アニメ学部新聞第16号♪アニメ監督・演出科特集第1弾!!卒業生&講師に仕事の魅力ややりがいについて語ってもらいました☆めでたい就職内定情報もあります!

2020.12.9

アニメ監督・演出科特集 第1弾

Special Feature

今回のアニメ学部新聞はアニメ監督・演出科特集です!
他の専門学校でもあまり聞いたことが無い「アニメ監督・演出科」という学科ですが、学生の皆さんは何を目指して何を学んでいるのかをお伝えしたいと思います。

ズバリ聞きます!
アニメ監督・演出科って
どんな学科なの?

About Animation Director

アニメ監督・演出科ってどういう学科なのか気になる質問をアニメ監督・演出科の担当講師である山尾貴志先生に聞いてみました。山尾先生はアニメ制作会社スタジオ4℃出身で劇場用アニメ作品のスタッフだった講師です。これまでたくさんの学生達をアニメ業界に送り出したベテラン講師です。早速幾つか質問してみましょう。

Q.アニメ監督・演出科を卒業したら必ず監督になれるのですか?
A.必ず監督になれるかと言われると答えはいいえです。ほとんどの学生達はまずはアニメ制作会社へ「制作進行」として就職をして、アニメ作品制作のプロジェクトでの素材の管理や情報伝達に携わり経験を積んで将来、監督を目指します。プロ野球選手でもいきなり監督として入団する人は聞いたことが無いと思います。まずは現場で経験を積むことです。
つまり、アニメ監督・演出科は将来のアニメ監督を目指す人を育てる学科なのです。
ちなみに卒業生が某国民的有名な小さな探偵が登場するアニメの監督を担当しました。

Q.では監督になりたい人しか入学しない学科なのですか?
A.いいえ、そうとは限りません。なぜならアニメ監督・演出科では監督以外で「撮影」やキャラクターの色を塗る「仕上げ」映像を編集する「編集」等で就職する学生もおります。※実際、今年も撮影や編集で就職内定をした学生がおります。
また、「制作進行」で就職しても「監督」ではなく「プロデューサー」を目指す学生もたくさんいるのですよ。

Q.プロデューサーとはどういった仕事なのですか?
A.プロデューサーの仕事はスタッフに払う給料や機材や設備の為に大切な制作費を調達したり、作業するスタッフを集めてきたり、作品を納品するためのスケジュールを管理しています。ちなみに「死に戻りする異世界作品」のアニメのプロデューサーも卒業生です。

Q.「制作進行」からどういった役職を経て「監督」や「プロデューサー」になるのですか?
A.まずはこの表を見てください。

監督」を目指す場合ですが、テレビアニメ作品には各話数の監督に確認してもらいながら自らも各スタッフの演技プランをチェックする「演出」という仕事があります。「制作進行」で就職した卒業生は「演出」の見習いである「演出助手」や設定類を管理する「設定制作」になり「演出」を目指します。「演出」になり経験を積むことで「監督」になるチャンスを「プロデューサー」から与えられるのです。

続いて「プロデューサー」を目指す場合ですが、先程紹介したプロデューサーの仕事である「予算」「人材」「スケジュール」の管理を全てのアニメ作品のすべての話数を管理するのはとても情報が多くて大変です。そこで各話数には「制作進行」がアニメ素材の管理やスケジュールやスタッフへの連絡などを行います。「制作進行」から経験を積むと「制作デスク」として「制作進行」のリーダーになり、やがて各作品の運営を行う「制作担当」や「プロデューサー」になります。

アニメ監督・演出科の学生達は監督やプロデューサーにステップアップすることを考えてその準備を始めながら「制作進行」で就職するのです。

卒業生達に自分の仕事の魅力ややりがいについて
聞いてみました!

Graduate's Interview

ここで実際にアニメの現場で活躍しているアニメ監督・演出科の卒業生に現在の仕事の魅力について質問してみましたので参考にしてください。

2018年卒業 I君「魔王城でおやすみ」制作進行
難しい質問ですね。魅力とやりがいは、やっぱり自分の名前を作品に刻めることじゃないですかね?

2016年卒業 H君「邪神ちゃんドロップキック」制作進行 
自分の責任の範疇において、ある程度自由にやれるところじゃないですかねー。会社にもよると思いますが、外しちゃいけないところさえ押さえておけば、人それぞれの回し方ができるので。あといろんな人と関わることになるので、頑張っている人、面白い人とかもいて、そういう人たちと仕事するのは楽しいです。それと自分が担当した話数が評判良かったりすると、当然うれしいです。

2016年卒業 R君「銀魂 THE FINAL」設定制作 
シナリオ打ち、コンテ打ち、設定打ち等々、進行が参加できない打ち合わせに出られることが将来的に一番役に立つことかなと思います。後は各セクションの監督級の方々とやりとりが多いし、たまに意見も聞かれて、自分の意見や作った設定が直接に最終的な画面を影響しているので、進行よりクリエイトの部分に参加できているところは自分にとって一番のやりがいですね。

