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2020.10.14

アニメ学部新聞第14号♪フランス在住卒業生より超タメになるメッセージ✉ドラマCD制作や音出しの様子もたっぷり詰め込みました!!

アニメ音響科特集 第2弾

Special Feature

フランスからエール ~卒業生・高橋 心~

📸【フランス・レンヌ市庁舎前】

★プロフィール
東京校・アニメ学部アニメ音響科 卒業生
高橋 心

卒業後、「AZクリエイティブ」に音響エンジニアとして入社。
数々のゲームサウンド、ドラマCDの音響制作をえて、フリーとして活躍。
現在はフランスに在住。

在学中は、CMコンペで学院の30秒CMを制作し、全校の中で1位を獲得。
2年次の卒業アニメ作品制作「ゆけスマッ!!」で音響監督を務め、JPPAアワード学生音響部門で金賞を受賞。

📸【卒業アニメ制作/ゆけスマッ!!
ポスター】

◆在学中のことを教えてください

★高橋
2年になってからの卒業までの1年間がとても早かったように感じます。アニメの卒業制作、学院の30秒アニメCM、声優タレント科と一緒の卒業公演など、1年生の時は覚えることが中心で、座学が中心でしたが、2年生では様々な作品制作に携わることができ、1日がとても早かった気がします。

やっぱり何かしら作業している方が早く感じます。
「忙しい時は時間が見えない」って言いますよね。まさに2年の時はそんな感じでした。

すごく忙しく、そしてとても充実していた1年間でした。
特に僕は、8月に内定先の研修にも参加していたので、学校の勉強と研修先の勉強と…。
ここって(アニメ音響科)、他の専門学校はなかなか機材を使えないって聞きますが、代ア二は自由に機材を使える学校なので、研修先で覚えたことを学校でも試せたので良かったです。

◆研修中のことを教えてください。

★高橋
最初の頃は収録したゲームの音声のノイズを取る作業をしていました。
ゲームのワード毎に区切るなど、音声調整も行いました。
今は音響エンジニアとして、オーディオドラマなどの収録も行っています。

◆音響のお仕事をして良かったことは?

★高橋
とにかく楽しい!!
この仕事を目指し入学し、現場で音響の技術職に就き、仕事を通して常に自分のスキルを向上させることができ、そのスキルがあがっていくのが分かるので楽しいです。
僕はドラマのCDに関わっていて、作品を創っていくという工程が楽しいです。

◆在学中の卒業作品制作「ゆけスマッ!!」で、学生音響部門において金賞を取られましたが、当時を振り返り苦労したことはありますか?

★高橋
苦労はないです。作業は楽しかったので、苦労したという記憶はないですw

2年間の集大成として、音響作業は今までの技術と知識を培い、自分のスキルを出せたので楽しかったですが、、、
あえて言うなら、人との関わり方が難しかったです。
アニメの音響パートは部署毎に分かれて行うため、クラス内の作業分担や、意見の食い違いなどもあるため、納期が迫る中、音響監督として人を使う、まとめるのが難しかったです。

📸【学生部門「金賞」の賞状と盾】

会社に入って分かったことは、これは現場と同じで、やっぱり人との関係性が大事です。
役者さんともそうですが、良い環境や関係を築き、良い演技をしてもらう。
それはスタッフも同じで、周りの環境を良くして、良い物を作る。

学生時代、当時は作品を良くすることしか頭になく、周囲の事を考える余裕もなく、制作チームとの調和がなかなかうまくいかなかったため、今、やり直せるならそこをやり直したいです。
作品は、あの当時制作したモノより、今の方が当然上手に創れますが、当時の作品を創りなおしたいという気持ちはないです。学生時代の作品としてやりきりました。

現場に出た今なら、人との繋がりや関係性の大事さを感じることができます。

📸【学生時代「ゆけスマッ!!」
収録風景】

◆入学を検討している方、そして在学生へメッセージをお願いします。

★高橋
今できる事は少なく、音響は、技術以外にも、知識などの座学を覚えることがたくさんあります。それは学生時代の今しかできなく、「勉強する。」ということに、慣れることが大事だと思います。
就職してから「勉強する。」時間は少なく、その中でも現場の技術はどんどん変わっていくため、「新しい技術を覚えてください。」と言われても、日ごろから勉強することに慣れていないと、新しい事を覚えたり、知らないことを調べるのがなかなか出来ないと思います。

勉強に慣れることが大事。そう思います。

今でも、もっと勉強しておけばよかったと思います。

現場に出たら覚えることも多く、身に付ける技術を習慣づけておくことが大切だと感じます。

現場では、自分から学ぶ姿勢を見せないと置いていかれてしまいます。甘えたらダメですね。

学院は、授業以外でも自由に機材に触れることができるため、授業で教わらないことまで幅広くいろいろなことを試せました。
教えられたことだけをやる、作業の指示を待つだけでは自分は満足できませんでした。

自ら動かない、教えてくれることを待っていると、成長はしないと思いますし、この業界では難しいです。

後輩には、自分から聞きに行く姿勢、自分から調べる癖をつけ、向上心をもって現場に来てもらいたいです。
そして、自分が出来ないことは、勉強してできるようになってほしいです。

