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業界ナビ:シナリオライターになるには?未経験からの目指し方や必要なスキルを合わせて解説

シナリオライターはアニメや映画、ドラマ、ゲームなどのさまざまな分野で活躍しており、「脚本家」とも呼ばれることもあります。

多くの人を感動させたり、楽しませたりすることができるシナリオライターという職業に興味はあるものの、詳しい仕事内容やどのように目指せばよいのか分からない方もいるかもしれません。

そこで本記事ではシナリオライターになるにはどうすればいいのか、またシナリオライターとして活躍できるジャンルや必要なスキルなどをわかりやすく解説します。

シナリオライターとは?気になる仕事内容を紹介!

シナリオライターとは、映画やドラマ、ゲームなど、さまざまなジャンルのシナリオを書く仕事です。シナリオライターの仕事内容は、主に次の3つに分けられます。

●企画・打ち合わせ・プロット作成
●シナリオの制作
●現場にあわせた修正

それぞれを詳しくご紹介していきます。

企画・打ち合わせ・プロット作成

シナリオライターは、作品の企画に沿ったシナリオを書くことが仕事です。そのため、まずは監督やプロデューサーなどと打ち合わせを行い、作品のテーマやコンセプトの確認を行います。

すでに企画内容が決まっている場合はその内容に沿ってシナリオを制作することもありますが、企画の打ち合わせ段階からシナリオライターが関わることもあります。

打ち合わせで作品のコンセプトを確認したら、次は「プロット」を書きます。プロットとはシナリオの構想(あらすじと構成、セリフや具体的な行動など)を文章でまとめたもので、いわばシナリオの設計図のようなものです。この段階で、制作に必要な取材や資料集めを行うこともあります。

プロットは監督やプロデューサーなどに複数回チェックしてもらい、修正を重ねて完成させます。

シナリオの制作

プロットが完成したら、それに基づいてシナリオを書きます。シナリオは一気に書くのではなく、ある程度書けた段階で監督やプロデューサーに見せて意見をもらい、それを反映しながら進めていきます。

シナリオもプロット同様、プロデューサーやクライアントからの指示に基づき修正を重ね、最終稿に近づけていきます。

現場に合わせた修正

シナリオライターの仕事は、最終稿を書き上げたらそれで終わりではありません。

現場のアフレコ収録の段階でセリフが変更になることや、テレビドラマの場合は視聴者からの反響に応じてストーリーを変更することもあります。

そのような場合は、シナリオライターは現場に合わせてシナリオを修正する必要があります。

シナリオライターとして活躍できるジャンル

シナリオライターが活躍している主なジャンルは、主に次のとおりです。

●映像作品
●マンガ原作シナリオ
●ゲーム

それぞれについて、詳しくみていきましょう。

映像作品

シナリオライターが活躍できるジャンルの一つ目は、映像作品です。映像作品には、アニメや映画、テレビドラマ、ドキュメント番組などが挙げられます。

映像作品のシナリオには、登場人物の演技を補足するための映像効果なども書き込む必要があるため、映像に関する幅広い知識が必要です。

マンガ原作シナリオ

シナリオライターが活躍できるジャンルの二つ目は、マンガ原作シナリオです。マンガのストーリーや世界観、キャラクター設定などを手がけるため、「マンガ原作者」とも呼ばれています。

マンガ原作者は基本的に自分でイラストを描くことはありませんが、ネームなどのマンガに関するある程度の知識を持っている必要があります。

近年、読者のニーズが多様化して様々なストーリーのマンガが求められるようになったため、シナリオライターと作画担当者がタッグを組んで描かれたマンガ作品も増えています。

ゲーム

シナリオライターが活躍できるジャンルの三つ目は、ゲームです。ゲームのストーリーやセリフ、ムービーパートのシナリオなどを制作するシナリオライターは、かつてはゲーム制作スタッフが担当することが主流でした。

しかし近年ではよりクオリティの高いゲームシナリオを作成するために分業が行われ、ゲーム専用のシナリオライターが誕生しました。

さらにスマートフォンの普及でゲームアプリが一般的になったこともあり、ゲームのシナリオライターの活躍の場は以前より広がっています。

未経験からシナリオライターを目指すには?

