2025年度アニメーション学部卒業制作アニメ スタッフインタビュー【色彩設計編】
2026.02.19
代々木アニメーション学院のアニメーション学部は、卒業制作として学生だけでアニメを制作します。
学科の垣根を越えて、学生がチーム一丸となって作品づくりに取り組みます。
今回は、東京校の卒業制作チームに話を聞いてみました!
色彩設計編
インタビューに答えてくれた学生
小松平花姫さん アニメーター科2年 『ないしょのケーキ』色彩設計
髙村春華さん アニメ監督・演出科2年 『海という空』色彩設計
インタビューした学生
山崎茉凛さん アニメ監督・演出科2年制 『海という空』プロデューサー/制作デスク
自身の役職を通して、この作品で大切にしていたことを教えてください
高村 キャラクターを絶対に輝かせることです。色がつくだけで印象が変わるので、その子がどんな性格で、どの色ならどんな印象を与えるかをちゃんと理解した上で色をつくりました。
小松平 背景や世界観に合わせた色というのはもちろんですが、キャラクターに合わせた色という意識も大切にしていました。
作品のトーンをどのような色で表すか、色彩設計を考える上で何か工夫しましたか?
高村 どんなイメージなのかを監督にしつこいくらい聞いていました(笑)。似た雰囲気の作品をたくさん観たり、資料をすごく集めたりしていました。
小松平 何度も監督や撮影監督と一緒に打ち合わせをして、擦り合わせました。明度と彩度を調節しながら、「これは違う、これは合っている」というのを地道にしていきました。
想定外だったことや苦労したことはありますか?
高村 背景の資料が1シーンだけ全然なくて、色をつくるのが大変でした。それ以外は特に苦労したなと思うことは無いですね。
小松平 背景と合わせるのが凄く大変でした。アニメ背景美術科の先生からアドバイスをいただいてやってみても、なかなか上手くいかなくて悔しい想いをしました。
他のセクションと関わる上で難しかったことはありますか?
高村 コミュニケーションをとることが大変でした。他学科になかなかズケズケ行けなくて(笑)。「ここは色彩設計が口出ししてもいいのかな……」と迷う場面が結構ありましたね。
小松平 私もコミュニケーションですね。キャラクターデザインの方に髪色を相談するときも、ちょっとドキドキしながら聞いていました。
作品の中で好きなシーンや見て欲しいカットはありますか?
高村 はるきのアンパンとブドウ味の栄養ゼリーとおにぎりが映っているカットですね。すごく悩んで色をつくった場所で、一番力が入っています。2カットくらいしか無いですけど(笑)。
小松平 ケーキですね。ミシェルとティリーの関係性を結ぶキーアイテムなだけに作画の方も頑張って描いてくださって、ものすごくキラキラで素敵なケーキになりました。ぜひ見ていただきたいです。
キャラクターの色はどのように決めていきましたか?
高村 集めた資料をキャラクターの隣に置いたり重ねたりして、そこに近づかせながらつくっていました。
小松平 ティリーは「白っぽく」という指示が監督から出ていたので、インナーカラーも込みでポップな感じの方向性で決めていきました。一方で「ミシェルとティリーの性格を対比させたい」とのことだったので、ミステリアスクール系なミシェルはダーク系にしました。
この作品の魅力を教えてください
高村 少しすれ違っていた2人が、最後のシーンはとてもキラキラして輝いているところを見てほしいです。キラキラさに吸い込まれちゃいそうになります!
小松平 ティリーとミシェルがすれ違ってしまいますが、和解した後のほんわか感がたまらなく好きで。そこでようやくミシェルが笑うのでそこも見どころだと思います。

