして歌ってください。

喉をリラックスさせるための一つの方法として、リップロールというボイトレがあります。リップロールは唇を「プルプル」と震わせながら発声するトレーニングで、喉がリラックス状態でなければ上手くできない仕組みになっています。

リップロールを行うことで、喉がリラックスした状態を覚え、高音を出す際に役立てることができます。リップロールの練習方法は以下の通りです。

  • 軽く唇を閉じます。
  • 上唇を前に出してアヒル口を作ります。
  • 口角を上げます。
  • 閉じた唇の隙間から息を吐きます。

4の時点で唇がプルプルと震えたら、正しくリップロールができています。この練習を行うことで、喉がリラックスし、地声を高くするための基礎が身につきます。

声を前に出すイメージ

地声を高くするためには、声を前に出すイメージを持つことが重要です。高音部分ではまだ声量が弱く、力のない歌声になることが多いです。

高音はどうしても弱くて柔らかい声になりがちであるため、息と一緒に声を前へ出す意識をすると、音が通りやすくなります

イメージを持つことで、声の投影力が増し、より高い音を出すことが可能です。

地声を高くするトレーニングの注意点

地声を高くするトレーニングの注意点

地声を高くするためにはトレーニングが有効ですが、無計画に練習を重ねると逆効果になることもあります。トレーニングを行う際には、以下の注意点を心に留めておくことが重要です。

長時間続けない

地声を高くするための練習は、一度に長時間続けると声帯に負担をかけてしまう可能性があります。声帯は繊細で傷つきやすい器官であり、無理なトレーニングをすると痛みが生じることもあります。

練習は適度な休憩を取りながら、短時間でも効果的に行うことが大切です。

1日15分程度の練習を毎日続けることから始めてみましょう。また、喉の調子が悪い日は無理をせず、休息を取ることも重要です。

無理な音域でばかり練習しない

地声を高くするためには、無理な音域でばかり練習するのではなく、自分の声域に合った練習を行うことが重要です。無理をして高い音を出そうとすると、声帯に過度な負担をかけてしまう可能性があります。

徐々に音階を上げていくようにすれば、声帯への負担を減らしつつ、自然に音域を広げることができます。

地声と裏声を均等に練習する

地声だけでなく、裏声も同時に練習することで、声帯のバランスを保つことができます。裏声の練習をすると、輪状甲状筋と呼ばれる高音を出す筋肉が鍛えられます。

裏声によってしっかり鍛えられた輪状甲状筋は、地声を出す時にも働いて音域を広げてくれます。地声と裏声のバランスを保つことで、より自然な声質の高音を出すことが可能になります。

以上の注意点を守りながら、地声を高くするトレーニングを行うことで、自分の声をより良くすることができます。焦らず、自分のペースで練習を進めていきましょう。

効率的なトレーニングはプロから指導を受けるのがおすすめ!

効率的なトレーニングはプロから指導を受けるのがおすすめ!

地声を高くするためのトレーニングは、プロの指導を受けることで効率的にスキルアップが可能です。

代々木アニメーション学院の声優タレント科では、業界の第一線で活躍するプロを多く輩出しています。カリキュラムは声優としてデビューするために何が必要かを徹底的に追求し、常に進化を続けています。

アフレコ実習では、役を決めるところから実際に収録ブースで録音するまでの流れを丁寧に教えるので、未経験者でもしっかりとした技術が身に付きます。

また、在学中からアニメやゲームのCVを担当したり、ミュージカルに出演したりといった実績も数多くあり、制作会社や芸能プロダクションなど各企業との産学連携で在学デビューをバックアップしています。

専門的な教育を受けることで、地声を高くするための正しい方法を学び、効率的にスキルアップすることが可能です。プロの指導を受けることで、自分一人では気づかないような微細な発声の誤りや、改善すべき点を克服できるかもしれません。

まとめ

地声を高くするためには、正しいトレーニング方法を知り、継続的に行うことが重要です。また、自分の声域を理解し、適切な練習を行うことも大切です。

自己流で行うよりもプロの指導を受けることで効率的にスキルアップできます。特に、声優のトレーニングには特有のテクニックや知識が必要で、習得するためには専門的な教育が不可欠です。

専門的な教育を提供する学校や施設を利用することをおすすめします。地声を高くするためのトレーニングを始めるなら、代々木アニメーション学院がおすすめです。この機会に、ぜひお気軽にご相談ください。

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