声優【諏訪部順一】さんがトークイベントに登壇! オープンキャンパスレポート
2025.09.10

3月9日(日)、代々木アニメーション学院オープンキャンパスのスペシャルゲストとして『テニスの王子様』(跡部景吾役)や『呪術廻戦』(両面宿儺役)などで活躍されている声優の諏訪部順一さんにお越しいただき、トークイベントを実施しました。
諏訪部さんが代アニのイベントに登壇するのは、2023年8月以来! 全国の校舎を中継でつなぎ、多くの参加者の前で、声優としての歩みやプロとしての心構えについてたっぷりと語っていただきました。
その一部をお届けします!
いつの間にか声優!?
もともと映像制作に興味があった諏訪部さんは、学生時代から自主制作映画を作り、社会人になってもその活動を続けていました。
演技経験のない出演者に演出をする際の足しになるかもしれないと、俳協の養成所に通ってみたところ、数々の審査を通過してなんと所属できることに!
諏訪部さんはナレーター、ラジオDJとして活動を始めたので、声優の仕事が増えたのはしばらく経ってからだったそうです。
そういった経緯からご自身のことを「いつの間にか声優」と呼んでいました(笑)。
いろいろな経験を積んだことについては「社会人経験があることは間違いなくプラスでした」として
「さまざまな視点を持つことは演者として有利であるのはもちろん、社会人としての常識やマナーを身につけていることも、人として信用される加点要素です。
自分は作品を”売る“立場の職業も経験しているので、関係者の方々のそういった方面の求めを即座に理解できます。これも強みだと思っています」と理由を話しました。
この業界は大学を出て、社会人を経験してからもデビューすることができるとよく言われていますが、諏訪部さんはまさにその体現といえますね。
声優に興味があるけど迷っている大学生や社会人の方、まず一歩を踏み出してみてください!


家族の理解を得るために
代アニの相談で特に多い「家族から応援してもらうには?」というお悩みについて、諏訪部さんは自身の経験を踏まえてアドバイスをしてくれました。
「昔は、『芸能なんてけしからん! 』と、役者やミュージシャンなどになりたいという子どもを応援する親はまずいませんでした。
自分がこの道に入った頃もそんな時代だったので、『3年やって食えなかったら辞める』と親に宣言してから始めました」
諏訪部さんは3年経つ前に条件をクリアすることができたので、ご両親も納得したということです。
その上で「努力が必ず評価されるわけではないですし、平等なんて言葉とも無縁の世界です。しかし、一般的なサラリーマン以上に稼げる可能性もあります。
この職業をめざすにあたって、きちんと下調べをした上で自分の覚悟を伝えることが、ご家族に理解してもらうための第一歩だと思います」と決意を臆さず伝えることの大切さを語りました。


教えて! 諏訪部さん
イベントでは、全国の校舎から寄せられた質問にも丁寧に答えてくださいました!
プロの声優に直接質問に答えていただける貴重な機会、会場のみなさんは一言一句漏らさず聞こうと耳を傾けていました!!
その一部をお届けします!
Q.共演してまた仕事したいと思う人ってどんな人ですか?
A.これは役者だけでなくスタッフさんも同じなのですが、やはり、一生懸命さを感じる人とは、また一緒に仕事がしたいなと思います。技術も当然大事ですが、仕事と向き合う真摯な姿勢も自分は重視しますね。たとえ上手でも、適当な感じで仕事をしている人には、いい印象を持ちません。
Q.他人の目が気になって自分の演技に自信が持てません
A.見られていることを楽しめるように心を切り替えていきましょう。スタジオのアフレコでも、周りに人はたくさんいます。この仕事は、見られてなんぼという感じですから。
それに、演技に集中していくと、そういった外野の目はだんだんと気にならなくなるものです。場数を踏めば、自然と慣れていきますよ、きっと。
代アニのような専門校では、いろいろな授業や実習があと思いますので、積極的に取り組むといいのでは。ここをクリアできないとプロとしてやっていけないので、頑張ってください!
Q.声優としての幸せを感じる瞬間はどんな時ですか?
A.出演した作品は何年後、何十年後も残り続けます。自分の生きた証を残せている……そう思うと充実感がありますね。
お手紙をはじめ、さまざまなメッセージを多くのみなさんからいただくのですが、これも本当に幸せです。
もちろんネガティブなものも中にはありますが、それを補って余りあるくらい、心に染みるあたたかいお気持ちに触れることができています。
その想いにしっかり応えていかなければ! と、モチベーションアップにも繋がりますね。
この仕事をしていたからこそ得られた幸福です。




声優をめざす人へメッセージ
最後に、諏訪部さんからこのイベントに参加してくれたみなさんへ激励のメッセージをいただきました。
これからの声優業界は、自分が歩んできた30年ほどの時代の流れとは間違いなく違う展開になると思います。
生成AIをはじめ、さまざまな技術の進化・普及によって、仕事のやり方、あり方が変わる可能性も大いにあります。
それでもなお、みなさんがこの道をめざすのであれば、先を見据えて計画を立て、努力を積み重ねていってください。
その経験は、たとえどのような道に進むことになっても、後に糧とすることができるものになるはずです。
ともあれ、いつか現場でお会いできる日を楽しみにしています!
そのときはジュースの一本くらいおごりますね(笑)。
■諏訪部順一さんプロフィール
声優。東京俳優生活協同組合所属。
『テニスの王子様』跡部景吾役
『呪術廻戦』両面宿儺役
『Fateシリーズ』アーチャー役
『うたの☆プリンスさまっ♪』神宮寺レン役
他多数

在学生スタッフも活躍!
この日のイベントでは、芸能マネジメント科の学生たちが諏訪部さんの楽屋周りや会場の準備を担当しました。
最後に緊張しながら諏訪部さんと記念写真を撮影!
諏訪部さん、ありがとうございました!!

代々木アニメーション学院では、これからも第一線で活躍する方をお招きして、業界のお話を聞ける機会を提供していきます。
アニメ・エンタメ業界を目指したい!という方はぜひオープンキャンパスへお越しください。