業界ナビ:声優になるのに年齢制限はある?年代別におすすめのルートを紹介
アニメが世界的に普及し、声優のメディア露出が増えたことで声優という職業に興味を持つ人が増えています。
声優になりたいと思い立った時、誰しも気になるのが年齢制限です。何かをはじめるのに遅すぎることはありませんが、声優については早い方がアドバンテージがあります。
この記事では、「声優は何歳から目指せるのか」「何歳までならチャレンジできるのか」という2つの疑問に答えたうえで、専門学校・養成所・オーディションそれぞれの年齢の条件、若いほうが有利といわれる理由、18歳未満から40代以上までの年代別の進め方を解説します。年齢を理由にあきらめる前に、いまの自分の年代で何ができるのかを確認してください。
これから声優を目指したいと考えている人は、ぜひ参考にしてください。

目次
【結論】声優になるのに年齢制限はない
声優という職業そのものに年齢制限はありません。何歳からでも目指せますし、何歳までという上限もありません。ただし、声優になるための入り口である専門学校・養成所・オーディションには、それぞれ年齢の条件があります。早く動き出すほど選べる入り口が多くなるため、進路を意識しはじめる中学卒業後から情報を集めておくのがおすすめです。
年齢の条件が入り口ごとに違うのは、それぞれが果たしている役割が違うからです。専門学校は基礎から育てる場、養成所はプロダクションに所属させる人を選ぶ場、オーディションは作品に必要な声を選ぶ場です。自分がいまどの入り口に立てるのかを知ることが、年代に合った進み方を選ぶ第一歩になります。
ここでは、声優専門学校、声優養成所、オーディションの年齢制限について紹介します。
声優専門学校の年齢制限
声優専門学校では、年齢制限が設けられていない場合が多いです。高校卒業後であれば年齢関係なく入学できます。
入学者の年齢層は、選ぶ課程によって変わります。全日制は高校卒業直後の10代後半が中心である一方、夜間や週1回・土日開講のコースでは、大学に通いながら、あるいは働きながら学ぶ20代〜30代の割合が高くなります。同じ学校でも課程によって周囲の年齢層は大きく変わるため、年齢を気にしている方は課程まで含めて調べておくと安心です。
声優専門学校に入学するために特別な資格は必要ありません。面接のみ実施される場合が多く、未経験者でも入学できることが特徴です。
声優に必要な技術や知識を基礎から学べるため、着実に成長することができます。
声優養成所の年齢制限
声優養成所では、16歳〜30歳程度の年齢制限を設けているケースが多いです。
ナレーターなど、アニメ声優に限定しなければ年齢制限がないもしくは40歳までであれば入所できる養成所も存在します。
声優の需要は多岐にわたるため、たとえ年齢を重ねていたとしても、声優になれる可能性は十分にあります。
養成所に年齢の上限が置かれやすいのは、養成所が「プロダクションに所属させる人を選ぶ場」だからです。所属後に育てる期間を見込むぶん、募集の段階で年齢の幅を絞るところが多くなります。一方で、基礎から学ぶことを目的とした専門の学校や、実力だけで判断されるオーディションでは、上限を設けないケースが目立ちます。
声優オーディションの年齢制限
声優のオーディションでは年齢制限が設けられていない場合が多いです。制作者側が求めている声質や実力があれば年齢は問われません。
ただし、アイドルアニメ、歌唱ありきの声優オーディションなど、顔出しや若々しい声が求められるものについては25歳前後の年齢制限が設けられているケースが多いため、注意が必要です。
アニメ作品に限らず、吹き替えやナレーション、VTuberやラジオなど、声優が活躍できる場はたくさんあるため、年齢にとらわれずチャレンジすることが大切です。
入り口別・年齢の条件のめやす
| 入り口 | 年齢の条件 | 入るための関門 | その場の役割 |
|---|---|---|---|
| 専門学校 | 上限なしが多い 高校卒業以上 | 面接が中心。未経験でも可のところが多い | 基礎から段階的に育てる |
| 養成所 | 16〜30歳前後 ナレーション中心なら40歳前後まで、または上限なしのところも | 入所オーディション | プロダクション所属者を選抜する |
| オーディション | 上限なしが多い アイドル系・歌唱ありは25歳前後の上限あり | 書類審査・実技審査 | 作品に必要な声を選ぶ |
※条件は学校・養成所・作品ごとに異なります。応募前に必ず各募集要項をご確認ください。
年齢を問わない募集は、未経験者向けの一般公募に多く見られます。募集の探し方や選考の流れは、声優オーディションの一般公募と応募条件を解説した記事で確認できます。
【年齢別】声優を目指すためのルート
声優として活動するための年齢制限はありません。そのため、年齢関係なく誰でも目指すことができます。
しかし、専門学校や養成所、オーディションには年齢制限が設けられていることもあるため、年齢によって立ち回り方が変わります。ここからは18歳未満・20代・30代・40代以上の4つに分けて、その年代で選べる入り口と、いま優先してやるべきことを整理します。
ここでは、これから声優を目指す方に向けて、年齢別のルートをご紹介します。
年代別・選べる入り口と、いまやるべきこと
18歳未満
入り口がいちばん多い年代
