JP
JP

2021.03.10

アニメ学部新聞第19号♪アニメーター科特集 第2弾!!就職が決定した2年生、進級を控える1年生…夢に向かう充実代アニライフをご覧あれ☆

アニメーター科特集 第2弾

Special Feature

今回のアニメ学部新聞はアニメーター科特集
全国のアニメーター科の生徒の皆さんが、何を学び、何を作り上げているのか…。
その様子を広島校アニメーター科講師の竹内が、お届けいたします!

ショートアニメ制作で
学んだこと
~東京校より~

Short Anime

東京校の2年生は、半年間かけて短いアニメーション作品をグループで制作しました。

そこで今回はグループのリーダー的役目を果たした斎木義成くんに制作を終えた感想をうかがいました。
なお斎木くんはアニメ会社「株式会社スタジオ・フラッド」にアニメーターとして就職が決定しました!

「私はこのアニメーション制作で2つのことを学びました。

1つは自分の作画スピードです。タイトなスケジュールの中で作業することにより、自分がどのくらいの難易度の作画をどのくらいの速さで完成させられるのかが明確になりました。

もう1つはチームメイトの作画の特徴です。私は今回、仕上げや撮影も担当しました。作業中、他の担当カットをチェックすることで、チームメイトの絵の特徴、アニメーションの特徴を学び、今の自分に足りないものを知ることができました。

今回学んだ2つのことを実際の現場でも活かし、1日でも早く第一線で活躍できるアニメーターになることが次の私の目標です」

ありがとうございました!
斎木くんの名前をスタッフロールで見るのが楽しみですね!

アニメ制作がクライマックス!
~名古屋校より~

Climax!

名古屋校ではクラス全員で取り組んでいるアニメ制作実習が、いよいよ佳境になりました。
あとは原画、動画を終えて、色塗りの彩色作業と、撮影、編集を残すばかりです。
そこで今回は、撮影と背景を担当している、中野さん岡本さんにインタビューをしました。

◯撮影監督の中野大翔さんと美術監督の岡本敦紀さんを直撃インタビュー!

撮影監督 中野大翔さん
Q.クラスでの制作は、どのように進んでいますか?
A.「やはり全体的に見ると遅れているので危機感がありますが、みんなそれぞれに頑張って進めている感じです。」

Q.撮影の見せ場にしたい場面は?
A.「特にコミカルなタッチで描かれるアクションシーンが見ていて楽しい作品です。制作側としてこだわりも多い場面なので、ぜひよく見てほしいです。」

Q.完成にかける意気込みを教えてください。
A.「中途半端にせずに自分たちで納得できる作品にしたいです。」

Q.入学前の皆さんに一言
A.「アニメは1人だけで作るものではないので、人とのコミュニケーションを大事にしてください!」

美術監督 岡本敦紀さん
Q.クラスでの制作は順調ですか?
A.「作業計画からは遅れていますが、みんなで協力し合って何とか進められています」

Q.制作で苦労したところはどこですか?
A.「設定や構成の統一ですね。多人数で1つのものを作る難しさを感じました。」

Q.完成にかける意気込みを教えてください。
A.「クラス全員で協力して作るものなので、何としてでも完成させたいです!」

Q.入学前の皆さんに一言
A.「普段見ているだけのアニメを自分たちで作れるのは難しいですが、とてもやりがいがあり楽しいです!ぜひ入学して体験してみてください!」

2人とも一生懸命インタビューに答えてくれました。
ありがとうございました!

どんな仕上がりになるのか楽しみですね!
完成作品は、名古屋校のオープンキャンパスなどで上映の予定です。
ぜひ見に来てください\(^o^)/

◯普段の授業の様子

制作実習の授業以外にも、アナログでの描画もしっかり行います。
デッサンでは、鉛筆で一生懸命になって描いていきますが、黒くなりがち。集中していた証拠ですね。
アニメーターの基礎画力向上にデッサンの勉強は欠かせません。
代アニでは、週1回の授業で取り組んでいきます。

名古屋校で教えていただいている、現役プロアニメーターの西村先生。
長年の経験に裏打ちされた確かな技術を丁寧にしっかりと教えていただいています。

1年生短編アニメ制作
インタビュー
~広島校より~

Short Anime

広島校アニメーター科1年生は、短編アニメを鋭意制作中です!

