業界ナビ:未経験でも声優オーディションの一般公募を通過できる?
「演技未経験でも声優オーディションで合格できる?」「初心者でも声優になることはできるの?」など、未経験から声優になれるのかどうか気になっている方や「声優専門校に通っているわけじゃないけど、ずっと声優の仕事に興味があったから挑戦したい」という方は多いようです。
声優になるためには、オーディションを受ける必要があります。
声優オーディションの中には、一般公募オーディションもあり、未経験の方でも誰でも応募が可能です。
この記事では、未経験から声優を目指す方法や未経験可の一般公募オーディションの種類、未経験でも一般公募オーディションに合格できるのかどうか、合格のために押さえておきたいポイントについて解説します。
目次
声優はアニメやマンガ、ゲーム、映像作品などが好きな人に人気のある職業の1つです。声優になるために資格は必要ありませんが、作品に参加するにはオーディションへの合格が求められます。 声の良さや表現力・演技力、歌唱力なども求め…続きを読む
未経験から声優を目指す方法は全部で3つ!
声優業界は競争が激しく、特に未経験者にとってはハードルが高いと感じるかもしれませんが、未経験からでも声優を目指すことは可能です。
まずは、「未経験から声優を目指したい!」と思ったときに考えられる3つの方法をそれぞれご紹介します。
声優専門校
「未経験から声優を目指したい」と考えたときに現実的なルートが、声優専門校に通うことです。声優専門校は言葉の通り、声優を目指すための専門的な教育を受けられる施設のことを指します。
声優専門校では、声優に求められる基礎的な技術から演技技術、滑舌やアクセント、台本実習、ナレーション、オーディション対策、ボイスサンプル、音声収録など、声優に必要な幅広いスキルを網羅的に学ぶことができます。
また、声優業界に関する知識やネットワークを構築できることもメリットでしょう。現役で活躍しているプロの声優が講師として指導を行っている声優専門校もあり、未経験でも基礎からしっかりと実力を身につけながら声優を目指すことができます。
声優専門校は入学時に実技試験がないことが多いため、「これまでまったく演技をしたことがない」という未経験の方や「声優に興味があり、演技を始めたばかり」という初心者の人でも入学可能です。
声優養成所
声優養成所は声優専門校と似ていますが、より実践的な練習ができる場所です。
事務所やプロダクションが運営している事が多く、声優養成所の場合は入るための入所オーディションがあり、演技経験者向けといえるでしょう。
声優養成所はレッスンも毎日ではなく週に数回ということが多いため、実践的な練習がメインとなります。非常にレベルが高く、基礎的なことは自分でしっかりトレーニングして身につけるなど、努力が欠かせません。
事務所やプロダクションが運営していることから、しっかりとした基礎や実力が身についていればデビューへの近道になりますが、「未経験から声優養成所に入りたい」と考えている場合はまず声優専門校で基礎から学ぶといいでしょう。
一般公募オーディションに合格
一般公募オーディションに合格することで、未経験から声優デビューするという道もあります。
一般公募オーディションとは、新人発掘を目的とした一般の応募者が参加できる声優オーディションのことです。アニメやゲームなどの役を決めるため、声優事務所(アニメやゲーム、ナレーションなどを行うプロの声優が所属する芸能事務所)などが一般人を対象に実施しています。
一般公募オーディションは未経験の方でも参加できるため、声優専門校や声優養成所に通うことなく、自らチャンスを掴むことが可能です。
ただし、一般公募オーディションは、『声優事務所に所属していない人なら誰でも応募可能』とされていることがほとんどです。
声優専門校や声優養成所で日々声優について学んでいる人たちも数多く参加するため、まったくの演技未経験で一般公募オーディションに合格するのはかなり難しいと考えられるでしょう。
未経験可の一般公募オーディションの種類
未経験でも応募できる一般公募オーディションは大きく『出演オーディション』と『所属オーディション』の2つに分けられます。
出演オーディションは、アニメやゲームなどの作品に出演する声優を募集するオーディションです。一方、所属オーディションは声優事務所に所属する声優を募集するというものです。
ここから、それぞれについて詳しく解説します。
