業界ナビ:声が小さい原因は?改善する方法おすすめ5選を詳しく紹介!
「普通にしゃべっているのにいつも声が小さいと言われる」「自信を持ってハキハキ話したいのに、上手く声が出せない」「声が小さくでカラオケで思うように歌えない」など、声が小さいことに悩んでいる人は少なくないようです。
自分では普通に話しているつもりなのに、いつも聞き返されたり、聞こえないといわれたら気になってしまうものですよね。また、声が小さいとカラオケや合唱でも声量が足りず、聞こえなかったり埋もれてしまいがちです。
声が小さいことには、発声方法によるものと心理的なもの、2つの原因が考えられます。
この記事では、声が小さい原因や、小さい声を改善して声量を増やすための方法を紹介します。声が小さいという悩みは、トレーニング次第で改善可能です。記事をチェックして、早速実践してみましょう。
歌は正しい練習を積むことによって上手になります。しかし、練習といっても具体的に何をしたらよいのかわからないという方もいるでしょう。歌の練習は、練習法やアプリを使用して自宅で行うこともできますが…続きを読む
声が小さいと損をすることが多い
声が小さいと、損をしてしまうことも多くあります。例えば、声が小さいことには以下のようなデメリットがあります。
- 歌や演技に迫力、メリハリを出しにくい
- 自分の主張や意見を聞いてもらいにくくなる
- 会話が止まりスムーズに進まない
- 消極的な印象、暗い印象を与えてしまうことがある
- 自信がない印象になり信頼を損ねてしまう可能性がある
- 人によってはイライラさせてしまうことがある
- 存在感が薄くなってしまいやすい など
特に、声優や声優アイドル、アニソン歌手としてエンターテインメント業界で仕事をする場合、声が小さいことは大きなデメリットとなってしまう可能性があるでしょう。
アニメやゲームの登場人物にはさまざまな個性があり、感情やキャラクターの個性を演じるためには、声の大きさを調節したり、シーンに応じて声に抑揚を付けたりする必要があります。
声が大きければ小さくすることもできますが、発声などに問題があり声が小さいと、演技の迫力や説得力が損なわれてしまう可能性があるでしょう。
また、声優や声優アイドルは、イベントや舞台などに出演する機会も多くあります。声が小さいと、舞台やイベントでの存在感が薄れてしまうかもしれません。
もちろん、声が小さいこともその人の持つ個性の一つではあるものの、将来なりたい職業や自分が目指す夢の実現のためには、声量を増やすことが非常に重要です。
声が大きくなれば、人の印象に残る通る声が出るようになったり、声にメリハリがついたりと、自分の演技の幅や可能性を広げることができるでしょう。
声が小さい発声面での原因
声が小さい人は、発声方法が原因かもしれません。考えられる原因は、主に以下があります。
- 姿勢が猫背になっている
- 喉が閉まっている
- 腹式呼吸ができていない
- 滑舌が悪い
- 舌の筋力が弱い
- きちんと口が開いていない
ここからは、それぞれの原因について詳しく見ていきましょう。
姿勢が猫背になっている
姿勢が猫背になっていると、発声のために使う呼吸筋の動きが悪くなり、呼吸が制限されるため、大きな声を出しにくくなります。
また、胸が圧迫されることで肺が十分に膨らまず、呼吸量が不足することにもなります。悪い姿勢になると顔が下を向きがちになりますが、そうなると声が前ではなく下にいってしまうことになり、声が届きにくくなることも声が小さい原因の一つでしょう。
喉が閉まっている
声を出すには、空気の流れ(呼気)が重要です。声を出そうとすると肺から空気が送られ、これが声帯を振動させることで、声のもとが生まれます。
この声のもとが喉や口、鼻で響く(共鳴する)ことで声が出るという仕組みです。
声を出すときに喉が閉まった状態になっていると、発声時に必要な呼気の流れを妨げてしまい、しっかり呼気が流れなくなるため、声が小さくなったり、ボソボソした話し声になったりします。
また、大きな声を出そうとしても声がこもってしまい、前に響く声になりません。
腹式呼吸ができていない
腹式呼吸は、声を大きく出すためにとても重要な要素です。腹式呼吸がうまくできないと、声を支えるための息が十分に供給されず、声が小さくなってしまいます。
人は普段、胸式呼吸と呼ばれる呼吸法で呼吸をしています。胸式呼吸は腹式呼吸よりも取り込める空気の量が少ないため、使える空気の量が減り、大きな声を出しにくくなります。