- 選べる入り口:専門学校/養成所/オーディション(中学生から通えるコースは数が少ない)
- やること:高校卒業後の進学先を比較し、学費の準備を家族と相談する
- 並行して:発声・滑舌・朗読の自主練習を習慣にする
20代
生活を変えずに始めやすい年代
- 選べる入り口:専門学校/養成所(27〜30歳を上限とするところあり)/オーディション
- やること:全日・夜間・週1のどれで通うかを決める
- 注意点:養成所は上限が近づくほど選択肢が減っていく
30代
狙う分野を絞ると届きやすい
- 選べる入り口:専門学校/上限のない養成所/オーディション
- 狙う分野:ナレーション、朗読、吹き替え、企業向け音声など
- やること:基礎を学び直したうえでオーディションに挑む
40代以上
実力で年齢を上回る必要がある
- 選べる入り口:専門学校/年齢制限のない養成所/オーディション
- 求められるもの:年齢に見合った技術と、任せられる安定感
- やること:確かな技術を身につけてから応募する
18歳未満
18歳未満の方であれば、声優専門学校や声優養成所、オーディションなど、さまざまな選択肢があります。年齢も若いため、成長の余地が十分にあり、今後幅広い役に挑戦できる可能性も高いです。
声優専門学校や声優養成所のなかには、中学生から通えるものもありますが、数は少ないです。
多くの場合18歳以上という年齢制限が設けられているため、学校の選択肢を増やしたい場合は、高校を卒業するまで待つことをおすすめします。
高校在学中にやっておきたいのは、練習だけではありません。通える範囲にどんな学校があるか、出願はいつからはじまるか、学費と生活費をどう用意するかを、高校2年生のうちに調べておくと選択肢が狭まりません。そのうえで発声・滑舌・朗読の自主練習を続けておけば、入学後の伸び方が変わります。
進学にいくらかかるのかは早めに把握しておきたいところです。養成所と専門学校では費用の考え方が大きく異なるため、声優を目指すルート別の学費を比較した記事で確認しておくと、進路の相談がしやすくなります。
20代
20代はまだ若い部類であるため、声優としてデビューできるチャンスは十分にあります。
現在第一線で活躍している人気声優やベテラン声優の方のなかには、20代でデビューした方が多く、30代を目前にブレイクした方も少なくありません。
20代から声優を目指すのであれば、声優専門学校や声優養成所に通うことをおすすめします。ただし、声優養成所のなかには27歳までという年齢制限を設けている場合もあるため注意が必要です。
大学に通いながら、あるいは働きながら目指す場合は、夜間や週1回のコースを選ぶことで、いまの生活を大きく変えずに始められます。20代は、生活を維持したまま踏み出しやすい年代です。一方で養成所の年齢上限は着実に近づいていくため、迷っている期間そのものが選択肢を減らしていきます。
大学生・社会人・フリーターから声優を目指す場合の進め方は、代々木アニメーション学院の専用ページにまとめています。
30代
30代から声優を目指すのであれば、アナウンスやナレーションなどの落ち着いた声が求められる仕事が視野に入ります。
声優専門学校やオーディションであれば、年齢制限を設けていないケースが多いため、年齢を気にせずチャレンジすることが可能です。
未経験であれば基礎からしっかり学ぶ必要があるため、声優専門学校で技術を身につけてからオーディションに挑むと合格率も上がります。
30代からの挑戦では、収入の見通しを立てられるかどうかが続けられるかの分かれ目になります。ナレーションや吹き替えなど仕事の種類によって単価も働き方も変わるため、声優の年収と仕事別の収入内訳を先に確認しておくことをおすすめします。
40代以上
40代以上から声優になるのは容易ではありません。しかし、プロになれる可能性がゼロというわけではないため、声優に対する強い思いがあるのであれば、チャレンジする価値はあります。
声優の仕事に年齢は関係ありませんが、40代以上であれば若い方に比べ、高い技術が求められる場合があります。
未経験の状態から声優を目指すのであれば、声優専門学校や年齢制限を設けていない声優養成所に通い、確かな技術を身につけてからオーディションに挑むことが大切です。
社会人から声優を目指す方は、以下の記事も参考にしてみてください。
声優を目指すなら若いに越したことはない
何かをはじめるのに遅すぎることはありませんが、早い段階からはじめた方が学ぶ時間や練習する時間が多く確保できるため、成長できる幅が広がると考えられます。
声優も例外ではなく、若ければ若いほど有利といわれています。
ここでは、声優を目指すなら若い方がいい3つの理由を紹介します。
成長の余地がある
声優は、若い方が成長の余地があるといわれています。
声優業界は実力主義が基本です。経験と技術が物をいう世界のため、成長していくためには多くの時間が必要になります。
早い段階から声優をはじめていれば、基礎からしっかり時間をかけて技術や知識を築き上げていけるため、年齢を重ねてからはじめる方に比べ有利であるといえるでしょう。
声優になってからも長い下積み期間を過ごすことも珍しくないため、長期的な目で見れば若いうちからはじめるメリットは多くあります。
メディアへの露出が増えている
近年では声優のメディア露出が増え、世間的にも広く認知されるようになりました。