アニメ作品のエンディングテロップに名前が載るのが一番早いのがアニメ監督・演出科卒業生の特徴です。みんな初めて仕事を担当したら自分の名前がテロップに載るととても感動するのですが、しっかりと仕事を続けてそれぞれの役職の内容を理解しながら次のポジションを目指していますね。

続いてアニメ監督・演出科ではどんな授業を行っているのか紹介しましょう。

授業紹介~演出強化ゼミ~

Lesson Introduction

アニメ監督・演出科の学生達が実際にどんな授業を行っているのか紹介します。
演出強化ゼミは、長年専門学校で講師をされており、アニメーターとしても活躍されている野間先生によるアニメの作画とその演出技法について学ぶ授業です。同時にアニメの歴史やアニメ作画用ツール、3DCGソフトの操作法も学びます。

演出をする上でも、素材を管理する上でもアニメーションの作り方が理解できていないと仕事になりません。それ以外にも教室には1人1台PCが用意されているので、撮影用ソフトや編集ソフトや画像を加工するソフトなども学ぶことが出来るのでアニメ業界に進んでも困ることがありません。

デジタルアニメ制作実習をする学生達に
聞いてみました!

Student's Interview

デジタルアニメ制作実習とはグループ作業でアニメ作品を作る授業です。各班に分かれて授業で習ったアニメ制作の技術を活かして監督や制作進行など役職に分かれて作業をする実践的な授業です。

では、実際に「デジタルアニメ制作実習」の授業に参加している大阪校のアニメ監督・演出科の在学生にインタビューしました。

今年はコロナ対策で密にならないように工夫をしつつ、声優タレント科の学生に協力してもらいオーディションからアフレコも学生が段取り、実行しました。アフレコ中の録音室も入り口を開けたままで行ったのですよ。

制作進行を担当している1年生の笠井君に授業での感想を聞きました。

私たちの班はテジアニの作業で声優科の方々に協力していただきアフレコの収録を行いました。時間が限られた中での収録だったので声優科の方と私たちのキャラのイメージを共有することが大変でしたがアフレコをして良かったと思っています。アフレコを通して学んだことは互いに意見を出し合い、イメージが共有できていないといい作品は作れないのだなと感じました。

実際にやってみないと学べないことってたくさんあります。笠井君は段取りについてたくさん学ぶことが出来たようです。
続いて作品では監督を担当している石川君にもインタビューをしました。

Q.どんな作品が完成する予定ですか?
A.どこにでもあるような普通の恋。特別なことは何もないけれど、人はそんな普通の恋を叶えるために大きな「勇気」を出さなければならないと僕は思うのです。「ひと夏の恋」は、誰かの「勇気」を出すきっかけになるような作品になると思います。

Q.監督を担当してどこが大変ですか?
A.大変だったことは、カットごとにどのような演出なのかを共通の理解を持ってもらうことと、作業の進捗の把握です。あとパソコンの知識全般…。

Q.絵コンテを描いてみて苦労したことはありますか?
A.絵コンテで苦労したことは、まず「ひと夏の恋」は登場人物の「表情」と「心情」の変化を意識していて、登場人物の「心情」の変化を「表情」で誰にでもわかるように描くことが苦労したことで、次に登場人物の体勢の描き方、カメラワーク、用語理解、最後にミュージックビデオ風な作品故に場面ごとの繋ぎ方で悩みました。正直、苦労しないところはなかったです^_^

Q.最後にデジタルアニメ制作実習への意気込みをお願いします。
A.締め切りに間に合うようにというのは前提として、自分には知識も技術もまだまだ足りないのはわかっているので、作品をつくる力をつけるために、作品のクオリティを落とすというのはなしで協力してくれているメンバーのためにも、監督として「ひと夏の恋」を成功させます。

最初から何でも出来たのなら学ぶ必要がありません。出来ないことを出来るようになるためにアニメ監督・演出科の学生達は日々学びながら作品制作を通して理解を深めているのです。作品作りを通して石川君も多くの物を学べましたね。

就職内定情報!

Offer News

東京校2年生の山内君が「ルパン三世」で有名な株式会社テレコム・アニメーションフィルムの制作進行で就職内定したので早速インタビューしました!

