業界ナビ:声優オーディションの種類と選考の流れ|未経験でも一般公募を通過できる?
「演技未経験でも声優オーディションで合格できる?」「初心者でも声優になることはできるの?」といった、未経験から声優になれるのか気になっている方や「声優専門校に通っているわけじゃないけど、ずっと声優の仕事に興味があったから挑戦したい」という方も多いようです。
声優になるためには、オーディションを受ける必要があります。
声優オーディションの中には、一般公募オーディションもあり、未経験の方でも応募が可能です。
この記事では、声優オーディションにはどんな種類があり、選考がどのように進むのかという全体像から、未経験から声優を目指す方法、未経験可の一般公募オーディションの種類、未経験でも一般公募オーディションに合格できるのかどうか、合格のために押さえておきたいポイントまで解説します。

目次
声優オーディションの種類は大きく4つ
声優オーディションと一口にいっても、誰が主催し、何を決めるためのオーディションなのかによって内容は大きく異なります。応募できる人の条件も種類ごとに違うため、まずは全体像を押さえておきましょう。
1. 出演オーディション
誰でも応募できる(一般公募)- アニメ・ゲームなど、作品ごとの役を決める
- 事務所との契約はなく、その作品のみの出演
- 不定期の開催で、募集の数そのものが少ない
2. 所属オーディション
誰でも応募できる(一般公募)- 声優事務所・プロダクションに所属する声優を募集
- 合格すると専属契約を結び、新人として活動を始める
- 定期開催が多く、挑戦する機会をつくりやすい
3. 養成所の入所オーディション
これから通う人が受ける- 事務所・プロダクション付属の養成所に入るための選考
- 実技があり、演技の経験者向け
- 入所後は付属事務所のオーディションが中心になる
4. 専門校の学内オーディション
在校生が受ける- 学校がプロダクションを招いて開催する
- 在学中に複数の事務所へまとめてアピールできる
- 授業でオーディション対策を受けたうえで臨める
※ 1と2は事務所に所属していない人が対象。3と4は、その養成所・学校に通うことが前提になります。
このうち、どこにも所属していない未経験の方がいますぐ応募できるのは、出演オーディションと所属オーディションの2つです。この2つをまとめて「一般公募オーディション」と呼びます。一方、養成所の入所オーディションと専門校の学内オーディションは、その養成所や学校に通っていることが前提になります。声優になるまでの流れ全体を先に知りたい方は、声優になるには?必要なスキルや、仕事内容まで解説もあわせてご覧ください。
未経験から声優を目指す方法は全部で3つ!
声優業界は競争が激しく、特に未経験者にとってはハードルが高いと感じるかもしれませんが、未経験からでも声優を目指すことは可能です。
まずは、「未経験から声優を目指したい!」と思ったときに考えられる3つの方法をそれぞれご紹介します。
声優専門校
「未経験から声優を目指したい」と考えたときに現実的なルートが、声優専門校に通うことです。声優専門校は言葉の通り、声優を目指すための専門的な教育を受けられる施設のことを指します。
声優専門校では、声優に求められる基礎的な技術から演技技術、滑舌やアクセント、台本実習、ナレーション、オーディション対策、ボイスサンプル、音声収録など、声優に必要な幅広いスキルを網羅的に学ぶことができます。
また、声優業界に関する知識やネットワークを構築できることもメリットでしょう。現役で活躍しているプロの声優が講師として指導を行っている声優専門校もあり、未経験でも基礎からしっかりと実力を身につけながら声優を目指すことができます。
声優専門校は入学時に実技試験がないことが多いため、「これまでまったく演技をしたことがない」という未経験の方や「声優に興味があり、演技を始めたばかり」という初心者の人でも入学可能です。
声優養成所
声優養成所は声優専門校と似ていますが、より実践的な練習ができる場所です。
事務所やプロダクションが運営していることが多く、声優養成所の場合は入るための入所オーディションがあり、演技経験者向けと言えるでしょう。
声優養成所は毎日ではなく週に数回のレッスンが多いため、実践的な練習がメインとなります。非常にレベルが高く、基礎的なことは自分でしっかりとトレーニングして身につけるなど、努力が欠かせません。
事務所やプロダクションが運営していることから、しっかりとした基礎や実力が身についていればデビューへの近道になりますが、「未経験から声優養成所に入りたい」と考えている場合はまず声優専門校で基礎から学ぶといいでしょう。なお、養成所と学校では通う年数も費用のかかり方も異なります。金額の目安は、声優の学費を養成所・専門学校と比較するで確認できます。
