業界ナビ:声優のやりがいとは?実際の仕事内容や大変なところを紹介
声優に限らず、どの職業においても重要なのはそのやりがいです。
世界的にアニメが普及したことや声優のメディア露出が増えたことで、世間的にも認知度が高まり、声優の仕事に憧れている、興味があるという方も多いのではないでしょうか。
この記事では、声優のやりがいや仕事内容、大変なところや声優になるためにできることについて詳しく解説します。
声優に興味ある方やこれから目指したいと考えている方は、ぜひ最後までご覧ください。
声優はアニメやマンガ、ゲーム、映像作品などが好きな人に人気のある職業の1つです。声優になるために資格は必要ありませんが、作品に参加するにはオーディションへの合格が求められます。 声の良さや表現力・演技力、歌唱力なども求め…続きを読む
そもそも声優の仕事とは
漠然と声優になりたいと思っても、その仕事内容について知っていなければ明確な目標を立てたりイメージを掴むことはできません。
声優の仕事を把握することで、それが本当に自分がやりたいことなのか見極められるようになるはずです。
ここでは、声優が主に携わる仕事を5つ紹介します。
アニメーションのアフレコ
声優の仕事で最も代表的なのが、アニメーションのアフレコです。
アフレコ(アフター・レコーディング)とは、既に完成した映像に音声を載せる作業のことをいいます。
海外映画・ドラマの吹き替え
アニメーションのアフレコと並んで、声優の代表的な仕事の一つが海外映画・ドラマの吹き替え(アテレコ)です。
俳優の口に言葉を当てることから、アテレコと呼ばれています。その役を実際に演じた俳優の特徴を捉えた上で声を当てなければならないため、アニメーションとは違った高度の技術が必要です。
ナレーション
テレビ番組やラジオなどのナレーションはナレーターが行うことが多いですが、声優が担当することもあります。
ドラマや映画の劇中解説、CMやドキュメンタリーなどで流れるナレーションを声優が担当する場面も近年では増えており、幅広いコンテンツで起用されています。
ラジオパーソナリティ
ラジオ番組の司会進行を務める人をラジオパーソナリティといいます。
ラジオパーソナリティには、聞き手に届けられる明瞭な発音や発声、喜怒哀楽を声だけで表現するスキルが求められるため、声優としての実力を遺憾なく発揮できます。
声優のやりがい
声優の仕事に就きたいと思った時、気になるのがそのやりがいではないでしょうか。
やりがいを感じることができれば仕事を長く続けることができ、モチベーションの維持にもつながります。
ここでは、声優のやりがいを6つ紹介します。
声だけで表現する難しさ
声優は映像の中のキャラクターに命を吹き込む仕事であり、自身の声のみで演じなければなりません。
日々当たり前に顔の表情や身体の動き、声などでさまざまな感情を表現します。しかし、声だけで今思っていることや感じていることを表現するのはそう簡単にできるものではありません。
声だけで演じるためには演技力はもちろんですが、表現力や想像力も必要です。簡単に身に着けることができないスキルが多いからこそ、やりがいがあるといえるでしょう。
幅広い人物を演じられる
声優の仕事では多種多様なキャラクターを演じます。正義のヒーローを演じることもあれば、悪役を演じることもあり、さまざまな役になりきらなければなりません。
人それぞれに性格や人生があるように、演じるキャラクターにもそれぞれの性格や人生があります。あらゆるキャラクターを演じ分ける楽しさや難しさは声優ならではであり、そこにやりがいを見出す方は多いです。
作品に合わせてキャラクターを演じ分けるためには高度な技術が必要であり、日々努力し続けて鍛えていかなければなりません。苦労するからこそ、やりがいがあるといえます。
幅広い仕事内容
近年では声優の仕事も多様化し、アニメーションのアフレコや吹き替え以外にもさまざまな仕事があります。
以前は声優=裏方というイメージが強かったですが、現在では歌手活動やテレビ番組への出演、舞台やラジオなど、幅広い分野で声優が活躍しています。