出演オーディション
出演オーディションは、アニメやゲームなど、新しい作品に出演する声優を募集するオーディションです。
大手制作会社による大規模な出演オーディションもあれば、小さな劇場で開催される朗読劇のための出演オーディションもあり、規模はそれぞれのオーディションによって大きく異なります。
出演オーディションの場合、声優事務所と専属契約を結ぶものではなく、募集している作品のみの出演となります。
出演オーディションをきっかけに未経験から声優デビューすることもありますが、非常にまれなケースです。事務所に所属していないものの経験豊富な声優も数多く参加するため、かなりハードルは高いといえるでしょう。
出演オーディションは定期的に開催されるようなオーディションではなく、不定期開催です。特に、大規模な一般公募オーディションは数もとても少ないため、挑戦のチャンスは限られます。
未経験から本気で声優を目指すことを考えた場合には、あまり現実的ではない方法です。
所属オーディション
所属オーディションは、声優事務所や芸能プロダクションに所属する声優を募集するオーディションです。
所属オーディションに合格すると、声優事務所などと専属契約を結び、教育を受けたうえで新人声優としての一歩を踏み出すことになります。
所属オーディションで落ちてしまった場合も、審査スタッフから可能性があると判断されれば声優養成所の紹介を受けられるケースもあります。
所属オーディションの場合、定期的に開催されていることが多いため、チャレンジもしやすいでしょう。
ただし、所属オーディションも応募者のほとんどが声優養成所や声優専門校、劇団で演技スキルを身につけた経験者であることが多く、こちらもハードルはかなり高いといえるでしょう。
未経験でも一般公募オーディションに合格できる?
未経験でも一般公募オーディションであれば応募できますが、合格はできるのでしょうか?
声優になれる確率や倍率についての正確なデータは公表されていないものの、人気の声優事務所のオーディションは『数名の合格者の枠』に対して、1500人〜2000人ほどの応募があるともいわれています。
わざわざ未経験者でも応募可能なオーディションを開催していることを考えると、未経験で一般公募オーディションに合格できる可能性はゼロではないものの、非常に険しい道と考えられるでしょう。
「もしも今すでに一般公募オーディションでオーディションを受けているものの、なかなか合格できなくて悩んでいる」という場合は、声優専門校や声優養成所に入ることを検討してみるのも一つの方法です。
特に声優専門校では、声優になるために自分には何が足りないのか、どんな努力をすればいいのか、基礎的なことからしっかりと学べるため、未経験から声優を目指すうえでは大きな助けとなるでしょう。
未経験が一般公募オーディションで合格するために押さえたいポイント
声優業界ではさまざまなオーディションが行われており、未経験の方でも参加できるチャンスがいくつかあります。
ここでは、未経験者が一般公募オーディションで合格するために押さえておきたい大切なポイントをいくつか紹介します。
必要書類は早めに送る
声優の一般公募オーディションでは、書類審査があります。一般的には、決められた規定の書類に必要事項を記載し、顔写真を貼り付けて送付します。
オーディションによっては、ボイスサンプルの提出が必要となることもあるため、あらかじめチェックしておきましょう。
一般公募オーディションの申し込みは、締め切り日ギリギリではなく、早めに送るのがポイントです。なぜなら、オーディションの締め切り日が近づくと応募数が増え、書類をじっくり読み込めなくなる可能性があるためです。
また、締め切りギリギリになって焦って必要書類を用意すると、「もっとああすればよかった」「書きたいことがもっとあったのに」など、後悔につながってしまう可能性もあるため、一般公募オーディションのための必要書類は余裕を持って計画的に用意しましょう。
一般公募オーディションの書類審査で提出する書類は、自分を知らない人が初めて目にする書類です。「この人のことが気になるな」と思ってもらえるよう、しっかりと丁寧に作成することが大切です。
声優の仕事につながる自己PR
自己PRは、自分の特徴や魅力を簡潔に伝える重要な要素です。声優として活躍していくためには、自分の特徴や強みを理解し、アピールすることも大切な技術といえます。