Q.合格おめでとう!今の気持ちは?
A.ありがとうございます。この業界に入ると決めた時からの最初の目標を達成できて素直にうれしく思うと同時に、ようやくスタートラインが見えて来たので、これからの期待に胸を膨らませております。

Q.面接で気を付けたことは?
A.とにかく楽しく「会話」することを念頭に、全集中で頑張りました。「面接」と聞くと堅苦しいイメージを想像したり、面接官に選別されているように感じるものですが、その実中身は単なる会話です。面接官も落としに来ているわけではなく、自分がどういう人なのかを知るために話をしている人なので、楽しく会話をしようと心がけました。もちろん、人生をかけた大勝負なので緊張もしましたが、普段緊張する機会も少ないので、久しぶりの感情をとことん楽しんでやろうと考えることで、良い方向にコントロールできたと思います。また、WEB面接は初体験だったので、目線や光の当たり具合、背景やカメラ・画面の角度にも気を使って挑みました。事前にパソコンとスマホを使いリハーサル出来たのが大きかったと思います。受けた面接はすべて通過したので、この考え方や気持ちの持ち方が自分1番合っているのかなと思います。

Q.何がきっかけでアニメ業界を目指そうと思ったの?
A.高校生の頃に将来の進路に迷う時期があり、その時に見た作品に背中を押してもらったことで、自分も誰かの背中を押してあげられるような作品を作りたいと考えるようになったことがきっかけです。そのため、アニメを本格的に見始めた時期が周りに人よりも遅く、入学後に話についていくのが大変でしたが、頑張りました。

Q.代アニの授業で学んだことで印象に残っていることは?
A.色々ありますが、一番は卒業制作に関する授業で学んだことが印象に残っています。順調に進んでいた制作ですが、最終的には新型コロナウイルスの影響で制作中止になってしまいました。自分は監督として、作品を成功に導く責任があったので、緊急事態宣言下で制作が止まった時期も、演出チームや制作チームと綿密に連絡を取り、いつでも再開できるように準備をしていました。中止と発表されたときはとても悔しく、今までの努力が水の泡になってしまったように感じていましたが、その時に、その気持ちが一番大切であることを学びました。悔しい気持ちは、それだけ本気だった証です。今回自分のやってきたことは誰にも届かなかったかもしれませんが、プロットが通らずに何度も徹夜で考え続けた辛さも、全て抱えて押しつぶされそうになった苦しみも、別の人に任せた方が良かったのではないのかと思う不安も、全て自分はわかっています。この気持ちを忘れず、全てを次に進む原動力に出来たことで、大きく成長することが出来たと思います。私は学科内では最初に内定を貰うことが出来ましたが、それもこの「自分しかしていない経験」があったことが大きかったと思います。

Q.プロになった後、将来の目標は
A.将来はアニメーション監督を目指していますが、まずは制作進行として、いち早く会社の戦力になれるように努力をしていきます。そのうえで、自分の目標を達成できるよう、自分に合った方法で少しずつ成長していきたいと考えています。

Q.プロを目指す中高生へ一言。
A.自分の夢や目標を達成するのに必要なものは、人それぞれ異なります。自分に必要な物が何かをしっかりと考え、研究して分析して、そのうえでたどり着いた結論が代々木アニメーション学院に入学することであれば、きっとそれは間違いではないと思います。ただ、スタートラインはプロになってから。人によっては、プロになってからもスタートラインがまだ先にあるのかもしれません。スタートラインに立つまでは、準備期間です。この間にたくさんのことを経験して、自分に必要なものを吸収していってほしいとと思います。代々木アニメーション学院は、誰もが頑張れる場所です。その代わり、頑張れなかった時は、2年間を棒に振ることになります。これはどこに行って同じことですが、その覚悟を持っている人は必ず伸びます。何はともあれ、自分に合ったやり方を見つけて、ぜひ頑張ってほしいです。先に行って待っています。業界で会いましょう。

就職内定した山内君のコメントでした。苦しいこと悔しいことを知っているからこそ良い作品を作ることが出来るのです。他の卒業生達もみんな成長してプロになっていきました。筆者は山内君の将来に期待しています。

体験実習で作ったストップモーションアニメ作品をご覧ください。

実習ではアニメの仕組みを理解しながら作品作りの楽しさを体験してもらいました!
初めて参加した人でも簡単に15分ほどで完成させることが出来るのですよ。
ご興味のある方はぜひ、体験実習にご参加ください。

~編集後記~

~Afterword~

アニメ監督・演出科の記事はいかがでしたでしょうか?
今回記事を書かしていただきましたアニメ監督・演出科講師の山尾です。

12月ということで街はクリスマスのイルミネーションが綺麗ですね。

画像は博多駅前のイルミネーションです。とても綺麗ですよね!代々木アニメーション学院福岡校はここから数分の所、こちらにもアニメ監督・演出科がありまして、先日筆者もここで授業を行いまして写真を撮影してきましたよ。

学生インタビューでもありましたが、今年はコロナウイルスの影響が色んな所に出ています。学生達もその決められた制約の中、精一杯学んでそして成長しております。皆さんもご存知の通り、アニメ作品は世の人達に勇気を与える力を持ったコンテンツです。そんな業界の将来を支える人材を育てる場所がアニメ監督・演出科なのです。

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