業界ナビ:アニメだけじゃない!声優の主な仕事8選を紹介!
従来までは、声優の仕事=アニメのアフレコというイメージでした。
しかし、多くの新しい媒体が生まれたことで声優の仕事の幅は広がり、さまざまな場面で活躍しているシーンを見かけるようになっています。
この記事では、声優の主な仕事内容や流れなどを詳しく紹介します。
声優はアニメやマンガ、ゲーム、映像作品などが好きな人に人気のある職業の1つです。声優になるために資格は必要ありませんが、作品に参加するにはオーディションへの合格が求められます。 声の良さや表現力・演技力、歌唱力なども求め…続きを読む
声優の主な仕事8選を紹介
声優はアニメの登場人物に声をあてる仕事というのが一般的な認識ですが、それ以外にも洋画の吹き替えやナレーション、音楽活動など、さまざまな仕事があります。
ここでは、声優の主な仕事それぞれの特徴を一つずつ詳しく紹介します。
アニメのアフレコ
声優における花形の仕事ともいわれているのがアニメのアフレコです。
アニメのキャラクターに声を吹き込む仕事で、声だけで喜怒哀楽を表現します。演じる役の性格や感情を把握したうえで、適切な演技を行う表現力が求められます。
声優のイメージが演じるキャラクターに直結することも珍しくないため、「この声優はあのキャラを演じていた人だ!」というように認知度を上げる要因にもなります。
アニメのアフレコでは、事前に用意してある台本を読み込んだうえで、監督の指示に従いながら演じていきます。30分のアニメ収録は、基本的に5時間拘束です。
洋画の吹き替え
海外映画やドラマの吹き替えも声優の仕事です。
一口に海外作品といっても、英語や韓国語、フランス語など対応する言語はさまざまで、すでに演じている人に合わせて声を吹き込むため高度なスキルが求められます。
言語により口の動かし方や発声が変わるため、台詞と映像にズレが生じて視聴者に違和感を与えないようにしなければいけません。
また、アニメとは違い元の演技がある状態で吹き込むため、演じている役者の熱量や表情を汲み取りながら声を入れていく必要があります。
ラジオパーソナリティ
声優としての人気が高くなれば、ラジオパーソナリティを務めることもあります。
ラジオパーソナリティには、聞き手に届けられる明瞭な発音や発声、喜怒哀楽を声だけで表現するスキルが求められるため、声優としての実力を遺憾なく発揮できます。
リスナーとの距離が近いラジオでは、ファンとコミュニケーションを図ることができ、自身のトーク力や知識、個性などを披露することが可能です。
ゲームやアプリなどの音声収録
年々需要が高まっているのが、ゲームやアプリの音声収録です。
近年発売されるゲームやアプリは、キャラクターの会話パートがフルボイスであることも珍しくはありません。制作技術の進歩と共に、声優に求められるスキルも高まっています。
アニメや吹き替えよりも収録するセリフ量が多いことも珍しくなく、声優の個性や実力が求められることもあります。
1から作品に携わり声を吹き込む点では、アニメのアフレコと共通する部分も多いです。
ナレーション
バラエティやドキュメンタリー、観光案内や動画広告など、さまざまな媒体でナレーションを担当するのも声優の仕事です。
ナレーションの仕事で求められるのは、聞き手に伝わりやすい発音やイントネーション、アクセントや滑舌などの基本的なスキルです。
聞き手を惹きつける表現力や説得力も求められるため、しっかりと仕事を全うするためには基礎的なスキルセットを必ず身に付けておく必要があります。
ボイスドラマの録音
声や音だけで表現するボイスドラマの録音も声優の仕事の一つです。
ボイスドラマは通常のドラマとは違い、映像による視覚情報がありません。発音や声量、アクセントやマイクワークなどのスキルだけで演じなければいけません。
そのため、声だけでリスナーを魅力するための高い演技力と表現力が求められます。
音楽活動
自らが出演するアニメの主題歌やCD発売、ライブなどの音楽活動を行う声優もいます。
声優は喜怒哀楽を声だけで表現するスキルを鍛えるため、気持ちを込めて歌を届ける歌手との両立ができる方も少なくありません。
歌唱力が高く評価されている声優のなかには、ドーム公演や紅白出場など、一流アーティストが行うような活動をしている方もいます。
また、歌唱力が認められればミュージカル調のアニメや映画、舞台出演など、活躍できる仕事の幅も広がります。
テレビや舞台などの芸能活動
舞台俳優やテレビタレントとして活躍する声優も多くいます。