これまで1年生は、個人単位でアニメ作品を作ってきました。

ですが、今回のアニメ制作はグループでの作品制作です。
入学するまでは見知らぬ間柄でしたが、この学院生活で仲良くなり、積極的に意見を出し合いながら、協力して制作に励んでいます。

では、完成間近となった今だからこそ聞けるお話をうかがっていきたいと思います!

Q.現在の制作状況はどんな状態ですか?

A.現在は、仕上げと呼ばれる色塗りの作業と、撮影と編集の作業をしています。

Q.撮影と編集はどんな作業ですか?

A.撮影は背景とキャラクターなどの素材を重ね合わせて、アニメの画面を作っていく作業です。他にもタイムシートに合わせて、キャラクターのセルを置き換えて動かしたり、様々なカメラワークの処理も施したりします。
そして最後に映像として書き出していきます。

編集は書き出した映像を絵コンテの順番に合わせて繋いでいく作業です。
他にも効果音やBGMも付けていきます。
繋いでみて、バランスが悪いところは調整するので、重要な作業ですね。

Q.これまでの作業で苦労したところはどこですか?

A.原画や動画の作業工程で、キャラクターを動かすところです。「こう動かしたい」と思っても、その動きを再現するのが難しくて何度も描き直しました。
中には自分たちで実際に動いてみて、確認したところもあります。

Q.では、逆に楽しいところはどこですか?

A.全員で協力してキャラクターデザインやストーリーを考えていくところと、撮影や編集を通じて、想像していたことが形になっていくところがまさに「自分たちのアニメーションを作り上げていく」という体験になって楽しいですね。

Q.この作品を観る方に、注目して欲しいポイントはどこですか?

A.2つの世界を表現しているので、その違いを見て欲しいです。
異世界のシーンでは影をなくしたり、色使いを変えたりして工夫をしました。
またキャラクターの動きを、1つひとつ丁寧に作ったので、注目して観ていただけると嬉しいです。

Q.最後にグループアニメ制作の感想をお願いします。

A.作業の中で役割分担やスケジュール管理の大切さを改めて実感しました。
また、それぞれの得意分野を活かすことで、個人の時よりもできることの幅が広がり、良い作品を作ることができていると思います。

ありがとうございました!完成を楽しみにしています!!

就職内定情報
~福岡校より~

Job Information

アニメーター科&高等部に在籍していた澁田くんが「はたらく細胞BLACK」などを制作している、株式会社ライデンフィルムに合格!
代アニに通っている時に描いた絵も公開。レベルアップ術も必見です!

実は澁田くんは、絵は全くの初心者でした。ちなみに入学時の絵はこちらです。(授業で描いた絵)

まだまだ筋肉などの知識もありませんでした…。
そして1年生の夏頃に描いたクロッキーがこちらです。

実際の人間を絵に起こすのは難しい…という感じですね。
しかし、そこから2年後がこちら!!

筋肉の立体感や全体のバランスなどしっかり描けています!!
こういったアナログの鉛筆画を沢山書類として送り、見事合格をいただけたのです。
ここに至るまで描いた絵の量がすごい!!

やはり「描く」ことは最低条件という感じですね。しかし、ただ描くだけでは上手くはなれないんです。そのことについてもインタビューしましたので、最後まで読んでみてください!

Q.合格おめでとうございます。代アニへ入学したきっかけから、お話いただけますでしょうか?

A.きっかけは中学生の時にアニメーション業界を目指そうと思い、アニメーションのことが学べる学校の資料やホームページを沢山見ました。
その中で気になった学校に実際にオープンキャンパスへ行き、いろいろな実習や先生方の話を聞いて、いちばん自分が成長できそうだったのが代アニだったので選びました。

Q.高等部とアニメーター科に通っていたわけですが、高校の勉強との両立はどうでしたか?

A.自分的にはそこまで難しくなかったです。
担任の先生がスケジュールを組んでくださったり、分からない点などがあったらすぐに教えてくださったりしたので、あまり遅れることなく進めることができました。

Q.実際にポートフォリオ(自分の作品集)など描いたものを見せてもらいましたが、まず量がすごいですね!1日どれくらいの時間描いていたんでしょうか?

