業界ナビ:マンガ家になるには?実際の仕事内容や目指す方法を解説します!

マンガ家のイメージ

 

多くの人を魅了するマンガ作品。その創作者であるマンガ家は、子どもから大人まで幅広い世代に夢を与える職業です。しかし、実際にマンガ家になるにはどのような道があり、どんなスキルが必要なのでしょうか。

本記事では、マンガ家を目指す人に向けて、仕事の内容や求められるスキル、プロへの道のりを詳しく解説します。マンガ家という職業に興味がある方、本気でプロを目指したい方は、ぜひ参考にしてください。

マンガ家とは

 

マンガ家は、ストーリーと絵を組み合わせてマンガ作品を創作する職業です。週刊誌や月刊誌での連載、Web媒体での配信、単行本の出版など、さまざまな形で作品を世に送り出しています。

 

活動形態は、出版社と専属契約を結ぶケース、フリーランスとして複数の媒体で活動するケース、同人誌やSNSから商業デビューするケースなど多様化しています。他にも、商業マンガ家だけでなく、企業の商品PRのための広告マンガ家、インターネット上で作品を発表するWebマンガ家など、その活躍の場は広がりを見せています。

 

近年では電子書籍市場の拡大により、Webマンガやマンガアプリでの連載も増加。さらに韓国発の縦スクロール形式のデジタル漫画「ウェブトゥーン(Webtoon)」が世界的に人気を集めており、新人マンガ家にとってデビューの門戸が広がっています。日本が世界に誇る文化を担い、海外にもファンを生み出すやりがいのある職業といえるでしょう。

 

また、人気小説のコミカライズも年々増え、原作つきマンガも増えてきています。云々。ストーリーと絵の分業化も商業マンガでは年々増加しています。

マンガ家の仕事内容

 

マンガ家の仕事は作品制作だけでなく、編集者との打ち合わせや資料収集など多岐にわたります。主な仕事内容を詳しく見ていきましょう。

ストーリー構成・ネーム制作

 

マンガ制作の要となるのがストーリー構成です。プロット(あらすじ)を作成し、それをもとにネーム(コマ割りと台詞の下書き)を制作します。編集者と何度も打ち合わせを重ね、読者に伝わりやすい構成を練り上げていきます。

作画・仕上げ作業

 

ネームが決まったら下書き、ペン入れ、ベタ塗り、トーン貼りなどの作画作業に入ります。

 

デジタル制作が主流となった現在では、専用アプリを使って効率的に作業を進めることができます。背景や効果線など、作品のクオリティを左右する細部まで丁寧に仕上げていきます。

取材・資料収集

 

フィクションでも説得力のある画面を描くために、取材や資料収集は欠かせません。専門分野を扱う作品では、その道のプロに話を聞いたり、現地に足を運んだりすることもあります。また、時代考証や衣装デザインなど、細かな部分まで調査が必要です。

アシスタントとの連携

連載マンガ家の多くは、アシスタントと協力して作品を制作します。背景やモブキャラクターの作画指示、スケジュール管理など、チームワークが重要になります。将来的には、新人マンガ家の育成にも携わることがあります。

マンガ家に必要なスキル

 

プロのマンガ家として活躍するには、画力だけでなく多様なスキルが求められます。

画力・デッサン力

 

キャラクターを魅力的に描く上で「画力」はかかせません。

人体の構造を理解したデッサン力、さまざまな角度から描ける応用力、個性的な絵柄を生み出すセンスが必要です。また、背景やメカニックなど、幅広いモチーフを描ける技術も作品のジャンルによっては重要になります。

ストーリー構成力

 

読者を引き込むストーリーを作る構成力は、マンガ家の生命線です。起承転結を意識した展開、魅力的なキャラクター設定、読者の期待を裏切る展開など、エンターテインメント性の高い物語を生み出す力が求められます。

締切管理能力

週刊連載なら毎週、月刊連載なら毎月という厳しい締切があります。体調管理も含めて、確実に原稿を仕上げる自己管理能力は必須です。スケジュールを逆算して作業を進める計画性も重要になります。

コミュニケーション能力

 

編集者との打ち合わせ、アシスタントへの指示出しなど、さまざまな場面でコミュニケーション能力が必要です。自分が活躍したい分野によっては、SNS運用のための宣伝・リテラシー能力も求められることがあります。自分の考えを的確に伝え、相手の意見を柔軟に取り入れる姿勢が大切です。

デジタルツールの操作スキル

 

現在のマンガ制作では、CLIP STUDIO PAINTなどのデジタルツールを利用します。CLIP STUDIO PAINTは2025年4月に全世界累計出荷本数が5,000万本を超え、プロマンガ家の多くが愛用しています。効率的な作画のためのショートカット操作、3D素材の活用、デジタルならではの表現技法など、ソフトウェアを使いこなすスキルが求められます。

マンガ家のイメージ2

マンガ家になるには

 

マンガ家への道は一つではありません。自分に合った方法を選び、着実にスキルを磨いていくことが大切です。

新人賞への応募

 

各出版社が開催する新人賞は、デビューへの王道です。大賞を受賞すれば即デビューの可能性もあり、入選でも担当編集者がつくことがあります。プロの編集者からアドバイスをもらえる貴重な機会でもあります。集英社では手塚賞・赤塚賞をはじめ各種新人賞を開催しています。

専門校で技術を学ぶ

 

マンガの専門校では、基礎画力から応用技術まで体系的に学べます。プロのマンガ家や編集者による直接指導、最新のデジタル機材を使った実習、同じ目標を持つ仲間との切磋琢磨など、独学では得られない環境があります。在学中からデビューを目指せる出版社との連携や、わからないことをいつでも相談できる体制も魅力です。

