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代々木アニメーション学院イベントレポート 声優【細谷佳正さん】によるゲストトークを開催!!

 先日、『シャン・チー/テン・リングスの伝説』シャン・チー役、『この世界の片隅に』北條周作役など出演作多数!声優の細谷佳正さんを東京校へお招きして、トークショーを開催しました。
 参加者の皆さんからの質問に丁寧に答えていただき、たいへん有意義な時間となりました。今回はその模様をお届けします!

「声優を目指したきっかけを教えてください!」

 高校生の時に演劇部に所属していて、舞台でお芝居するのがすごく好きだったんですけど、それが職業になるということは知らなかったんです。
 進路決定の時期に、演劇部の顧問の先生が、大学時代に作った舞台のビデオを観せてくれて「彼は自分の友達で、九州の大きな会社に就職が決まったのに、『自分がやりたいことはこれじゃない』と、今は上京して芝居をしている」 と、教えてくれたんです。その時に、『そういう進路ってアリなんだ』と思いました。
 高校卒業して大学入って、その後就職するというのが多数の流れとしてあると思うんですよ。そこから外れることに対して不安もあると思うし、親の反対もあると思う。僕は性格的に、自分が好きな事じゃないと続けられないし、自分がやりたい事が演劇しかなかったので、それを勉強する事に決めました。
 僕は『決めたら終わり』なところがあるし、親も『好きにしろ』みたいな人なので、反対もあまりなかったんですが、声優の職業形態って外から見てもわからないし、わからないからこそ、そこに自分の子供が…と、心配で反対する親がいるのは当然だと思います。
 でも、自分の人生は自分だけのもので、最終的に全ての責任は自分で請け負う事になる。だから自分で決めた方が、後悔も少ないだろうし、納得出来ると思います。

「新人時代に現場で学んだことで、今現在も役立っていることはありますか?」

 僕が新人時代に感じたことは、「恐怖感で仕事をさせられている」というものです。
 当時の声優業界は年功序列がすごく厳しかったので、先輩やディレクター、プロデューサーをすごく怖い存在だと感じていました。何か不適切なことをやってしまったら、名前がない自分は簡単に消されるだろう、みたいな。
 今はその時と比べても、柔らかい世界になったと僕は感じているけど、そういう『ミスしたら終わり』みたいな空気が、皆さんを畏縮させる時が、もしかしたらくるかもしれない。そこで畏縮してしまうと、自分が持っている個性や魅力が、外に現れにくくなります。
 「自分は自分、他人は他人。その境界線をちゃんと引くこと。年齢や立場は関係なく、同じ作品を作るプロとして対等で、必要があるから現場に居る。」これをわかって、これを思う事で、僕は『恐怖感』を少しずつ消していくことが出来たと感じています。
 ただ、忘れてはいけないのは、年下でも年上でも同年代の人でも、相手に対する敬意を失ってはいけないということです。

トークコーナー後半は、代アニ各地校からの質疑応答タイム。参加者からたくさんの質問が届きました。

「収録前、映像確認をする時に心掛けていることや、ルーティンはありますか?」

 アニメーションでも吹き替えの場合でも、これは一貫しているものなんですけど、「自分のセリフは何秒で出ているか」をメモします。プレスコを除けば、アニメの場合はその秒数をチェックしなくても、ボールドといわれるものがあって、自分の台詞のタイミングが分かります。でも、タイムをとっておくことでよりスムーズだし、見失わないと思います。
 ただ、これはテクニック的な話です。実際収録する時に、相手のセリフを聞いて、セリフを返すという会話のルール上においては、コミュニケーションをとるだけなので、タイムをとる必要がありません。僕は自分の台詞が終わるタイミングをメモしたい時に、とるようにしています。
 また、アニメの台本と吹き替えの台本は違います。アニメの台本はカットで区切られていますが、外画の台本はシーンで区切られていて、セリフが連続しています。テンポが速いシーンの時、自分の台詞を見間違える可能性があるので、蛍光ペンで自分の台詞をマーキングします。

「オーディションを受ける時に、強く意識していることはありますか?理由も教えていただきたいです。」

 これからオーディションを受けていく人達に伝えたいのは、『一番よい自分を見てもらいたい、と努めてはいけない』という事です。真面目に振る舞ったり、いわゆる『いい子』に自分を見せることをしない事。取り繕わない事だと思います。そんな事はみんながやるからです。
 『このオーディションの時間は自分の時間、タイミングも、気持ちを作る時間も、自分が決めて動く
 それくらい強く思って、やりたい事に集中して欲しいと思います。

「手相や都市伝説がお好きなど、趣味をお持ちですが、今までで『これは役に立った!』というものはありますか?」

 皆さんのご存知の通り、声優の仕事はアフレコだけではなく、ラジオやイベント、バラエティー番組もあります。自分が好きなことなら楽しく語ることが出来ると思うし、それが仕事に繋がったり、役に立つ事があると思います。

「声優のお仕事をしていて、幸せだな、楽しいなと感じるのはどんなときですか?」

 お芝居が素晴らしい、もしくは上手い演者さんと一緒に芝居を交わせた時に、幸せだと感じます。そして悔しいなぁとも思います(笑)

最後に、細谷さんからのメッセージ

 皆さんはこれから、正解とか不正解とか、良いとか悪いとか、上手いとか下手とか、これから沢山判断されて、決められていくと思います。自分が自信を持ってやったことが、もしかしたら否定されるかもしれない。でもその意見は『判断する人の好みでしかない』と思います。これまでにない新しい個性が、皆さんなのだと思います。だから上手くやり過ごして、上手く立ち回って欲しい、です。
 周りへの敬意は持って、取り入れたい意見は取り入れて、我慢をしないで、成長していって欲しいと思います。

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