また、胸式呼吸の場合、呼吸する際に胸や肩が引き上げられることで喉が緊張しやすくなります。喉に力が入り過ぎると大きな声を出しにくくなるだけでなく、喉に余計な負担がかかってしまうことになるため注意しましょう。
喉声(喉に力が入った声、喉を締め付けて閉じた状態の声)だけで声を大きくするのには限界があり、喉を傷めてしまう原因にもなります。
腹式呼吸ができていないと体に力が入ってしまいやすくなるため、声を大きくしたいのであれば必ず習得しておきましょう。
滑舌が悪い
滑舌が悪いと、発音された言葉がはっきりとせずに、聞き取りにくい発声になることがあります。
言葉がぼやけてしまうため、努力して声を大きくしようとしても、自分が思っている以上に声が小さく感じられている可能性があるでしょう。
また、滑舌が悪いと「恥ずかしい」「上手く話せない」など自信を持って話せなくなってしまうことがあり、自信のなさから声が小さくなってしまうこともあるでしょう。
舌の筋力が弱い
舌の筋肉が弱いと、言葉をしっかりと発音することが難しくなり、滑舌が悪くなります。筋力不足によって舌の動きが制限されるため、正確に発音したり声を響かせることが難しくなってしまうのです。
舌の筋力が弱いと一つひとつの言葉の発音が曖昧になってぼやけ、こもった声に聞こえてしまいます。舌の筋肉を鍛え、舌のポジショニングを正しくすることが大切です。
きちんと口が開いていない
口は、声の出口です。出口となる口がきちんと開いていないと、声がこもってしまい、前に届かなくなってしまいます。
例えば、大きな声で「あー」と叫ぼうとした際、口を大きく開けるのと小さく開けるのでは、声の出しやすさや声の響きが全く違うのがわかるはずです。
話すときや声を出すときに口をどれくらい開けているかを意識することは少ないため、一度鏡の前で自分の口の開き具合を確かめてみるといいでしょう。
声が小さい心理面での原因
声が小さいのは、発声方法だけでなく、心理的なことが原因となっている可能性があります。考えられるのは、主に以下のような原因です。
- 自分に自信がない
- 恥ずかしがり屋
- 萎縮している
- 会話が苦手
- 声が小さいと思い込んでいる
ここからは、それぞれの原因について、詳しく解説します。
自分に自信がない
自信のなさも、声が小さくなってしまう原因の一つです。
自分に自信がなかったり、自分の意見・主張に自信が持てなかったりすると、無意識のうちに声が小さくなってしまいます。
特に、オーディションやプレゼンテーション、会議など自分の魅力を伝えたり、自分の意見を発表するシーンでは自信のなさが影響しやすいと考えられるでしょう。
恥ずかしがり屋
もともと、恥ずかしがり屋の性格の人は、自分の存在を主張することに抵抗を感じる傾向があります。他人と目を合わせることや注目されることに対して緊張しがちで、声を大きく出すことにも抵抗を感じるかもしれません。
恥ずかしがり屋だけでなく、もともと物静かで穏やかな性格な人や、大きな声を出す習慣の少ない人も声が小さくなることがあるでしょう。
萎縮している
自分が誰かに評価される場面や、成果につながる商談などの場面、大勢の人の前で話す場面などでは、緊張が強くなり萎縮して、声が小さくなってしまうことがあります。また、過去に厳しく注意されたり、怒られたりしたことのある相手を前にすると、過去の経験を思い出して萎縮してしまいがちです。
人は、緊張や不安といったストレスを抱えていると、無意識のうちに体に力が入ります。余計な力が入ると筋肉が収縮し呼気が流れにくくなって、思ったように声が出せなくなることで声が小さくなります。
会話が苦手
会話することに対する苦手意識から、声が小さくなってしまっているケースもあります。
会話が苦手という人は、自己表現やコミュニケーションが苦手なため、声を出すことに対しても抵抗を感じることがあるでしょう。
「カラオケなどで歌うときはしっかり声が出るのに、人前で話すときは声が小さくなってしまう」という人は、話すことに苦手意識を感じているのかもしれません。
声が小さいと思い込んでいる
人によっては、それほど声が小さいわけではないのに「自分は声が小さい」と思い込んでしまっている場合もあるでしょう。
例えば、過去に誰かから「よく聞こえない」「声が小さくて何を言っているかわからない」と言われて傷ついた経験があったり、声が小さいことで嫌な思いをしたことがあるなど、これまでの体験によって「自分は声が小さい」というセルフイメージを持っていると、思い込みにつながったり、声が出にくくなったりする可能性があります。
小さい声を改善する方法おすすめ5選
