業界ナビ:イベントスタッフになるには?実際の仕事内容や目指す方法を解説

展示会での来場者との出会い、スポーツ大会での熱い声援、企業セミナーでの真剣な眼差し。私たちの日常を彩る様々なイベントは、裏側で支える多くのプロフェッショナルたちの手によって創り上げられています。
イベントスタッフは、コンサートやフェスティバルだけでなく、展示会、企業イベント、スポーツ大会、地域のお祭りまで、あらゆるイベントの成功を支える専門職です。その活躍の場は想像以上に幅広く、それぞれの現場で異なるスキルと経験が求められます。
本記事では、イベント業界で活躍したいと考えるあなたに向けて、イベントスタッフという仕事の全体像から、具体的な業務内容、必要なスキル、そしてプロフェッショナルとして成長するための道筋まで詳しく解説します。
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イベントスタッフとは
イベントスタッフとは、展示会、企業セミナー、スポーツ大会、音楽フェス、地域イベントなど、あらゆるイベントの企画・準備・運営・撤収を担う専門職の総称です。一つのイベントを成功に導くために、数十人から数百人規模のチームが連携して働きます。
この仕事の特徴は、特別な経験や資格がなくても単発のアルバイトから始められる一方で、イベントディレクターやプロデューサーといった、高度な企画力と管理能力を要する専門職への道も開かれていることです。この幅広い間口が、多くの人にチャンスを提供すると同時に、長期的なキャリア形成の可能性も秘めているのです。
近年では、オンラインとリアルを融合したハイブリッドイベントや、バーチャル空間でのイベント開催など、新しい形態のイベントも増加しており、イベントスタッフの役割はますます多様化しています。
イベントスタッフの仕事内容
イベントスタッフの業務は、イベントの種類や規模によって大きく異なります。ここでは、代表的なイベントタイプごとに、具体的な仕事内容を紹介します。
エンターテインメントイベントでの業務
音楽フェスやアイドルイベント、演劇公演などでは、来場者の熱気と一体感を支える重要な役割を担います。会場入口では、チケットのもぎり、手荷物検査、リストバンドの装着などを行います。物販ブースでは、グッズの陳列、在庫管理、レジでの販売対応など、ファンの期待に応える接客を心がけます。
会場内では、座席への案内、立ち見エリアの整理、規制退場の誘導など、安全管理を最優先に行動します。アーティストとファンが創り出す特別な空間を守り、全ての来場者が楽しめる環境を維持することが使命となります。
展示会・ビジネスイベントでの業務
展示会や企業セミナーなどのビジネスイベントでは、プロフェッショナルな対応が求められます。会場設営では、展示ブースの組み立てやパネルの設置、商談スペースの配置などを行います。来場者受付では、事前登録の確認、名札の配布、資料の手渡しなど、企業の顔として丁寧な接客を心がけます。
展示ブースでは、来場者への製品説明補助、パンフレットの配布、アンケートの回収、名刺交換のサポートなどを担当します。ビジネスマナーを守りながら、企業のイメージを損なわない立ち振る舞いが重要です。セミナーや講演会では、マイクランナーとして会場内を巡回し、質疑応答の際にマイクを渡す役割も担います。
スポーツイベント・地域イベントでの業務
マラソン大会や球技大会などのスポーツイベントでは、広大な会場での運営が中心となります。コース設営では、カラーコーンや規制テープを使った動線作り、給水所の設置、計測機器の配置などを行います。大会当日は、参加者の誘導、記録証の配布、応援者の整理など、安全で円滑な大会運営をサポートします。
地域のお祭りや文化祭では、テントやステージの設営、屋台ブースの配置、イベント会場の装飾などを担当します。子どもから高齢者まで幅広い年齢層の来場者に対応するため、親しみやすく温かい接客が求められます。地域の特色を理解し、その土地ならではのイベントを創り上げる楽しさがあります。
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イベントスタッフに必要なスキル
多様なイベントに対応するイベントスタッフには、幅広いスキルと資質が求められます。
適応力と柔軟性