A.自分では1日の量としてはそこまで多いとは思っていません。
学校での授業の他に登校前に30分、帰宅後におよそ1時間半、合計2時間ほど描いていました。
枚数にするとB4サイズ3〜4枚程度で、やはり特別多いわけではないんです。
でも毎日絵を描くことを継続することで日常の中に絵を描くということを習慣化することができました。
アニメーター科の同じクラスの人たちは全員3つ以上年上で、自分より格段に絵が上手い人たちばかりだったので、最初は劣等感しかなかったのですが、何とか食らいつく為に最低限、毎日少しでも描くことを意識していました。

Q.何を意識して練習していましたか?

A.絵を描く時に意識したのは、主に2つあり、1つ目は反省点を見つけることです。
授業の中で、先生が闇雲にこなすより、少し時間がかかっても準備や反省をした方が、効率が良いという話を木こりに例えて話してくださったことがあり、私がそれに共感し、客観的に自分の絵を見て、1枚ごとに些細なことでもいいから反省点を見つけるようにしています。

2つ目は姿勢を良くし、全体を見ながら描くことです。
絵を描きはじめて間もない頃、頭の位置が紙に近く、絵全体のバランスが悪くなって失敗することが多くありました。なので姿勢を良くし、紙全体を見ることによって、絵のバランスが良くなったので、どんな絵を描く時でも全体を見ながら描くというのは意識しています。

Q.アニメーター科の授業で印象に残っている授業などはありますか?

A.授業ごとに印象は残っているのですが、最も印象に残っている授業はアクション作画の授業です。
キャラクターを理屈でただ動かすのではなく、このキャラクターはどんな動きをするか、どういう考えでその動きに至ったか、そしてキャラクターの魅せ方なども考えて描くというのを教えていただいて、作画の細かい部分にも演出的考えが必要でとても奥深いなと思いました。

Q.就職活動中で苦労したことはありますか?

A/全てのことに苦労しました。
ポートフォリオ制作、志望動機、面接の練習、実技の練習、どれを取っても苦労したと言えますね。
でも自分のできうる限りのことを精いっぱいできたので良かったと思います。

Q.就職では実技や面接もありますが、どんな対策をしましたか?

A.面接に関しては、定番の質問に対しての答えは少し考えていたのですが、あまり考えすぎると台本っぽくなるので、そこまで深くは考えていませんでした。
自分の素直な考えを言おうと思って挑みました。
実技に関しては、先輩方が残してくださった就活レポートを見て、言うなれば「ヤマハリ」をしていました。実際にヤマが当たったので想定した通りに描くことができました。

Q.いよいよ入社も近づいていますが、目標などは?

A.目標は何段階にも分けて沢山あるのですが、まずは原画に上がることです。
私は演出志望なのでそこから経験を積んでいろんな作品の演出や監督をやっていけたらいいなと思っています。

Q.後輩やプロを目指す皆さんへ一言お願いします。

A.個人的には絵は自分1人だけで考えて上手くなるには限界があると思います。
なので沢山の練習法を得ることが大切で、人の話をよく聞いて上手くなることに、自分で歯止めを付けないことが大切だと思います。これからアニメーターを目指そうとしている方々も頑張ってくださいね。

いかがでしたでしょうか?日々努力することが大切だということが分かりましたね。
澁田くんは、絵はもちろん、志望動機や自己PR等もしっかり書き上げていましたので、有名なアニメ会社にも認めていただけたのだと思います。
高校生はもちろん、中学生の皆さんもアニメーターを目指す方はぜひ、澁田くんを参考にしてくださいね♪

澁田くん、本当におめでとうございます!活躍に期待しています!!

~編集後記~

~Afterword~

今回、編集を担当させていただきました、広島校アニメーター科講師の竹内です。
アニメーター科特集、いかがでしたか?

アニメ会社の内定をいただき、現場での仕事を間近に控えた2年生。
そして4月から新2年生に進級する1年生。
それぞれ、将来の夢に向かって充実した学院生活を送っている様子がうかがえましたね!
今後の彼らの活躍に期待していきましょう!

さてアニメーター科では、現場経験豊富な講師陣がカリキュラムやテキストを作成し、さらに現場からの声も取り入れて常に進化している授業を行っています。
その為、今では「全てのアニメ作品に代アニ卒業生が関わっている」と言われる規模になりました。
「アニメ業界で働く為には、どうしたら良いの?」と疑問に思っている方は、気軽に代アニのオープンキャンパスに参加してみてくださいね!コツをお教えしますよ!!

さらに詳しく

LINE