出来ないからと笑ってすませるのはやめてほしい。
分からないことがあったら「じゃあいいや」ではなく、分かるようになるまで調べてほしい。
授業のように手取り足取り現場は何も教えてくれないです。
だからこそ、聞きに行く癖、調べる習慣を付けてほしいです。
だからこそ、自分からいろいろと動いてほしいです。

在学中にそこにたどり着いて欲しいです。

そしてアニメ音響科は、音響知識以外にも、映像技術やアニメの制作工程、声優の勉強もします。その勉強が音響に関係無いとは思わずに、しっかりと学んでほしいと思っています。
他分野のことを知っておいた方が絶対に良いです。
映像の勉強は音響の仕事をする上でとても大事です。

現場に入って、授業で学んだことの重要性に気づいたこともあります。
学生時代の2年間はアッという間です。一日一日を大切に過ごしてください。

📸【高橋 心<フランスより>】

真実(マコト)の学院生活
~去年の学院祭での音響科の
見えない死闘~

2019 School Festival

どうもお久しぶりです!ずっと前から好きな漫画がとうとうアニメ化決定して夜中にテンションMAXになって寝れなくなりました。アニメ音響科2年真実(マコト)です!
さて今回は、タイトルはちょっと大げさですけど、去年の学院祭でこんなことありました(笑)という内容です(^ ^)

去年私たちのクラスはフランクフルトと飲み物を売る、いわゆる食販をやったわけなんですけども、当日までに売り物の仕入れと必要な物の準備とやってみると結構大変で、クラスのみんなに色々助けてもらって何とか当日を迎えたのですが…
これで平和に終わることもなく、当日事件が起きました(盛りました笑)

📸【昨年の学院祭・冷凍庫と葛藤中】

こんな感じで前日に氷を作っていたのですが、入れていたビニールから水が漏れてしまったらしく、がっつり固まってしまいました(大汗)
なので学院にあったトンカチを借りてなんとか氷を砕いていたところ気付くと30分ほど格闘していました(笑)アニメの専門学校とは思えないような音が教室を響く、視線が集まる、トンカチの頭取れるとなかなか大変でした(。-∀-)
この後何とか氷の摘出作業には成功し、客入れの時間には間に合いましたが「これで終わるほど甘くないぞ音響科っ」というかのようにまだハプニングが続きます(汗)もはやここまできたら何者かの陰謀なのではっ!と思ってしまいますね。(私は思いました。)

長くなってしまうので今回はこれで締めさせてもらいます!
続きはまた次号で!お相手は試験勉強に追われる真実(マコト)でした〜ばいばい♪

📸【昨年の学院祭の様子】

一人で全部やるよ!!
ドラマCD制作

Making Drama CD

アニメ音響科!!他学科の協力を得て「ドラマCD」を完成させる!!
2年生の授業のひとつに「オーディオドラマCD制作」があります。
これは、一人で全ての工程に携わり完成させる「個人作品制作」です。

📸【授業工程表】

課外活動でも大活躍!!

After School Events

音響科の学生は、授業以外にも学べる場所があります。
それは、学院のイベントやオープンキャンパスでの音出しです。
また、18時以降に行われる「声優プロコース」では、指導に来られる音響監督のもと、アフレコ授業などの収録のオペレーションもアルバイトとして担当させていただいています。
どちらも働いた分の対価を受け取ります。そのため、在学中からのお仕事となります。

📸【イベント音響オペレーション】

在学生アンケート

Students Questionnaire

アニメ音響科の学生に聞いてみた!!1年間の目標。
1年生は進級、2年生は卒業が待っています。

📸【背景画像は卒業アニメ作品「おてまち」より】

学部新聞特別課題

Special Task

音のレッスン!! 音を演出する。

下の絵は卒業制作アニメのワンシーンの背景です。
絵を見てどんな音が聞こえてきますか?
見えない部分にも気にかけて、音を考えてみましょう。

📸【卒業アニメ作品「おてまち」ワンシーン】

考えた音を教えに来てほしいな!!
東京校・アニメ音響科のオープンキャンパスで会いましょう!!
実際に効果音を付けてみて、自分のイメージした通りか、音で確認してみましょうね。
お待ちしています♪


編集後記

アニメ音響科第2弾は如何でしたか?

卒業生とのつながりを大事に日々過ごしております、アニメ音響科担当のKです。
今回の卒業生インタビューは、フランスの街並みがとても似合う「高橋 心さん」にお願いをいたしました。
在学中から、音に関わることに真摯に向き合い、多くの技術や知識を吸収し音響業界に入りました。「いつまでも勉強」という姿勢に担任として気が引き締まります。

高橋さん以外にも多くの卒業生がアニメ音響科を巣立ちました。音響業界で活躍している子もいれば、そうではない子も居ます。卒業後の進路は様々ですが、皆さん元気で居てくれれば何よりです。

そんなアニメ学部の卒業生たちが一同に揃う、卒業生座談会イベントを開催予定です。
お知らせは学院ホームページから。お楽しみに!!

次はアニメ学部の違う学科を特集します。
アニメ学部は「アニメーター科」「アニメ背景美術科」「アニメ監督・演出科」そして、「アニメ音響科」の4学科です。

追記:日本滞在中、お休みの日は学院によく遊びに来て業界の話をしてくれました。なかなか会えなくなってしまいましたが、いつかフランスに会いに行こうと思っています♪

📸【収録イメージイラスト/
作:アニメーターY先生】

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