在学生インタビュー【アニメ背景美術科/留学生】

2025.02.25

Q.簡単な自己紹介をお願いします。

A.アニメ背景美術科のトウ チュウです。中国・武漢の出身で、留学する前は中国の大学でアニメ監督の勉強をしていました。そのため、もともとアニメーション制作の全体の工程をある程度知っていて、デジタルイラストが得意です。

Q.企業に内定をいただいたということですが、どのような企業でしょうか?ご紹介をお願いします。

A.株式会社草薙に、背景美術の担当で内定をいただきました。同社はTVアニメ、劇場版アニメ、ゲームなどの背景美術を作っていて、「鋼の錬金術師」シリーズが有名です。30年以上の歴史がある会社で、過去にはアナログ制作をしていた時代もありましたが、今は完全にデジタル制作に変わりました。同社が手掛けた作品のなかで、私は「のんのんびより」シリーズが大好きです。日本の閑静な田舎の景色をデジタルで自然に描き出すことに、すごく憧れています。

Q.日本に留学を決めた際、代アニ以外の学校も見に行きましたか?また、代アニに入学を決めた理由を教えてください。

A.代アニの他に、2つの学校の体験入学に行きました。代アニを選んだ理由は、やはり東京都で唯一「アニメ背景美術科」がある学校だからです。それを知ってすぐに、他の学校を検討することをやめました。また、私の大好きなアーティストも代アニの卒業生で、学科は違いますが母校が同じだと言えるなと思いました(笑)。

Q.同級生の方から聞いたお話によると、トウさんはもともと人気絵師で作品集を出されているほどの実力の持ち主のようですが、アニメ背景美術科を選んだ理由は何ですか?

A.絵を描くことは小さい頃からの趣味で、留学する前は自分がアニメーターかイラストレーターになるはずだと思っていました。しかし、大学の卒業作品でアニメーション線画をたくさん描いた際に、私は趣味と仕事が完全に一致してしまうとうんざりするタイプだと気づきました。そのため、背景美術を仕事にし、キャラクターイラストは趣味やアルバイトで描いていこうと決めました。

Q.代アニでの学生生活に満足されていますか?特に印象に残っていることや勉強になったこと、もしくは大変だったことはありますか?

A.代アニのアニメ背景美術科では、確実に技術を身に着けることができます。専門知識も業界の情報も、学びたいことは全部学べていると思っています。また、アニメ監督・演出科の友人が誘ってくれて、在学中に友人と一緒にアニメを作るという夢も叶えることができました。

Q.日本の専門校で学生生活をおくるうえで、気をつけていることはありますか?

A.留学生のみなさんにはよくあることだと思いますが、専門的なスキルを高めることに集中すると、日本語での会話の練習が日本語学校にいた時よりも足りなくなってしまうことがあります。そのため、私は日本人のクラスメイトとよく話すことを心がけています。放課後に一緒に駅まで歩く時間など、少しでも話せるチャンスがあれば逃がさないことです。また、ラジオを聴くこともおすすめです。

Q.社会人になるという新しい挑戦に対して何か準備されていますか?また、将来はどのような人になりたいか教えてください。

A.学生のうちに基礎的なスキルを固めておくのが万全の策だと思っています。将来は、コンセプトデザイナーを目指して成長していきたいです。

Q.最後に、後輩の留学生たちへ就職活動のアドバイスをお願いします。

A.専門スキルが必要なこの業界に就職する一番の近道は、自分自身の実力を高めることです。また、人脈を広げておくとさらに良いと思います。初心を忘れず、積極的に勉強や仕事に取り組んでほしいです。

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