業界ナビ:声優は自己PRが重要!効果的な作り方と絶対にダメなNG例
声優がオーディションで合格するためには自己PRが重要です。
どれだけ声優としてのスキルや表現力が高くても、効果的な自己PRの書き方のコツやNG例を理解していないと、オーディション合格の道は遠くなってしまいます。
この記事では、声優のオーディションにおける自己PRで審査員がチェックしているポイントや効果的な作り方、絶対に避けるべきNG例を詳しく紹介します。
目次
声優はアニメやマンガ、ゲーム、映像作品などが好きな人に人気のある職業の1つです。声優になるために資格は必要ありませんが、作品に参加するにはオーディションへの合格が求められます。 声の良さや表現力・演技力、歌唱力なども求め…続きを読む
声優の自己PRとは
声優の自己PRは、オーディションで自分の魅力をアピールするために行います。
競争率が高くライバルが多い声優業界では、自己PRの内容次第で合否が決まることもある程、極めて重要な項目であるといわれています。
声優オーディションにおける自己PRに明確な決まりはありません。
歌やダンス、ものまねや演技など、自分の魅力や個性をアピールできるものであれば、何をしても問題ありません。重要なのは、人とは違う自分の魅力を伝えることです。
一般的に声優のオーディションは以下の流れで進められます。
- 1.応募(書類選考、履歴書、写真、デモ音源などを送る)
- 2.二次選考(対面)
- 3.最終選考(対面)
書類選考に通過した参加者は、対面で行われる一次選考へと進みます。自身の魅力や経験、特徴や個性などを披露する自己PRは、対面審査にて披露します。
声優の自己PRで審査員がチェックしているポイント
声優オーディションの合否に大きく影響する自己PRですが、審査員はどこを重点的にチェックしているのでしょうか。ここでは、審査員の主なチェックポイントを紹介します。
スキル
声優で重要視されるスキルは声です。当然ながらオーディションの自己PRでも、声質や表現力、滑舌や抑揚などのスキルは重点的にチェックされます。
キャスティングを決めるオーディションであれば、そのキャラクターに合った声かどうかは重点的にチェックされ、声だけではなく表情も審査対象になります。
人柄
声優として活躍するためには、スキルだけではなく人柄も重要です。
どれだけ突出したスキルを持っていても、コミュニケーションスキルが低い、マナーや態度が悪いなど、内面が劣っているとオーディションには合格しにくくなります。
特に事務所オーディションであれば、「この人と一緒に仕事をしたい」「この人を成功させるためにサポートしたい」と思わせる人間性が重要です。
自己PRではスキルだけではなく、自身の人柄をアピールすることも忘れてはいけません。
将来性
審査員は、将来的に声優業界で活躍できる人材かという将来性もチェックします。
将来的に仕事を取れる声優になるか、または忙しい仕事をこなせる精神力があるかをチェックされるため、自己PRでは自身のやる気や情熱を伝えることが重要です。
審査員に自身の将来性をアピールするためには、堂々とした態度や情熱だけではなく、ハキハキとした明るい口調を心がけるようにしましょう。
審査員の目を引きやすい効果的な自己PRの作り方
審査員は、多ければ1回のオーディションで何百人もの自己PRを見ます。そのため、少しでも強い印象を与えるためには、他の人とは違う個性を出さなければいけません。
ここでは、審査員の目を引きやすい効果的な自己PRの作り方を紹介します。
流れを意識して結論から述べる
自己PRでは、流れを意識しながら結論から述べることが重要です。
前置きが長すぎると、自身が本当に伝えたい結論が伝わりにくくなります。また、中途半端に得意なものを何個も披露するより、本当に自信があるものを1つ選ぶことをおすすめします。
そのためには、最も伝えたい結論を最初に簡潔に述べた後、詳しい根拠を伝えるようにしてください。
▼NG例
「私は感受性を鍛えるために、中学生の頃から毎日欠かさずに映画を観てますい。そのため、泣く演技は誰にも負けません。」
▼よい例
「私の特技は泣く演技です。感受性を鍛えるため、中学生の頃から毎日欠かさずに映画を観てます。」い
上記は簡潔な例ですが、このようにまずは自身が伝えたい結論を述べることが重要です。その後、実際に目の前で特技を披露することで効果的なアピールとなります。
意外性を武器にアピールポイントを考える
自己PRでは、周囲との差別化を図るために意外性がある武器をアピールすることが重要です。
もちろん歌や演技、ダンスなどの特技をアピールするのも問題ありませんが、ライバルが多い声優オーディションでは、ありきたりな特技を披露しても埋もれる可能性があります。
そのため、自己PRでは伝え方や表現を工夫しながら、周囲と被らないオリジナリティ溢れるアピールポイントを考えることが重要です。
