代アニ卒業生!アニメーションプロデューサー【舛本和也】さんゲスト!トークイベント開催!|オープンキャンパスレポート

2025.02.26

アニメ業界について教えて!舛本さんトークコーナー🎵

オープンキャンパスのスペシャルゲストとして、
日本だけでなく海外でも人気のアニメ作品を作成している株式会社TRIGGER常務取締役でアニメーションプロデューサーの舛本和也さんを東京校にお招きし、トークイベントを開催しました!舛本さんはなんと代アニ卒業生!!

当日は各地校からと中継をつなぎ、入学を検討されている方や保護者様など数多くの方に参加いただきました😊

教えて!舛本和也さん 質問コーナー🎵

舛本さんへの質問コーナーでは、たくさんの質問に答えていただきました!✨
(このレポートを読んでくださっている方だけに、特別に一部ご紹介します🙌♫)

🎤「数々の作品を手掛けていらっしゃいますが、アニメーションプロデューサーになろうと思ったきっかけは何ですか?」

「もともとアニメーターになりたくてアニメーターの勉強をしていたのですがなかなか絵が上手くならなくて先生に相談したところ、『制作進行はどうか』とアドバイスをいただいたのがきっかけです。制作進行というのはアニメを作るうえでの全体的なマネージメントをする仕事です。その制作進行を通して結果的に沢山のアニメーションに関わらせていただきプロデューサーという各作品に一人しかいない職に就くことが出来ました

🎤「プロデューサーをされている中でたくさんの人と接する機会があると思いますが、人と関わる中で注意されていることや、意識されていることがありましたら教えてください」

「プロデューサーだけに言えたことではないですが、マネジメントという仕事をしている人間のコミュニケーションは、一般的なコミュニケーションとは意味合いが少し異なります。この業界は様々なスタッフがいて、みんな自分の仕事に対して非常に真剣に取り組んでいます。
そうなると、どうしてもクオリティを上げたいという気持ちが強くなり、その結果、スケジュールが延びてしまうなど、良い面も悪い面も出てくることがあります。
制作側にも『クオリティに対するこだわり』があり、マネジメント側にも『スケジュールに対する制約』がある。
こうした意見がぶつかる中で、真剣に話し合い、お互いの立場を理解しながら双方が納得できる中間点を見つけることを意識しています」

 

教えて!制作秘話!

また、今回は特別に実際のアニメ制作資料を使いながら、制作秘話について語っていただきました!
普段見ることのできない貴重な資料の数々に、参加者の皆さんは感嘆の声をあげながら見入っていました。

さらに、作品のコンセプトが一目でわかる「イメージボード」もご紹介いただき、良い作品を作るために、舛本さんがイメージボードをどれほど大切にしているかについて語ってくださいました。

「イメージボードアーティストという職業は、最近劇場アニメなどで注目されていますが、日本ではまだあまり一般的ではありません。しかし、海外の制作会社では必ず存在し、複数人で担当することも珍しくありません。TRIGGERでは、そうした制作方法を研究しており、毎回イメージボードを作成しています。イメージボードを作成することで、作品全体の方向性を共有しやすくなり、制作を円滑に進めることができるからです」

その他にも貴重なお話をたくさん語っていただきました。舛本さん本当にありがとうございました!

第2部 作品講評

第2部では、制作進行中の2年生と1年生のアニメーション作品を上映し、担当した学生を交えながら舛本さんに講評をいただきました。

また、学生からの質問にも丁寧に答えていただけました。(一部をご紹介🙌)

🤔「絵コンテを制作する際に文字で情報を書きすぎると『原画を担当される方の想像の幅を狭めてしまうかも』と細かい演技の指定に悩んでしまします。自分ではっきりとしたイメージがある場合は書いた方が良いのでしょうか?」

「これは現場でもよく悩む問題ですが、最初はやはり書くしかないと思っています。ただ、おっしゃる通り、あまりに細かく指示しすぎると、アニメーターの想像性を制限してしまうリスクもあります。しかし、重要なポイントはしっかりと伝えなければなりません! 柔軟に対応してもいいもの絶対に守らなければならないものを、絵や言葉で明確に示すことが大切です。想像性を活かす部分については、描くことも一つの方法ですが、もう一つの方法は、直接アニメーターと打ち合わせをして一緒に作り上げていくことです。相談の段階からしっかりコミュニケーションを取りながら進めることが、一番効果的かもしれません。アニメーターの方の中には素晴らしいアイデアを持っている方も多いので、積極的に話し合っていくことが重要だと思います」

激励のメッセージ

最後にこれから業界を目指して入学を考えている方に向けて、激励のメッセージをいただきました。

「日本のアニメは今、日本だけでなく海外にも多くのファンがいます。アニメ全体の売り上げは、ついに三兆三億円を超えました。その中で、海外からの売り上げが半数以上を占めています。しかし、これは多くの先輩たちの努力の結果です。10年後、アニメ業界を支えるのは、今の学生の皆さんだと思っています。世界に向けて日本を支える産業を作り上げるのは、皆さんの力だと信じています。期待しています。ぜひ、業界を目指してどんどん勉強を続けていただけると、本当に助かります! 心から応援しています。頑張ってください!」

代々木アニメーション学院では、これからも第一線で活躍する方をお招きして、業界のお話を聞ける機会を提供していきます。
アニメ・エンタメ業界を目指したい!という方はぜひオープンキャンパスへお越しください。

■舛本和也さんプロフィール
アニメーションプロデューサー
株式会社TRIGGER 常務取締役
『SSSS.DYNAZENON』制作統括
『BNA ビー・エヌ・エー』制作統括
『GRIDMAN UNIVERSE』アニメーションプロデューサー
『プロメア』アニメーションプロデューサー
他多数
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