Web・SNSでの活動

pixivやX、インスタグラムなどのSNSで作品を発表し、ファンを増やしていく方法も一般的になりました。バズった作品が編集者の目に留まり、商業デビューにつながるケースも増えています。定期的な更新と読者との交流が成功のカギです。実際に、X投稿から15万部のヒット作が生まれた例もあります。

アシスタント経験を積む

 

プロのマンガ家のアシスタントとして経験を積む道もあります。編集者から紹介してもらい、現場での実践的な技術習得、締切のある環境での作業経験、業界の人脈作りなど、将来の独立に向けて貴重な経験ができます。マッチングサービスやSNSでの募集も活用できますが、実績やポートフォリオが必要です。

マンガ家を目指すなら代々木アニメーション学院がおすすめ

 

代々木アニメーション学院のマンガ科では、現役で活躍するプロマンガ家による直接指導で、実践的な技術を身につけることができます。

 

カリキュラムは基礎デッサンから始まり、キャラクター作画、背景技術、ストーリー構成などを段階的に学習。最新のデジタル機材を完備し、CLIP STUDIO PAINTを使った効率的な作画技法もマスターできます。特に、スマホ時代に対応したフルカラーマンガやWebtoon(ウェブトゥーン)の技術まで学べるのは大きな強みです。

 

就職・デビューに向けては、さまざまなサポート体制が充実しています。株式会社ヒーローズとのコラボ授業では、プロの編集者が学生作品を添削。代アニの学生のみが対象の新人マンガ賞があるので、在学デビューも夢ではありません。

 

さらに、各出版社でコミック制作に携わる編集者による出版社審査会も開催されており、そこで担当編集がつく在学生も多数います。

総合学部という新たな学び方

 

代々木アニメーション学院は2026年4月から「アニメ・クリエイター総合学部」を開講します。これは、アニメ・エンタメ業界に興味はあるけれど、どんな職業に就くか決めきれていない人のための学部です。最初の1年間は業界について総合的に学び、自分の特性を把握したうえで、2年目から代アニの各学科で専門的に学ぶという流れです。マンガ家が気になっている方は、総合学部で学ぶという選択肢もあります。

創作の喜びと読者の笑顔がやりがいになる仕事

マンガ家は、自分の想像力と技術で物語を紡ぎ、多くの読者に感動や笑いを届ける素晴らしい職業です。連載を持つまでの道のりは決して平坦ではありませんが、自分の作品が単行本になり、読者から感想をもらえた時の喜びは何物にも代えがたいものがあります。

デジタル化により制作環境は大きく変わり、Web連載やSNSなど発表の場も多様化しました。Webtoonの世界市場は2028年には約3兆円になると予測されており 、新人マンガ家にとってチャンスが広がっている今こそ、プロを目指す絶好の時期といえるでしょう。締切のプレッシャーや競争の厳しさはありますが、読者の「面白かった」という声や、自分の作品に影響を受けたファンアートを見た時の感動は、すべての苦労を忘れさせてくれます。

独学で技術を磨くこともできますが、専門校で体系的に学び、プロの指導を受けることで、より確実にスキルアップできます。同じ夢を持つ仲間と切磋琢磨し、業界とのつながりを作ることも、将来の活動に大きくプラスになるはずです。

よくある質問

マンガ家とは何をする仕事ですか?

ストーリーと絵を組み合わせてマンガ作品を創作し、雑誌連載やWeb配信、単行本出版などを通じて読者に届ける職業です。

マンガ家の主な仕事内容を教えてください。

プロット・ネーム制作、下書き・ペン入れなどの作画作業、取材・資料収集、編集者との打ち合わせ、アシスタント管理が主な仕事です。

マンガ家に向いている人の特徴は?

絵を描くことが好きで、物語を考える想像力があり、締切を守れる自己管理能力とコミュニケーション力がある人が向いています。

必要な資格や学歴はありますか?

特別な資格や学歴は不要です。画力とストーリー構成力、そして読者を楽しませたいという情熱があれば誰でも目指せます。

未経験でもマンガ家になれますか?

なれます。新人賞への応募、Web・SNSでの作品発表、専門校での学習など、さまざまなルートからデビューを目指せます。

専門校で学ぶメリットは?

プロの直接指導で効率的に技術習得でき、最新設備での実習や出版社との連携により在学デビューのチャンスもあります。

代々木アニメーションで学ぶメリットは?

現役プロマンガ家の指導、最新デジタル機材での実習、大手出版社との審査会開催、Webtoon制作技術の習得など、デビューに直結する環境が整っています。

デジタルとアナログどちらで描くべきですか?

現在はデジタル制作が主流です。効率性と修正の容易さから、CLIP STUDIO PAINTなどのソフトを使いこなすことが重要です。

マンガ家の収入はどのくらいですか?

原稿料は1ページ数千円から数万円と幅広く、単行本の印税(定価の10%程度)やグッズ収入なども加わります。人気作家になれば高収入も可能です。

どんなジャンルから始めるべきですか?

自分が最も描きたいジャンルから始めることが大切です。得意分野で個性を発揮することが、読者の心をつかむ近道になります。

アシスタント経験は必要ですか?

必須ではありませんが、プロの現場で技術や締切管理を学べる貴重な経験です。人脈づくりにも役立ちます。

新人賞に応募する際のポイントは?

各賞の傾向を研究し、規定をしっかり守ることが大切です。読み切り作品として完成度を高め、最初と最後のページで読者を引き込む工夫をしましょう。

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