声優【 諏訪部順一 】さんが声優という職業を語る!! オープンキャンパスレポート
2026.06.05
2026年3月15日、代々木アニメーション学院 東京校にて、声優・諏訪部順一さんをゲストに迎えたトークイベントを開催しました。
これから声優業界をめざす参加者に向けて、キャリアの歩みや仕事への向き合い方、そしてプロとして必要な考え方について、貴重なお話をたっぷりと語っていただきました。
その一部をレポートします!
声優をめざしたきっかけ
大学卒業後、会社勤めをしていた諏訪部さんは、仕事と並行して自主制作映画をつくっていました。そこで演技経験のない出演者に演出をつける際の足しになると思い、声優プロダクションの養成所に通いはじめます。カルチャーセンター感覚でしたが、「やるからには頑張ろう!」と励んでいたところ、審査に合格し、所属するにいたったということです。
声の仕事は、声優ではなくナレーターやラジオDJとしての活動からスタート。
当初は会社員としても働きながらの活動でしたが、徐々に仕事が増えていき、脱サラして声の仕事をメインにすることにしたそうです。
しかし、会社を辞めることをご両親に伝えた時は反対されてしまいます。
「3年やって食えなかったら辞める」と宣言して臨んだ諏訪部さんは、約束の年数を待たずに声の仕事だけで食えるようになったそうで、それから約30年、キャリアを積み重ねてきました。
この覚悟と行動で自分の道を切り拓いたエピソードを受け、司会の声優タレント科講師・海老塚先生から
「ご家族に応援してもらうためにどういうアクションをすればいいと思いますか?」と質問が飛びます。
これに対し「たくさん調べて、人生のロードマップを自分なりにつくり、ご家族にプレゼンしましょう!」と答えた諏訪部さん。「漠然と『なりたい』ではなく、目標を実現するための道のりを明確にして、そのためにはどれくらいの時間やお金や努力が必要なのかということを事前にまとめる。具体的な人生設計をつくるんです。今の時代、いろいろ簡単に調べられますからね。そういう行動から、熱意は伝わるのではないでしょうか」と詳しくアドバイスしてくれました。
悩んでいる方はぜひ参考にしてください!
役づくりのこだわり
さまざまな役を演じてきた諏訪部さんに、役づくりに対する考え方をお聞きしました。
「かっこいい役ならこんな感じで……、というような、テンプレートな演技は絶対にしないようにしています」と話す諏訪部さん。
ではどうやって役をつくるかといえば、「見た目や設定だけに引っ張られるのではなく、まずはそのキャラクターのバックボーンや、作品の中でどんな役割を担っているかを深く掘り下げる。その都度ゼロからオーダーメイドです」と教えてくれました。
そのためにも
- 台本をしっかり読み込み
- 作品全体の世界観やテーマを理解する(原作があれば読み込む)
ということを毎作品でやっているそうです。型にはめたものではなく、内面を考え抜いて生まれるからこそ、血肉が通った生きたキャラクターになるということですね。
マネージャーに求められる要素とは?
この日、諏訪部さんと一緒に代アニに来校したマネージャーは、実は代アニの卒業生でした!
アニメ音響科を卒業して音響スタッフとして活動した後、ご縁があってマネージャーへと転職したそうです。
代アニにはマネージャーをめざす芸能マネジメント科もあるため、「こんなマネージャーなら嬉しい」という要素について尋ねてみると、諏訪部さんは「広くアンテナを張って、常に新しい情報を仕入れているような人だとありがたいですね」と答えました。そして例として、「話題の作品はしっかり押さえておいて、アニメ化されることになったらオーディションの情報をいち早く持ってきてくれるとか。そういうサポートをしてくれると助かります」と話しました。
マネージャーには、二人三脚で一緒に仕事に向かい合うパートナーとしての意識が大切ということですね。
会場からの質問に生回答!
諏訪部さんには会場の参加者からの質問にその場で答えていただきました! どの質問にもじっくり丁寧に考えてお話する姿が印象的でした。
一部を紹介します!!
Q.壁にぶつかったとき、どう乗り越えていますか?
A.「壁」と思わないようにしています。単なる障害物。うまくいかないときは分析して、それが努力で越えられるものなのかを考えます。難しいと判断した場合は早めに迂回したり、ゴールを変更して別の方向に進むことも時には大切です。同じ時間を使うならば、適正に合わないことのためよりも、自分の強みを伸ばすことに使ったほうがいいと自分は思っています。
Q.読書は声優の仕事にどう活かされていますか?
A.子どもの頃から本を読むのが好きで、両親から止められるくらいずっと読んでいました(笑)。声優という仕事に関していえば、想像力を鍛えるのにとても有効です。読書は、文字情報からそのシーンや登場人物を思い描くことになります。それができるようになれば、たとえば登場人物の位置関係なども文章からイメージが可能です。台本を読んだ時の理解度が格段に高まると思いますね。
エンタメ業界をめざす人へメッセージ
イベントの最後に、諏訪部さんから参加者へ温かいメッセージが送られました。
人生にはいろいろな道があると思います。その中から「これ」という目標を決めたのなら、一生懸命頑張ってほしいです。
でもその頑張りは、後先考えないガムシャラなものではなく、計画的に。「どんな努力も無駄にはならない」みたいな言葉もありますが、費やした時間や労力をその後の人生で役立たせることができなければ、それは単なる「無駄」です。
目標に向かって計画的に。自分で自分を誇れるくらい頑張ってください。その目標が声優という職業で、達成できた時には、どこかでお会いできるかもしれません。その際はぜひ話しかけてきてください。ジュースの1本くらいは奢りますので!(笑)
諏訪部さん、ありがとうございました!
■諏訪部順一さんプロフィール
声優、ナレーター、ラジオパーソナリティ。東京俳優生活協同組合所属。
『テニスの王子様』 跡部景吾役
『呪術廻戦』 両面宿儺役
『Fate/stay night』シリーズ アーチャー役
『うたの☆プリンスさまっ♪』 神宮寺レン役
他多数
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アニメ・エンタメ業界をめざしたい! という方はぜひオープンキャンパスへお越しください。