バラエティ番組やドラマ、舞台やイベント出演など、芸能活動は多岐に渡ります。最近では、声優が普通のバラエティ番組に出演するのも珍しくはありません。
高いトークスキルがある方はタレント、歌唱力が高い方は歌手、演技力が高い方はドラマや舞台など、自身が得意とする分野で芸能活動を行う方が多いです。
声優の仕事の流れ
声優にはさまざまな仕事があります。ここでは、アニメのアフレコや洋画の吹き替えなど、声を吹き込む際の仕事の流れを詳しく紹介します。
台本を読み込む
仕事が決まると、一般的には収録日よりも前に台本が渡されます。事前に台本を読み込むことで、演じるキャラの人物像やシーンの流れなどを把握できます。
スタジオに入り打ち合わせ
スタジオに入った後は、まず監督や共演者と打ち合わせを行います。打ち合わせでは、演じるキャラの細かい設定や演じ方など、監督から指示を貰います。
不明点があればその場で確認し、マイクテストやリハーサルを行ってから本番へと進みます。
本番収録
本番収録は外部の音が遮断された録音スタジオで行われ、声優はモニターに流れる映像を観ながら演じるキャラの声を吹き込んでいきます。
一般的には同じシーンを演じる共演者と共にスタジオに入り、自分のキャラが話す番がきたらマイクの前へ行き声を収録します。
スタジオの隣にはミキシングルームがあり、そこには監督やエンジニアなどが待機していて、録音された声の様子を逐一チェックしたうえで指示を出します。ガヤ収録
ガヤ収録とは、雑踏や群衆の話し声などを全員で録音する収録です。
簡単に説明すると環境音のようなもので、メインのキャラクターに与えられるような台詞はないため、基本的にはアドリブで収録していきます。
シーンに合わせたガヤを都度アドリブで収録するため、簡単そうに見えて高い技術が必要な収録です。
声優の仕事に関する疑問をQ&Aで紹介
最後に、働く時間や場所、休みや給料など、声優の仕事に関する気になる疑問をQ&A形式で分かりやすく紹介します。
働く場所は?
声優には普通の会社員のような決まった勤務先がありません。
例えば、アニメのアフレコや洋画の吹き替えでは録音スタジオへ行きますが、このスタジオは各地にあり、必ず決められた場所というわけにはいきません。
また、芸能活動ではテレビ局、イベントMCの仕事では地方、舞台なら稽古場のように、働く場所はそれぞれで異なり、毎日違う場所へ行くのが通常です。
働く時間は?
声優が働く時間は仕事内容によりバラバラです。
一般的に30分のアニメの収録時間は約5時間5程度とされていますが、制作側の都合で短くなることもあれば長くなることもあります。
極端な話ですが、声優は仕事が取れなければ勤務時間は0分です。反対にいくつも仕事を抱えている売れっ子であれば、何十時間も仕事をしています。
休みは?
声優に決められた休みはありません。
有名声優であれば休みなしで働いているケースも少なくありません。会社員のように、必ず土日祝は休めるという労働環境を作るのは難しいです。
そのため、声優の休日は仕事がない日となります。新人の頃は毎日が休みという方も多いですし、有名声優であれば休みが1日も取れなくなる程忙しくなります。
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アフレコ実習では、役を決めるところから収録ブースで録音するまでの流れを丁寧に教え、マイクワークや演技の実践を通してしっかりと技術を身に付けることができます。
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まとめ
声優の主な仕事内容や流れ、働く場所や休み、給料事情について詳しく紹介していきました。
従来まではアニメのアフレコがメインだった声優の仕事は、音楽活動やラジオパーソナリティ、ナレーションやゲームの吹き込みなど、多岐に渡るようになりました。
しかし、幅が広がったとはいえ声優を目指す人は多くいるため、仕事を取るのは簡単ではありません。
有名声優になれば給料が増えて休みがなくなる一方、新人声優は毎日が休みで収入も少なく、アルバイトをしなければご飯を食べられないというのが現実です。
声優を目指している方は、自分がどのような仕事をしたいかを明確にしたうえで、その夢に向かって一直線に邁進していくことをおすすめします。
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