以前の声優は裏方という側面が強く、表舞台に立つことはほとんどありませんでした。しかし、近年の声優人気に伴い、コンサートやテレビ、雑誌など、幅広いメディアに登場するようになりました。
メディア露出が増えたことで声優の評価基準が変わり、以前は声のみが評価基準であったのに対し、現在ではビジュアルも重視される傾向が強くなっています。
特にアイドル声優であれば、声に加え見た目の良さも必要であるため、若い方が有利と考えられます。
プロになるには時間がかかる
プロの声優になるためには時間がかかる場合が多いです。
オーディションに一発合格して早い段階からプロとして活躍する方もいますが、これは非常に稀です。現在第一線で活躍する声優のなかには、長い下積み期間を経験している方も多いといわれています。
年齢を重ねた方にしかできない役や演技はもちろんありますが、若い方が圧倒的に選択肢は多いです。
ただし、年齢は合否を決める要素の一つでしかありません。実際の選考では、声質や表現の幅、続けられる粘り強さのほうが重く見られます。自分の適性が気になる方は、声優に向いている人の特徴もあわせて確認してみてください。
この章のポイント
- 有利なのは年齢そのものではなく、積める時間
- 実力は練習量と現場経験の総量で決まります。早く始めた人ほど、その総量を積む時間を長く取れます。
- 年齢が上がると、有利な領域が入れ替わる
- 若い声が求められる役は減りますが、落ち着いた声や人生経験が生きる仕事は増えます。不利になるというより、戦う場所が変わります。
- 遅く始めるほど、進み方の設計が重要になる
- どの入り口から、どの分野を狙うのかを決めてから動くほうが到達は早くなります。年齢を理由に迷っている期間が、いちばん時間を使います。

声優の専門校に通うメリット
声優になるのに特別な資格は必要ありません。しかし、デビューから逆算していくと業界との繋がりがとても重要で、それを叶えるなら「声優の専門校」で学ことがおすすめです。
ここでは、声優の専門校に通うことで得られるメリットをご紹介します。
プロに指導してもらえる
声優の専門校では、現役のプロから指導を受けられます。
教科書に載っている基礎的な情報だけではなく、実際の演技やこれまでの経験など、プロならではの情報が直接聞けるため、声優の仕事について具体的なイメージがつかみやすくなります。
プロの声優はアニメやゲーム、ラジオやナレーションなど、幅広い仕事を経験しているため、現場で必要になる技術や現場の雰囲気について学ぶことができるでしょう。
業界との繋がりがある
声優の専門校は、業界とのつながりがある場合がほとんどです。
提携している声優プロダクションとの交流やオーディションに関する情報提供などがあり、プロになるためのさまざまなサポートがあります。
また、これまで声優を輩出してきた学校であればしっかりとしたノウハウがあるため、声優として必要な技術を確実に学べます。
こういった恩恵は独学でやっていても得られるものではないため、専門校や養成所に通うメリットといえるでしょう。
しっかりしたサポート体制がある
声優の専門校では、プロの声優になるための手厚いサポート体制が用意されている場合が多いです。
業界とのつながりを活かしたオーディションの情報提供や生活をサポートする学生寮の用意など、安心して夢にチャレンジできる環境が整っています。
万が一在学中に声優とは違う道に進みたいと思った場合でも、進路サポートが利用できる学校もあるため、安心して身を委ねられるはずです。
動き出す前のチェックリスト
年齢に関係なく、次の7つがそろっているかを確認してみてください。
- いまの自分が応募できる学校・養成所の年齢条件を確認した
- 全日・夜間・週1のうち、どの通い方なら続けられるか決まっている
- 卒業までにかかる学費と、その用意のしかたを把握している
- アニメ・ナレーション・吹き替えなど、狙う分野の見当がついている
- 発声・滑舌・朗読を、毎日続けられる形で習慣にしている
- 自分の声を録音して聞き返したことがある
- 受けたいオーディションの募集時期を調べたことがある
チェックがつかなかった項目の多くは、学校選びの段階で解消できます。学科ごとのカリキュラム、通い方の違い、学費の内訳は入学案内書(パンフレット)に掲載しています。
声優を目指すなら代々木アニメーション学院

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まとめ

声優に限らず、何かをはじめるのに遅すぎることはありません。声優は若い方が有利であることが事実ですが、年齢を重ねていたとしてもプロになれる可能性は十分にあります。
声優の世界は実力主義です。年齢に関係なく、技術と知識があれば実力を認めてもらえるチャンスが増えます。
これから声優を目指すのであれば、しっかりとした教育を受け、基礎から必要な技術を身につけていくことが大切です。
年齢以外の条件も含めて全体像を確認したい方は、声優になるには何が必要かをまとめた記事から読み進めてみてください。
『代々木アニメーション学院』では、未経験者でもプロを目指せるカリキュラムを用意しています。
段階を踏んで学べる内容になっており、声優としての基礎的な知識から現場で必要なスキルまで着実に学習していけます。
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