例えば、ただ歌が得意とするのではなく、「●●の歌が得意」「高音が得意なのでキーが高い曲をを歌う」など、一手間を加えることで差別化を図れます。
成果を出すためにした努力を伝える
声優オーディションの自己PRでは、自身の情熱を審査員に伝えることが重要です。そのためには、これまで成果を出すためにしてきた努力をアピールしなければいけません。
アピールの根拠となる経験や実績を伝えるのはもちろん、信憑性を上げる根拠となる具体的な数字などを挙げることが重要です。
また、積極性や行動力の高さも重要なアピールポイントになるため、夢や目標、具体的な将来像を明確にしながら、道筋を立てながら説明するようにしてください。
長所だけではなく短所も偽りなく伝える
自己PRでは、長所だけではなく短所も伝えるようにしてください。しかし、この際に気を付けなければいけないのは、必要以上に消極的になりすぎないことです。
短所を伝える際は自身を卑下した発言になりがちですが、あくまでも前向きな表現で、短所を補うだけの長所があることをハキハキとした口調で伝える必要があります。
短所は、見せ方を間違えると審査員の印象を下げるだけになります。そのため、短所ではあるが裏を返せば長所でもあるという見せ方を心がけてください。
長所だけを伝えると押しつけがましい印象を与えてしまうリスクがあるため、上手に短所も織り交ぜつつ、バランスを考えることが重要です。
自分を採用するメリットを伝える
事務所オーディションでは、自身を採用するメリットを伝えることで、審査員が所属後に活躍するイメージを想像しやすくなります。
ここで重要になるのが、自身の特技や個性を客観視して把握したうえで、審査員が具体的にイメージできる採用メリットを伝えることです。
例えば、自身が渋くて低い声であるにも関わらず、子どものキャラクターを演じることができるとアピールしても、審査員はイメージしにくいため響きません。
まずは、他の人には負けない自身の特技やアピールポイントを見つけることが重要です。
これはダメ!マイナスになりがちな自己PRのNG例
自己PRを披露できる場は重要なアピールチャンスです。チャンスを無駄にしないためにも、絶対に避けるべき自己PRのNG例は必ず把握しておきましょう。
ここでは、具体的なNG例を2つ紹介します。
歌やダンスはライバルが多いため注意
自己PRでは、ライバルが多い歌やダンスは審査員の印象が残りにくいため注意が必要です。。
突出したスキルがあれば問題ありませんが、ただ人よりも少しだけ上手い程度であればやらない方が賢明です。多くのライバルに埋もれてしまい、自分をアピールできません。
自己PRで披露すべきは、人とは違う本当に自信がある特技です。わざわざライバルが多いジャンルに活路を見出すのではなく、オンリーワンの特技を見つけましょう。
書類を見れば分かることを話してしまう
書類を見れば分かることを自己PRで伝えるのもNGです。
自己PRの時間は無制限ではありません。限られた時間のなかで効率よく審査員へアピールするためには、書類では伝わらないことを伝えることが重要です。
そのため、書類を見れば分かる自己紹介や志望動機は話す必要がありません。履歴書には書ききれない自分のアピールポイントを伝えるようにしてください。
声優オーディションで勝ち抜くには自己PRが重要!
声優オーディションで勝ち抜くためには自己PRが重要です。
どれだけ書類が丁寧でスキルが高く経験が豊富でも、自己PRを疎かにしてしまえば審査員へアピールできず、オーディションで勝ち抜くことはできません。
声優業界には、さまざまなオーディションがあります。
- 養成所へ入るためのオーディション
- 役を得るためのオーディション
- プロダクションへ所属するためのオーディション
役を得るためのオーディションはもちろん、養成所やプロダクションへ所属する際も声優はオーディションを受ける必要があります。
そのオーディションのなかで最も重要なのが自己PRです。自分を売り込む大きなチャンスである自己PRは、何度も研鑽を重ねながら作り上げていきましょう。
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まとめ
声優の自己PRで審査員がチェックしているポイントや効果的な作り方、絶対に避けるべきNG例などを詳しく紹介していきました。
さまざまなオーディションを勝ち抜く必要がある声優業界では、人とは違う自分だけのオリジナリティ溢れる自己PRを作ることが重要です。
自己PRでは、ただ自分の魅力や個性を表現すればいいというわけではなく、審査員の目を引きやすいコツを押さえながら、NG例を避けなければいけません。
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