イベントスタッフの最大の特徴は、扱うイベントの多様性です。ビジネスイベントではフォーマルな対応、スポーツイベントでは活発な動き、地域イベントでは親しみやすさと、それぞれの現場に合わせて自分を変化させる適応力が必要です。初めての会場でも素早く環境を把握し、その場のルールや雰囲気に順応する柔軟性が求められます。
観察力
来場者が何を求めているかを察知し、困っている人を見つけて声をかける観察力は、イベントスタッフの重要な資質です。会場内の動線が混雑していないか、設備に不具合はないか、来場者の表情や動きから不安や困惑を読み取れるかなど、常に周囲にアンテナを張る必要があります。小さな気配りの積み重ねが、イベント全体の成功につながります。
基本的なビジネススキル
イベントスタッフには、社会人としての基本的なスキルが求められます。時間厳守は絶対条件であり、集合時間の10分前行動が基本です。清潔感のある身だしなみ、正しい敬語の使い方、ビジネスメールの書き方など、どのイベントでも通用する基礎力が必要です。Word、Excel、PowerPointの基本操作ができれば、より幅広い業務に対応できます。
語学力(あると有利)
国際会議や展示会、インバウンド向けイベントが増加する中、英語をはじめとする語学力は大きな武器となります。流暢でなくても、簡単な道案内や施設説明ができるレベルの英語力があれば、活躍の場が広がります。中国語や韓国語など、アジア言語のスキルも需要が高まっています。

イベントスタッフになるには
イベントスタッフとしてのキャリアをスタートする方法は複数あり、目指すキャリアレベルに応じて選択することが重要です。
イベント派遣会社に登録する
最も手軽に始められる方法は、イベント専門の派遣会社に登録することです。登録説明会に参加し、プロフィールや希望条件を登録すれば、様々なイベントの仕事を紹介してもらえます。単発案件が多いため、学業や他の仕事と両立しやすく、様々なタイプのイベントを経験できます。
時給は1,000円から1,500円程度が相場で、体力を要する設営・撤去業務は高めに設定されることが多いです。経験を積めば、リーダーポジションを任されることもあり、時給アップも期待できます。
イベント企画会社への就職
本格的にイベント業界でキャリアを築きたい場合は、イベント企画会社や広告代理店への就職を目指します。新卒採用では、イベントの企画から運営まで幅広く学べる総合職として入社することが一般的です。中途採用では、営業経験や企画経験が評価されることが多く、異業種からの転職も可能です。
正社員として働く場合、月給24万円から30万円程度からスタートし、経験とスキルに応じて昇給していきます。イベントプランナー、ディレクター、プロデューサーと、明確なキャリアパスが用意されています。
専門校で総合的に学ぶ
イベント業界で長期的に活躍したいなら、専門校で体系的に学ぶことが効果的です。イベントの企画立案、予算管理、リスクマネジメント、マーケティングなど、実務に必要な知識を総合的に習得できます。在学中から実際のイベントに参加する機会も多く、理論と実践の両面から学べます。
業界で活躍する講師陣から最新のトレンドや実践的なノウハウを学び、同じ志を持つ仲間と切磋琢磨できる環境は、将来の財産となります。就職活動においても、専門校のネットワークと就職サポートが大きな力となります。
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イベントスタッフを目指すなら代々木アニメーション学院がおすすめ
代々木アニメーション学院のライブエンターテイメント科では、イベント業界で活躍できる総合的な人材を育成しています。ここで学べるスキルは、音楽イベントや舞台演劇、2.5次元ミュージカルなどのステージイベントを中心にしたライブエンターテイメント系だけでなく、展示会、企業イベント、地域イベントなど、あらゆるイベントに対応することが可能です。
最大の強みは現場実習です。45年以上の歴史の中で築かれた業界ネットワークにより、さまざまな現場を体験する機会が提供されます。中でも、指原莉乃さんプロデュースのアイドルグループ、=LOVE、≠ME、≒JOYの現場体験は代々木アニメーション学院ならではの実習と言えるでしょう。これにより教室だけでは得られない、生きた知識と実践力を身につけることができます。