一般公募オーディションの自己PRでは、声優の仕事につながる内容を伝えましょう。具体的には「自分は◯◯の経験を通して、△△ができるようになりました」といった内容です。
例えば、「人前で話す機会が多く、最初は大変でしたが、今は大勢の人の前で緊張しながらも話す事ができるようになりました」「運動部で鍛えていて、今も体力作りのために毎日トレーニングを続けています」などがあります。
声優になるためのオーディションなので、喋っている姿を見られることになります。「緊張して声が出なかった」「思うように演技できなかった」とならないよう、何度も練習しておきましょう。
自分一人だけで練習するのはもちろん、友達や家族など他人を相手にしてトレーニングすると客観的な意見も得られるでしょう。
聴き手を魅了するボイスサンプルを作る
自分の声の特徴や演技力などを伝えるためのボイスサンプルは、一般公募オーディションで審査員にアピールできる重要なものです。
自分の声をアピールするための宣材であるため、何度もトレーニングを繰り返して、完成度の高い聴き手を魅了するボイスサンプルを作りましょう。
ボイスサンプルは、未経験者でも自宅で録音可能です。ただし、マイクやヘッドホン、音声編集ソフトやパソコンなどの機材が必要となるため、可能であれば録音スタジオを借りて、ボイスサンプルを作成するといいでしょう。
スタジオでプロに録音してもらえれば、雑音やリップノイズなどのノイズを除去したり、音量を調節したりと、プロと同じような音質のボイスサンプルが作れるでしょう。
ボイスサンプルの原稿は、自分の演技力を最大限に生かしたり、個性を発揮できる台詞を選んだりすることで、聴き手を魅了するボイスサンプルを作成することができます。
人に負けない唯一無二の特技を磨く
声優は演技力だけでなく、個性や特技も重要な要素となります。
未経験者が一般公募オーディションで合格するためには、他の応募者と差別化できる唯一無二の特技を持つことが重要です。
例えば、楽器の演奏、歌唱力、ダンス、トーク力など、自分ならではの特技を磨くことで、審査員に強いインパクトを与えることができるでしょう。未経験というハンデを埋めるためにも、自分の強みを伸ばすことが大切です。
声優事務所は限定しない
未経験から声優を目指すのであれば、一つの声優事務所に限定せず、幅広く応募することが大切です。声優業界は競争が激しいため、応募先を広げることでチャンスを増やすことができます。
「◯◯声優事務所に入りたい」など、希望する声優事務所がある場合でも、複数のオーディションに応募し、様々な作品や役にチャレンジすることで、声優の卵としての経験を積むことができます。
数多くの声優事務所のオーディションを受けてみることで、自分よりぴったりの声優事務所が見つかる可能性もあります。
声優養成所の場合、付属の声優事務所のオーディションしか受けられないことがありますが、声優専門校であればそのような制限はなく、さまざまな声優事務所のオーディションを受ける事が可能です。
本気で声優を目指すなら専門校でプロからスキルを学ぶのがおすすめ!
一般公募オーディションで合格して声優デビューした声優もいるものの、珍しいケースであり、完全な未経験からの声優デビューは簡単ではありません。
声優になるためには生まれ持った声だけでなく、演技力や表現力、発声や発音スキル、歌唱やダンスなどの技術も求められます。
本気で声優を目指すのであれば、声優に必要な技術や経験を基礎から学べる声優専門校がおすすめです。
代々木アニメーション学院では、発声や発音の基本から、台本実習、ナレーション、オーディション対策、ボイスサンプル、定期発表会、成果発表会、アニメアフレコなど、実践的なカリキュラムを用意しています。
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まとめ
未経験から声優になるための方法はいくつかあるものの、いきなり一般公募オーディションで合格して声優デビューをするというのは現実的な方法ではありません。
未経験から本気で声優を目指すのであれば、声優についての基礎から実践的な内容まで学べる声優専門校に通うのがおすすめです。
代々木アニメーション学院では「本気で声優になりたい」という多くの方が日々努力しています。
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