声優としてのスキルが向上すれば新たな領域で活動していくことができるため、そこにやりがいを見出す方は多いです。
実力が評価されやすい
声優としての道は苦労が絶えません。他者から認めてもらえるようになるまで膨大な時間がかかりますし、その機会も多くはありません。
声優の仕事は良くも悪くも実力主義です。役を獲得するためにはオーディションを勝ち抜く必要があり、それまでにもさまざまな苦労があります。
しかし、声のみで演じるという仕事であるからこそ、実力が評価されやすいともいえます。出演した作品が成功すれば、新たな作品に出演するチャンスが増えたりメディアに取り上げられるなど、努力が報われる瞬間が訪れるでしょう。
ごまかしが効かない仕事だからこそ、評価された時の喜びは大きいです。
表現力と演技力の終わりなき追及
声優は常に自身のスキルを高めるために練習や努力をしなければなりません。競争率が高い仕事であるため、同じ場所で足踏みをしていては仕事を獲得することはできません。
声優の仕事に明確なゴールはなく、表現力と演技力の追及に終わりはありません。学ぶ姿勢が大切であり、上を目指す強い気持ちがあれば成長し続けることができます。
学べること、改善できることが常にあるからこそ、やりがいを感じるという方も少なくありません。
仲間と一緒に作品を作り上げる喜び
声優の仕事はたった1人で完結するものではありません。
アニメ作品であれば監督やディレクター、音響やイラストレーター、共演者など、たくさんの人が関わります。作品を完成させるためには、お互いの協力が不可欠であり、1人も欠かすことはできません。
仲間と一緒に作品を作り上げた際に味わえる喜びや充実感は、声優の仕事の魅力の一つであり、やりがいやモチベーションの向上につながります。
声優の大変なところ
前述したように、声優の道は苦労が絶えません。大変なこともたくさんあり、オーディションに受かったからといって楽になるわけではありません。
ここでは、声優の仕事の大変なところを5つ紹介します。
待っているだけでは仕事がこない
たとえ声優になれたとしても、待っているだけでは仕事は入ってきません。毎日何らかの仕事がある一般的な会社員とは異なり、声優として仕事を獲得するためには自ら動く必要があります。
新人声優であれば仕事を獲得するまでのハードルは高く、オファーが舞い込んでくることもほとんどありません。仕事のオファーをもらえるようになるためには地道にオーディションを受けて合格する必要があります。
知名度が向上し、関係者からの信頼を獲得することができればオファーをもらうこともできるでしょう。
働く時間が不規則
声優の仕事は勤務時間が明確に決まっていません。早朝から仕事をする日もあれば夜中に仕事をすることもあります。
アルバイトを掛け持ちして働いているのであれば、声優のオーディションや仕事とのスケジュール調整が必要であり、思うように休めないことも少なくありません。
不規則な生活を続けていれば体調を崩しやすくなり、最悪の場合は仕事を失うきっかけにもなりかねません。目の前の仕事だけではなく、その先の仕事も考慮したスケジューリングが声優には必要です。
収入が安定しない
声優は毎月給料がもらえるわけではないため、どうしても収入が安定しません。これはベテラン声優であっても同じことであり、仕事がなければ当然収入もゼロです。
特に新人声優であれば実績も人脈もないため、アルバイトを掛け持ちして生計を立てていることも珍しくありません。
若手時代は誰しもが経験することのため、諦めずにオーディションにチャレンジし続けることが大切です。
競い合うライバルが多い
声優は人気がある職業であると同時に、競争率が非常に高い職業でもあります。
需要より供給の方が圧倒的に多く、声優として生きていくためには無数のライバルと競って仕事を獲得しなければなりません。
何もしなくてもオファーが舞い込んでくる声優は限られて少数のみであり、名のある声優でもオーディションを受けるのが基本です。
オーディションを受ける全員が強い気持ちをもって挑んでいるため、合格するためには日々の努力が重要になります。
日々の体調管理に気を配る必要がある