未経験からシナリオライターを目指すには、以下のような方法があります。

●専門校に通う
●養成講座を受講する
●独学で勉強してコンクールに応募する

専門校に通う

未経験からシナリオライターを目指すために最も効率的な方法は、専門校に通うことです。

専門校ではシナリオ制作に必要な技術を基礎から身につけられるほか、第一線で活躍する作家や編集者から直接アドバイスをもらえたり業界の知識を学べたりできます。

養成講座を受講する

養成講座は、テキストやオンデマンド講座を視聴して勉強し、自分の書いたシナリオを送って添削してもらうパターンが一般的です。

仕事をしながらシナリオライターを目指す人や、地方に住んでいて専門校に通うことが難しい人などに向いている勉強方法といえます。

独学で勉強してコンクールに応募する

独学で勉強してシナリオコンクールなどに応募し、入賞を目指す方法もあります。

シナリオコンクールは、テレビ局やラジオ局などが主催するものや、映画祭のように実行委員会が主催するものなどがあり、上位に入賞して関係者から実力が評価されると、シナリオライターとしてのデビューが近づきます。

ただしライバルも多く、入賞することは容易ではないため、独学でシナリオライターを目指すのは3つの方法のなかでもハードルが高いといえます。

シナリオライターに必要なスキル

シナリオライターに必要なスキルは次のとおりです。

●文章力
●コミュニケーション力
●発想力・表現力
●基本的なPCスキル

それぞれについて、詳しくみていきましょう。

文章力

シナリオライターは、ストーリーの流れや登場人物の台詞、動作などを文章で表現しなければなりません。また、ジャンルやその業界にあわせた表現を求められることも多いため、文章力はとても重要なスキルです。

作品の制作現場ではシナリオライターが書いた文章を頼りに作業が進むため、読み手がわかりやすくイメージしやすい文章を書く必要があります。

コミュニケーション能力

シナリオライターになるためには、コミュニケーション力も求められます。シナリオライターは、企画会議への参加や、監督やプロデューサーなどと常にやり取りをしながらシナリオを完成させていきます。

また、出来上がったシナリオを正確にスタッフに伝えるためにも、最低限のコミュニケーション能力は必要です。

発想力・表現力

シナリオライターになるためには、発想力や表現力も重要です。シナリオライターは、オリジナリティのあるストーリーや登場人物のキャラクター設定、セリフや動作などを考えなければなりません。さらに原作や読者、視聴者のニーズを読み解く力も時には求められるため、発想力は重要なスキルの一つです。

また、頭の中でアイデアを思い浮かべるだけではなく、それをアウトプットする力や、スタッフにわかりやすく伝える力もなくてはならないスキルといえます。

基本的なPCスキル

シナリオライターには、基本的なPCスキルも必要です。近年では、時代に合わせてオンラインでの打ち合わせも多くなり、データでの原稿のやり取りが基本となりました。

シナリオを作る上でも、プロデューサーやクライアントなどと打ち合わせをする上でも、基本的なPC操作ができなければ情報を記録することもアウトプットすることもままなりません。

とは言え、専門的な知識を必要としているわけではなく、Officeソフト(Word、Excel、PowerPointなど)やオンライン会議ツールの基本的な使い方ができていれば問題ありません。

シナリオライターに向いている人

シナリオライターに向いている人は、次のような特徴が挙げられます。

●人間観察が好きな人
●好奇心旺盛な人
●集中力がある人

シナリオライターになるために特別な資格は必要ありません。しかし、登場人物の心理描写や細かい場面設定を文章で表現する必要があるため、普段から人間観察をしている人や、好奇心旺盛で色々な経験を積んできた人などに向いている職業です。

また、シナリオ制作には根気と集中力も必要なので、集中して仕事に取り組める人も向いているといえます。

代々木アニメーション学院ならシナリオライターを目指せる

代々木アニメーション学院の「シナリオ・小説科」は、未経験からシナリオライターを目指すことができます。

代々木アニメーション学院の特徴は次のとおりです。

●カリキュラムが充実している
●プロから直接指導を受けることができる
●他の学部との合同作品を制作できる

代々木アニメーション学院の「シナリオ・小説科」のカリキュラムは、「電撃文庫」のヒットシリーズを数多く世に送り出してきた、三木一馬氏が代表取締役を務める、株式会社ストレートエッジが監修しています。そのため、小説執筆時に必要となるテクニックやキャラクターのつくり方の秘密を学ぶことができます。

また、業界の第一線で活躍する編集者から特別講義を受けることもできます。代々木アニメーション学院の生徒だけが出られる作品品評会も開催されているため、シナリオライターになるためのチャンスが広がります。

代々木アニメーション学院の他学部(アニメーション学部、ゲーム学部)と、合同作品制作が行われており、実践的なシナリオ制作が体験できることも代々木アニメーション学院の魅力の一つです。

シナリオライターは多くの人に感動を与えるやりがいのある仕事

シナリオライターは、自分のシナリオが世に出て多くの人に楽しんでもらえる、やりがいのある仕事です。

独学でデビューを目指す人もいますが、シナリオ制作に必要なスキルを学ぶことは難易度が高いため、専門校などで専門的な知識と実践の場を得ながらデビューを目指すことがおすすめです。

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