代々木アニメーション学院はライブハウス「YOANI Live Station」を運営しており、それを活かした授業がさまざまあります。例えばプロ仕様の設備を実際に使った授業を展開しており、音響や照明機材の効果的な使い方が習得できます。
また、イベント企画会社やタレント事務所など、企業説明会も数多く実施し、一人一人の適性と希望に合わせた就職活動を全面的にバックアップしています。
総合学部という新たな学び方
代々木アニメーション学院は2026年4月から「エンターテイメント総合学部」を開講します。これは、アニメ・エンタメ業界に興味はあるけれど、どんな職業に就くか決めきれていない人のための学部です。
最初の1年間は業界について総合的に学び、自分の特性を把握したうえで、2年目から代アニの各学科で専門的に学ぶという流れです。イベントスタッフが気になっている方は、総合学部で学ぶという選択肢もあります。
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人と人をつなぐやりがいのある仕事
イベントスタッフは、様々な目的で集まる人々に、特別な体験と思い出を提供する仕事です。ビジネスの商談が成立する瞬間、スポーツで新記録が生まれる瞬間、地域の絆が深まる瞬間など、人生の大切な場面に立ち会える貴重な職業です。
体力的にハードな面もありますが、イベントが成功し、来場者の笑顔を見たときの達成感は格別です。何もない空間が、チーム全員の力で特別な場所に変わっていく過程は、この仕事ならではの醍醐味といえるでしょう。
イベント業界は常に進化を続けています。デジタル技術の発展により、リアルとバーチャルを融合した新しいイベント形態も生まれています。これからのイベントスタッフには、従来の枠を超えた創造性と、新しい技術への対応力が求められます。
イベントスタッフになるために特別な資格は必要ありません。必要なのは、人と関わることが好きで、チームで何かを創り上げることに喜びを感じる心です。あなたも、人と人をつなぎ、特別な瞬間を創り出す仕事に挑戦してみませんか。
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よくある質問
イベントスタッフとは何をする仕事ですか?
展示会、企業セミナー、スポーツ大会、音楽フェスなど、あらゆるイベントの企画・準備・運営・撤収を担当する職種です。
イベントスタッフの主な仕事内容を教えてください。
会場設営、来場者受付、案内誘導、物販対応、展示ブース対応、撤収作業など、イベントタイプにより多様な業務があります。
イベントスタッフに向いている人の特徴は?
適応力と柔軟性があり、観察力と気配りができる人、基本的なビジネススキルを持つ人が向いています。
必要な資格や学歴はありますか?
特別な資格は不要です。イベント検定などの民間資格を取得すると就職に有利になることがあります。
未経験でもイベントスタッフになれますか?
なれます。派遣会社に登録して単発バイトから始める方法が最も始めやすいです。
どんな種類のイベントがありますか?
展示会、企業セミナー、スポーツ大会、音楽イベント、地域のお祭り、国際会議など多岐にわたります。
給与はどのくらいですか?
アルバイトは時給1,000円〜1,500円、正社員は月給24万円〜30万円程度からスタートします。
体力的にきつい仕事ですか?
設営・撤収作業は体力を要しますが、受付や案内など体力負担の少ない業務もあります。
英語力は必要ですか?
必須ではありませんが、国際イベントや展示会では英語力があると活躍の場が広がります。
キャリアアップの道は?
イベントプランナー、ディレクター、プロデューサーへとステップアップする道があります。
専門校で学ぶメリットは?
イベント企画から運営まで体系的に学べ、年間約500件の現場実習で実践力が身につきます。
正社員になるには?
イベント企画会社や広告代理店の求人に応募するか、派遣から正社員登用を目指す方法があります。
将来性はありますか?
ハイブリッドイベントやバーチャルイベントなど、新しい形態のイベントが増えており、将来性は高いです。
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