イラストレーター【LAMさん】ゲスト! ライブドローイング&特別授業を実施したオープンキャンパスレポート
2025.03.31

第1部 在学生向け特別講義
第1部は代アニ大阪校イラスト科の学生向けの特別講義でした。
イラストのテクニックや色使いについて、イラストレーターの仕事や適性についてなど、さまざまな質問が学生から飛び出しましたが、LAMさんは一つひとつ丁寧に答えてくれました。そのうちのいくつかを特別に紹介しちゃいます!


Q.イラストで大事にしていることは何ですか?
A.「違和感」を大事にしています
人の印象に残る創作を心がけていて、そういった作品を目指す上で大事にしているのが「違和感」です。写実的な絵ではなく、2次元としてデフォルメ、強調された「この世にあまりないもの」を絵で表現するのが好きで創作をしています。特に瞳やまつ毛などを誇張して描くことで生まれる強さや魅力が、ぱっと目を引く引力や記憶に残る要因になるんじゃないかなと思っています。そういった「絵の嘘」のようなものを総称して違和感と呼んでいて、普段から大事にしていますね。
Q.世界観のセンスの参考にしているものは?
A.人生のすべてです
マンガを読んだり、YouTubeを観たり、街に買い物に行ったり。普段の何気ない生活の中のあらゆるものから刺激を受けています。今日食べたお弁当のパッケージや今目の前にいる皆さんの服装などからも、デザインや配色など参考になることが山ほどあります。そういうアンテナを日頃から張ることを意識していると、イラストにも活かせるんじゃないかなと思います。
LAMさんのお話を聞いた学生は
・どういうことを考えながらイラストを描いているか教えてもらったので、とても参考になりました。
・配色についての考え方や日頃どういう点を見ているかなど勉強になりました。
・個展を拝見させていただいたのですが、作品の迫力に圧倒されました。こんな風に作ってみたいです。
と感動していました。
LAMさん、ありがとうございました!
第2部 ライブドローイング
第2部は、代アニへの入学を検討している方や保護者の方の目の前でイラストを描くライブドローイング。
事前に代アニのXでテーマを募集したところ、「赤」に決定。LAMさんのイラストでも特徴的に使われる色とあって、会場の期待も高まります。
制限時間約60分のライブドローイングがスタートするや、みるみるうちにラフを描き上げていくLAMさん。
司会の桑田先生(大阪校イラスト科講師)も驚くスピードです。
おまけに描きながらトークもこなしてくれるLAMさん。桑田先生の質問にすらすら答えながらもペンを動かす手は止まりません。
キャラクターは「いかづちちゃん」。LAMさんの初画集「いかづち」の表紙にもなった女の子です。
色も塗りはじめ、ゴールが見えてきたかと思えたその瞬間!
耳を疑う言葉がLAMさんの口から発せられたのです!!
描き直します



ざわつく会場。
会場後方に座っていた保護者の方からは「ここまで描いたのに!?」と驚きの声が上がっていました。
理由について「気に食わなかったからです!」と答えるLAMさん。続けて「ライブドローイングはいろいろやっていますが、こんなこと初めてです」とご自身でも驚いていた様子でした(笑)。
キャンバスを真っ白にして、ゼロから描き始めます。残り時間は30分。
さらにスピードを上げてペンを振るLAMさんですが、トークも止まりません。
会社を辞める時の周りの反応や、キャラクターデザインをする際の注意点などイラストレーターを目指す人にとって知りたいことを余さず教えてくれました。
詳しくはライブドローイング動画をご覧ください!


そしてついにイラストが完成! なんと30分で仕上がりました!!
LAMさんの「できました!」の声に、会場からは拍手が送られます。
少し暗めの赤色をバックに、こちらを向いてペロッと舌を出すいかづちちゃん。
かわいさとかっこよさを兼ね備えた素敵なイラストです。
30分で描いたとは思えないクオリティに皆さん驚いていました!
最後に、LAMさんから参加者に向けてメッセージをいただきました。
みなさんには、イラスト以外のことにもチャレンジしてほしいです。自分の周りを今好きなものだけで固めず、未体験に飛び込んでください。そうすれば、もしかしたら明日、自分の人生を変えるようなものに出会えるかもしれません。それがあなたのイラストに活きてくるかもしれない。そう思って毎日を過ごしてください。
同時に、好きなものを大切にしてください。イラストの世界に正解はありません。その中で作品を生み出す時、自分の芯を貫くために大切なことが「好き」な気持ちです。その「好き」を見た人に届けるのがイラストレーターです。自分の好きを見つけて、多くの人に届ける素敵なイラストレーターになってください。
LAMさん、ありがとうございました!!

イベント後、LAMさんは
キラキラと目を輝かせながら見てくれたのでよかったです。
自分の絵を好きでいてくれる人がいることはとてもありがたいので、楽しんでいただけたなら幸いです。
ライブドローイングでは、自分史上初の描き直しというハプニングもありました!!
あれは最初の顔の角度だと顔が強くて、「赤」が上手く演出できないなと途中で気づいてしまったので「もう描き直しちゃえ!」と勢いでゼロから描きました(笑)。最終的に間に合って一安心でした!
イラストレーターのリアルな苦悩という面白いものも見せられたのかなと思います!
皆さん、頑張ってください!
と話してくれました。
LAMさん、本当にありがとうございました!

代々木アニメーション学院では、これからも第一線で活躍する方をお招きして、業界のお話を聞ける機会を提供していきます。
アニメ・エンタメ業界を目指したい!という方はぜひオープンキャンパスへお越しください!