声の小ささは、トレーニングによって改善することができます。「自分は声が小さいから」と諦めず、トレーニングを繰り返してよく通る声を手に入れましょう。
姿勢を正す
姿勢は発声に大きな影響を与えます。
人の声は声帯を通り、口から発せられますが、猫背やうつむき気味の悪い姿勢になっていると、声の通り道が狭まり、声が小さくなったり、こもりがちになったりします。
姿勢の悪い人は、背筋を伸ばすことを意識しましょう。正しい姿勢を保つことで、しっかりと息を吸い込むことができるようになり、声の出しやすさが向上します。
声を出すことや話すことに自信がないとついうつむいて姿勢が悪くなってしまいがちですが、意識して姿勢を正すことが大切です。声の通り道を確保して、大きな声を出せる状態に整えましょう。
腹式呼吸を覚える
腹式呼吸は、声を大きくするための基本的なテクニックです。
腹式呼吸とは、胸式呼吸のように胸ではなく、みぞおち辺りにある横隔膜を使って深く息を吸い込む呼吸法のことを指します。
腹式呼吸は胸式呼吸よりも多くの空気を吸い込めるので、正しい腹式呼吸をマスターすることで、より多くの空気を使って声を出すことができ、より大きく、クリアな声を発することができるようになるでしょう。
腹式呼吸ができていないと体に力が入ってしまいやすくなるため、声を大きく出すだけでなく、歌を上手く歌おうとするときにも不利になります。基本中の基本ともいえるテクニックであるため、必ず習得するのがおすすめです。
舌や顔周りの筋肉を鍛える
声を大きくするためには、舌や顔まわりの筋肉を鍛えることも効果的です。特に、舌筋を鍛えることで、発声時の筋力が強化され、よりはっきりとした発声が可能になります。
舌筋は、発声練習や発声トレーニングを行うことで鍛えることが可能です。以下で、舌筋トレーニングのやり方を紹介します。
- 舌をあごの方へ思いっきり伸ばして、10秒キープする
- 舌を鼻につけるつもりで上に思いっきり伸ばして、10秒キープする
- 舌を左に思いっきり伸ばして、10秒キープする
- 舌を右に思いっきり伸ばして、10秒キープする
- 舌をあごの方へ思いっきり伸ばして、10秒キープする
このようにして舌や顔周りの筋肉が鍛えられると、舌の位置が正しくなり、口をきちんと開きやすくなって、聞き取りやすい発声ができるようになる効果が期待できます。
人前で話す習慣をつける
小さい声を改善するためには、人前で話す習慣を積極的につけることも効果的です。特に、人前で話すときに緊張してしまう人は、積極的に人前で話す機会を増やして場数を踏むといいでしょう。
人前で話すことが習慣になれば、それが自分の中で『当たり前』のことになります。経験を増やせば自信を積み重ねることができ、慣れることで緊張感も減って、よりよい結果につなげることができるでしょう。
そのためには、友人や家族との会話の練習から始めて、少しずつ人前で話す機会を増やしていくと良いでしょう。
自分に自信をもつ
声が小さいと感じる人の中には、自分に自信がないという人も少なくないようです。
自己肯定感が低い人や、自分に自信のないことで声が小さくなっている人は、自分に自信をもてるようにすることも一つの方法です。
腹式呼吸を習得したり、ボイストレーニングをしたりして自分の声に自然と自信がついていくでしょう。コツコツとトレーニングをして、成功体験を積み重ねることが大切です。
プロから発声方法を学ぶなら代々木アニメーション学院がおすすめ!
「自分で練習してもなかなか声が大きくならない」「何が悪くて大きな声が出ないのかわからない」と悩んでいる場合は、プロから発声方法を学ぶのがおすすめです。
代々木アニメーション学院では、しっかりした声を出せるよう腹式呼吸など基礎から正しい発声法を身につけることができます。
その他にもミックスボイスやボイスチェンジ、歌唱、演技、ナレーションなどなど『声』に関することを徹底的に学べます。充実の設備とカリキュラムが整っていますので、本気で夢を追いかけたい方はぜひお気軽にお問い合わせください。
まとめ
声が小さい原因は一つではなく、発声面の原因や心理面の原因など、いくつか考えられます。
大きな声で話すとしっかり自分の思いや意見を伝えられるようになり、主張が通りやすくなったり、信頼できる印象になったり、多くのメリットがあるため、声が小さいことで悩んでいるのであれば、トレーニングをして声量を増やすといいでしょう。
声の小ささを改善するだけでなく、声や音楽について、知識や経験豊富なプロから指導を受けたい人は、代々木アニメーション学院がおすすめです。
オープンキャンパスや無料相談会も実施していますので、ぜひお気軽にお問い合わせください。