一般公募オーディションに合格
一般公募オーディションに合格することで、未経験から声優デビューするという道もあります。
一般公募オーディションとは、新人発掘を目的とした一般の応募者が参加できるオーディションのことです。アニメやゲームなどの役を決めるため、声優事務所(アニメやゲーム、ナレーションなどを行うプロの声優が所属する芸能事務所)などが一般人を対象に実施しています。
一般公募オーディションは未経験の方でも参加できるため、声優専門校や声優養成所に通うことなく、自らチャンスを掴むことが可能です。
ただし、一般公募オーディションは、「声優事務所に所属していない人なら誰でも応募可能」とされていることがほとんどです。
声優専門校や声優養成所で日々声優について学んでいる人たちも数多く参加するため、まったくの演技未経験で一般公募オーディションに合格するのはかなり難しいと考えられるでしょう。
未経験可の一般公募オーディションの種類

未経験でも応募できる一般公募オーディションは大きく『出演オーディション』と『所属オーディション』の2つに分けられます。
出演オーディションは、アニメやゲームなどの作品に出演する声優を募集するオーディションです。一方、所属オーディションは声優事務所に所属する声優を募集するオーディションです。
ここからは、それぞれについて詳しく解説します。
出演オーディション
出演オーディションは、アニメやゲームなど、新しい作品に出演する声優を募集するオーディションです。
大手制作会社による大規模な出演オーディションもあれば、小さな劇場で開催される朗読劇のための出演オーディションもあり、規模はそれぞれのオーディションによって大きく異なります。
出演オーディションの場合、声優事務所と専属契約を結ぶものではなく、募集している作品のみに出演する形となります。
出演オーディションをきっかけに未経験から声優デビューすることもありますが、非常にまれなケースです。事務所に所属していないものの経験豊富な声優も数多く参加するため、かなりハードルは高いといえるでしょう。
出演オーディションは定期的に開催されるようなオーディションではなく、不定期で開催されます。特に、大規模な一般公募オーディションは数もとても少ないため、挑戦のチャンスは限られます。
未経験から本気で声優を目指す場合、あまり現実的ではない方法です。
所属オーディション
所属オーディションは、声優事務所や芸能プロダクションに所属する声優を募集するオーディションです。
所属オーディションに合格すると、声優事務所などと専属契約を結び、教育を受けたうえで、新人声優としての一歩を踏み出すことになります。
所属オーディションで落ちてしまった場合も、審査スタッフから可能性があると判断されれば声優養成所の紹介を受けられるケースもあります。
所属オーディションの場合、定期的に開催されていることが多いため、チャレンジしやすいでしょう。
ただし、所属オーディションも応募者のほとんどが声優養成所や声優専門校、劇団で演技スキルを身につけた経験者であることが多く、こちらもハードルはかなり高いといえるでしょう。

声優オーディションの選考はどう進む?
一般公募オーディションの選考は、書類から始まり、段階ごとに人数を絞り込んでいくのが一般的です。審査の数や内容はオーディションごとに異なりますが、大まかな流れを知っておくと、いつまでに何を準備すればよいのかが見えてきます。
- 1
募集要項の確認・応募
年齢や事務所所属の有無など、応募できる条件を確認して申し込みます。
- 2
書類審査
プロフィール、顔写真、志望動機や自己PRで判断されます。ここを通らないと先には進めません。
- 3
ボイスサンプル・音源審査
声の特徴と表現力が見られます。録音した音の状態も評価に影響します。
- 4
実技・面接審査
その場で渡された台本を読む、質問に答えるなど、対応力が問われます。
- 5
最終審査・結果
合格すると、出演オーディションなら作品への出演が、所属オーディションなら事務所との契約が決まります。
※ 審査の数や順番はオーディションによって異なります。書類審査がなく、いきなり収録形式で審査するものもあります。
段階によって見られている要素は変わります。書類は自分を知らない人が最初に目にするもの、ボイスサンプルは声だけで判断される材料、実技審査はその場での対応力が問われる場です。また、応募できる年齢はオーディションごとに条件が定められているため、応募前に募集要項を必ず確認してください。年齢と声優の関係については、声優は何歳から何歳まで目指せるのかで詳しく解説しています。
未経験でも一般公募オーディションに合格できる?
