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2023.11.30

【衣装制作科】オサレカンパニー・茅野しのぶさんによる特別授業を実施!

=LOVE、≠ME、≒JOYが所属する、芸能プロダクションとしての顔を持つ代々木アニメーション学院。
そんな代々木アニメーション学院が、芸能スタッフに必要な現場のノウハウを直接教える【芸能スタッフ学部】には
コスチュームデザイナー、ファッションデザイナーなどを目指す【衣装制作科】があります。

今回、衣装制作科の特別授業として
株式会社オサレカンパニー クリエイティブディレクター・茅野しのぶさんをゲストにお招きし
業界のことや、オサレカンパニーが手掛ける衣装のこと、茅野さんご自身のことなど、様々なお話を伺いました!
その様子を少しだけご紹介します。

オサレカンパニーって?

まず最初に、衣装制作のほか、スタイリング、ヘアメイク、衣装管理(保管・クリーニング)、学校制服、医療制服、グッズ制作といった、
株式会社オサレカンパニーが展開している様々な事業についてご説明いただきました。

=LOVE、≠ME、≒JOYの衣装制作も担当してくださっている茅野さん。
衣装を実際に見せていただきながら、どのように制作していったのか教えていただきました。
グループの衣装制作・スタイリングを行う際に気を付けていることとして
「一人だけを見るのではなく、全体を見ることが大事。メンバー全員が揃ったときのバランスを見ながら調整しています」というお話も!

※ちなみに、代々木アニメーション学院 高等部の制服も、株式会社オサレカンパニーにデザインいただいたものです!

"2.5次元化"する際に大切なこと

現在代々木アニメーション学院で配布中の「芸能スタッフ学部」のパンフレット内で、
2.5次元演劇の衣装制作に携わりたい!という目標を掲げている学生のコメントを事前にチェックされていた茅野さん。
「そういった方はこれからすごく増えていくと思っています」ということで、"2.5次元化"についてのお話も。

茅野さんが2.5次元演劇の衣装制作を行う際に大切にしているのは、「リアリティと再現度」とのこと。
「ファンの方が普段見ているアニメやゲームのキャラクターが2.5次元化する、
要は役者さんが衣装を着て舞台に立ったり、ボディーに衣装を着せて展示したりする時に、
まるでアニメやゲームから目の前の人が出てきたような感覚を持たせてあげないといけない。
もともとコンテンツのファンの方が多いので、再現度はすごく大事にしています」とお話いただきました。

生地を知る

"2.5次元化"のお話の中で話題に上がったのが、衣装には欠かせない「生地」。
2.5次元演劇の衣装に携わりたいのであれば、今一番勉強していかなければいけないことは「生地を知ること」だそうです。

「そのキャラクターに一番特化している生地は何なのか。
例えば、スカートのフレアの量が多くて空を飛ぶという設定だとしたら、
空を飛ぶ時のスカートの揺れ具合が一番出る生地の素材は何だろうか、ということが
自分たちが作品のキャラクターイラストを見た時に、すぐにわからなければいけないことだと思っています」(茅野さん)

まさに今、日本の生地業界が後継者不足という状況とのこと。
就職先の選択肢の一つとして知っておいてもらえればというお話もいただきました。

学生時代に何をするべきか

続けて茅野さんにお話しいただいたことが、「学生時代にしておくべきこと」。

自分の魅力を知ることが一番大事だと思っているということで、
「どういうことかというと、自分は何に長けていて、自分には何の需要があるかを、まず学生時代に知ることがすごく大事かなと思います。
自分の得意なことや好きなことがそのまま需要になったらすごくいいことですが、
それはかなり難しくて、自分の得意なところがイコール需要ではないと私は思っています」(茅野さん)

さらに、「学生時代って周りに比べる存在がたくさんいて、それが落ち込んでしまう原因にもなると思うのですが、
落ち込んで自己肯定感が下がってしまうと、若い人にとってはあまり良い作用にならないかなと思っています。
若い時だからこそやれることってたくさんあって、自分はできるかもしれないというある種の"勘違い"をしていたほうが、
特にみなさんが目指している"クリエイター"という職種にとっては、才能が開花しやすいと思っています」というお話もしていただきました。

自分自身を一番好きでいる

授業の後半では、茅野さんに学生からの質問に答えていただきました。

Q.求められる人材は?
「その企業のことを知って、面接や就職試験の時に自分をうまくプレゼンできるような人かなと思います。
企業側からすると、やっぱり入社した後のことをすごく考えるんですね。
入社した後にこの人はどのような働きをしてくれるのかな、どう仕事に馴染んでいってくれるのかなと。
それが想像できるプレゼンだったり、自分を表現してくれる人が嬉しいかなと思います」(茅野さん)

Q.悩んだことや挫折したことはありますか?
「たくさんあります。
昔、まだ私がスタイリストとして働いていた時、すごくいっぱいいっぱいな状態だったことがありました。
毎日忙しい中で大きなミスがあったり、一生懸命作っているつもりだった衣装をダメ出しされたりして、
自信がすごくなくなってしまった一年間が実際にありました。
悩まない人っていないと思うんです。これから先、みなさんも何かに悩んでしまう時がたくさんあると思うんですよ。
特にみなさんの時代はSNSがあって、周りが勝手に評価したり、勝手に文句を言ってきたりすることもあるかもしれません。
それで傷つくことももちろんあると思うし、自分が考えていたこととは違った点で話題になったりすることもある中で、
やっぱり大事なのは、自分自身が一番自分を好きでいることだと思います」(茅野さん)

他にも、装飾に関することや、茅野さんの好きな衣装など、たくさんの質問に答えていただきました!
授業が終了した後も、衣装を間近で見せていただき、細かいつくりなどを茅野さんやオサレカンパニーのスタッフのみなさんに教えていただきました。

学生にとって、とても貴重な機会になりました。
茅野さん、オサレカンパニーのみなさま、本当にありがとうございました!

代々木アニメーション学院では、これからも第一線で活躍する方をお招きして、業界のお話を聞ける機会を提供していきます。
授業はもちろん、オープンキャンパスでもゲストをお招きしていますので、参加したことがない方はぜひお越しください。

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