前述したように、声優は働く時間が不規則であるため、自然と生活リズムも不規則になりがちです。
不規則な生活は体調に悪影響を及ぼすため、日々の体調管理に気を配る必要があります。オーディションや仕事がある日に体調を崩していてはせっかくのチャンスを逃すことになります。
声優が携わる仕事は声優1人で完結するものではなく、スタッフや関係者の協力があってこそ成り立つものです。体調管理を疎かにして周りに迷惑をかけってしまっては信用を失うことにもなりかねないため、日々の体調管理は徹底して行う必要があります。
声優になるためには
声優になる方法は主に声優の専門学校、声優養成所、オーディションの3つです。
ここでは、声優になるための方法について詳しく解説します。
声優の専門学校
声優に関する知識やスキルが全くないという方であれば、声優の専門学校がおすすめです。
声優の専門学校は週5日の全日制が一般的であり、演技や発声などの基礎からしっかり学べることが特徴です。専門的なスキルに加え、現場での挨拶やマナーなども学べるため、これから声優を目指したいと考えている初心者の方にピッタリです。
業界とのつながりがある学校であれば、オーディションの開催やプロの声優による講義の実施もあり、デビューに向けた手厚いサポートを受けられる場合もあります。
声優養成所
声優養成所とは、芸能事務所や声優事務所が管理運営する声優を育てるための機関です。レッスンは週3回実施している場合が多く、学生や社会人でも通いやすいのが特徴です。
声優養成所のレッスンでは基礎訓練をはじめ、アテレコや演技などの実践的な訓練を行っています。養成所は事務所に併設されているケースが多く、プロの声優から実際に指導を受けられる場合もあります。
声優養成所は新人声優の発掘を目的としている側面があるため、実力や技術が認められれば在籍中にデビューできるチャンスがあることも魅力です。
オーディション
専門学校や養成所に通わず、オーディションを受けてデビューを狙うという選択肢もあります。
オーディションは声優になれる最短ルートではありますが、受ける人のほとんどは専門的な訓練を受けてきているため、初心者や未経験の状態で合格することは非常に難しいです。
また、人気作品のオーディションは公に出回らないことも多く、選択肢が少ない現状があります。選択肢を増やし、希望の作品のオーディションを受けたいのであれば、養成所や劇団、プロダクションなどの業界とのつながりがある機関・組織に所属することをおすすめします。
声優を目指すなら代々木アニメーション学院がおすすめ!
本気で声優を目指したい方には、代々木アニメーション学院への入学がおすすめです。アニメだけではなく、吹き替えやナレーション、ゲームなど、声優として身に着けておきたい技術を基礎から学べます。
初心者や未経験者でもしっかり学べるカリキュラムを用意しており、プロの声優としてどんな仕事でもこなせる、安定した実力を身に着けることが可能です。
45年以上にわたりアニメ業界とともに歩んできた実績と信頼があり、それぞれの時代を代表する人気作品をアフレコ教材として利用できます。
代々木アニメーション学院では、在学中にデビューを果たした学生は2,000人以上おり、在学デビューに向けた手厚いサポートが魅力です。
本気で声優を目指している方は、ぜひお気軽にお問い合わせください。
まとめ
この記事では、声優のやりがいや大変なところ、声優になるためにできることについて解説しました。
声優は一見華やかな職業に思えるかもしれませんが、実際は苦労の積み重ねであり、日々の努力と学びが重要な仕事です。
決して楽な仕事ではありませんが、声優に対する強い思いがあり、仕事にやりがいを見出せるのであれば、ぜひチャレンジしてみてください。
『代々木アニメーション学院』では、本気で声優になりたい方に向けて、基礎からしっかり学べるカリキュラムを用意しています。
声優として第一線で活躍するために必要な技術や知識をプロの講師から学ぶことができ、在学デビューを果たすための手厚いサポートもあります。
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