未経験でも一般公募オーディションであれば応募できますが、合格できるのでしょうか?
声優になれる確率や倍率についての正確なデータは公表されていませんが、人気の声優事務所のオーディションは『数名の合格枠』に対して、1500人〜2000人ほどの応募があるとも言われています。
わざわざ未経験者でも応募可能なオーディションを開催していることを考えると、未経験でも一般公募オーディションに合格できる可能性はゼロではないものの、非常に険しい道と考えられるでしょう。
「もしも今すでに一般公募オーディションを受けているものの、なかなか合格できなくて悩んでいる」という場合は、声優専門校や声優養成所に入ることを検討してみるのも一つの方法です。
特に声優専門校では、声優になるために自分には何が足りないのか、どんな努力をすればいいのか、基礎からしっかりと学べるため、未経験から声優を目指すうえでは大きな助けとなるでしょう。挑戦を続けるかどうかを判断する材料として、声優に向いている人の特徴もあわせて確認してみてください。
ここまでのポイント
- 一般公募オーディションは未経験でも応募できるが、応募者の多くは専門校や養成所で学んでいる経験者
- 人気事務所のオーディションでは、数名の合格枠に1,500〜2,000人ほどの応募があるともいわれる
- 可能性を上げるには、応募を続けながら、基礎と対策を学べる環境に身を置くこと
未経験が一般公募オーディションで合格するために押さえたいポイント

声優業界ではさまざまなオーディションが行われており、未経験の方でも参加できるチャンスがいくつかあります。
ここでは、未経験者が一般公募オーディションで合格するために押さえておきたい大切なポイントをいくつかご紹介します。
必要書類は早めに送る
声優の一般公募オーディションでは、書類審査があります。一般的には、所定の書類に顔写真を貼り付けて提出します。
オーディションによっては、ボイスサンプルの提出が必要となることもあるため、あらかじめチェックしておきましょう。
一般公募オーディションの申し込みは、締め切り日ギリギリではなく、早めに送るのがポイントです。なぜなら、オーディションの締め切り日が近づくと応募数が増え、書類をじっくり読み込めなくなる可能性があるためです。
また、締め切りギリギリになって焦って必要書類を用意すると、「もっとああすればよかった」「書きたいことがもっとあったのに」など、後悔につながってしまう可能性もあるため、一般公募オーディションのための必要書類は余裕を持って計画的に用意しましょう。
一般公募オーディションの書類審査で提出する書類は、自分を知らない人が初めて目にする書類です。「この人のことが気になるな」と思ってもらえるよう、しっかりと丁寧に作成することが大切です。
声優の仕事につながる自己PR
自己PRは、自分の特徴や魅力を簡潔に伝える重要な要素です。声優として活躍していくためには、自分の特徴や強みを理解し、アピールすることも大切な技術といえます。
一般公募オーディションの自己PRでは、声優の仕事につながる内容を伝えましょう。具体的には「自分は◯◯の経験を通して、△△ができるようになりました」といった内容です。
例えば、「人前で話す機会が多く、最初は大変でしたが、今は大勢の人の前で緊張しながらも話すことができるようになりました」「運動部で鍛えていて、今も体力作りのために毎日トレーニングを続けています」などがあります。
声優になるためのオーディションなので、話している姿を見られることになります。「緊張して声が出なかった」「思うように演技できなかった」とならないよう、何度も練習しておきましょう。
自分一人だけで練習するのはもちろん、友達や家族など他人を相手にトレーニングすると客観的な意見も得られるでしょう。
聴き手を魅了するボイスサンプルを作る
自分の声の特徴や演技力などを伝えるためのボイスサンプルは、一般公募オーディションで審査員にアピールできる重要なものです。
自分の声をアピールするための宣材資料であるため、何度もトレーニングを繰り返して、完成度の高い聴き手を魅了するボイスサンプルを作りましょう。
ボイスサンプルは、未経験者でも自宅で録音可能です。ただし、マイクやヘッドホン、音声編集ソフトやパソコンなどの機材が必要となるため、可能であれば録音スタジオを借りて、ボイスサンプルを作成するといいでしょう。
スタジオでプロに録音してもらえれば、雑音やリップノイズなどのノイズを除去したり、音量を調節したりと、プロと同じような音質のボイスサンプルが作れるでしょう。
ボイスサンプルの原稿は、自分の演技力を最大限に生かし、個性を発揮できる台詞を選ぶことで、聴き手を魅了するボイスサンプルを作成することができます。
人に負けない唯一無二の特技を磨く
声優は演技力だけでなく、個性や特技も重要な要素となります。
未経験者が一般公募オーディションで合格するためには、他の応募者と差別化できる唯一無二の特技を持つことが大切です。
例えば、楽器の演奏、歌唱力、ダンス、トーク力など、自分ならではの特技を磨くことで、審査員に強いインパクトを与えることができるでしょう。未経験というハンデを補うためにも、自分の強みを伸ばすことが大切です。
声優事務所は限定しない
未経験から声優を目指す場合、一つの声優事務所に限定せず、幅広く応募することが大切です。声優業界は競争が激しいため、応募先を広げることでチャンスを増やすことができます。
「◯◯声優事務所に入りたい」などと、希望する声優事務所がある場合でも、複数のオーディションに応募し、様々な作品や役にチャレンジすることで、声優の卵としての経験を積むことができます。
数多くの声優事務所のオーディションを受けてみることで、自分によりぴったりの声優事務所が見つかる可能性もあります。
声優養成所の場合、付属の声優事務所のオーディションしか受けられないことがありますが、声優専門校であればそのような制限はなく、さまざまな声優事務所のオーディションを受けることが可能です。どの事務所を目指すかによって、その後の働き方や声優の収入の目安も変わってきます。
応募する前のチェックリスト
- 応募資格(年齢・事務所所属の有無)を満たしているか確認した
- 締め切りの2週間前までに、提出する書類を用意できている
- 顔写真は、明るい場所で撮影した最近のものを使っている
- 自己PRを「◯◯の経験を通して、△△ができるようになった」の形で書けている
- ボイスサンプルを、雑音の入らない環境で録音した
- 台本を声に出して読む練習を、家族や友人に聞いてもらった
- 応募先を1社に絞らず、複数のオーディションを比較した
チェックが付かない項目が多いほど、独学だけで準備を進めるのは難しくなります。何をどの順番で身につければよいかが分からない場合は、基礎から学べる環境を検討してみてください。
本気で声優を目指すなら専門校でプロからスキルを学ぶのがおすすめ!

一般公募オーディションで合格し、声優デビューした人もいるものの、珍しいケースであり、完全な未経験から声優デビューするのは簡単ではありません。
声優になるためには生まれ持った声だけでなく、演技力や表現力、発声や発音スキル、歌唱やダンスなどの技術も求められます。
本気で声優を目指すのであれば、声優に必要な技術や経験を基礎から学べる声優専門校がおすすめです。
代々木アニメーション学院では、発声や発音の基本から、台本実習、ナレーション、オーディション対策、ボイスサンプル、定期発表会、成果発表会、アニメアフレコなど、実践的なカリキュラムを用意しています。
たとえば声優タレント科では、1年次にオーディション対策とボイスサンプルの制作を授業で行い、2年次にはプロダクション説明会と学内オーディションを実施しています。一般公募オーディションのように1人で応募先を探して挑むのではなく、対策を学んだうえで複数のプロダクションに実力を見てもらえる機会が用意されている点が、専門校で学ぶ大きな違いです。
業界の第一線で活躍している講師から、時代に応じた最新の授業を受けることができます。授業でどのようなオーディション対策を行うのか、在学中にどんなオーディションの機会があるのかを具体的に知りたい方は、入学案内資料(パンフレット)を取り寄せてご確認ください。実際の授業を体験したい方は、オープンキャンパスへの参加もおすすめです。

まとめ
未経験から声優になるための方法はいくつかあるものの、いきなり一般公募オーディションで合格して声優デビューをするのは現実的な方法ではありません。
未経験から本気で声優を目指す場合、声優についての基礎から実践的な内容まで学べる声優専門校に通うのがおすすめです。
代々木アニメーション学院では、「本気で声優になりたい」という多くの方が日々努力しています。
オーディションに向けて何を学ぶのか、在学中にどんなオーディションを受けられるのか、学費はいくらかかるのか。気になる点をまとめて確認したい方は、入学案内資料(パンフレット)をご請求ください。オープンキャンパスや無料相談会も開催しておりますので、ぜひ一度お気軽にお問い合わせください。
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