TVアニメ『地縛少年花子くん2』コラボ!!【 福井洋平さん 】に教わるアニメのつくりかた! オープンキャンパスレポート

2026.06.12

2026年5月24日、代々木アニメーション学院 東京校にて、TVアニメ『地縛少年花子くん2』とコラボしたスペシャルイベントを開催!
監督の福井洋平さんにお越しいただき、アニメのつくりかたを教わりました。

その一部をレポートします!

才能よりも大切なことは…

福井さんは今回代アニのオープンキャンパスに初登場!ということで、まずはオープニングトークを。
所属されているアニメ制作会社・スタジオ雲雀ではたくさんの代アニ卒業生が働いており、その活躍ぶりを聞いてみると「即戦力といってもいいくらいです!学生のときにどのくらい(知識やスキルなどを)吸収できるのか、というのはすごく大事だなと感じています」と嬉しいお言葉をいただきました!

続けて、トークテーマをもとにいろいろお話を伺っていきました。

Q.アニメ業界に進んだきっかけは?

実は高校3年生の夏まではパティシエを目指していました。
製菓学校の体験入学なども行っていたのですが、昔からアニメや映像関係が好きで、ふと「自分が本当にやりたいことは何なのか」と考えたときに、アニメや映像をやりたい!と思い、いろいろと調べてそういった進路を選びました。
好きであれば勉強も頑張れますし、進路を選ぶうえで「好きかどうか」が技術以上に重要な部分かなと思います。

Q.アニメ業界へ進むにあたり、まわりの方々の反応は?

自分のやりたいことを優先してくれる家族だったので反対はされませんでしたが、「卒業するまでは支援するけどそれ以上は手助けしないから」と言われてはいました。

いまアニメ業界はどんどん認知度が上がってきていて、世界的に見てもスタンダードな業界になり始めているので、心配は無いと思います。
この業界を目指したい!と決まっているのであれば、なるべく早く専門校などで集中的に勉強して業界に入るのもひとつの手かなと思います。

アニメ業界はいろいろな方がいますので、大学に行かないといけないということはなく、専門校出身の方もたくさんいます。
演出の仕事については、私は制作進行としていまの会社に入り、その後演出の部署に移動しました。私のようななり方もあるし、作画を経て演出や監督になる方もいて、いろいろな道があります。

Q.アニメ業界でお仕事をするうえで楽しいところと難しいところは?

普段の作業自体は面白いことばかりではなくて、苦しかったり悩んだりする作業もあるのですが、作品が始まる前の上映会やイベントなどで視聴者の方の反応を見れるときに一番幸せを感じます。
大変なこともいろいろありますが、そのなかで自分がどうするか、もう一度案を練り直せるのか、描き直せるのか、といったことを考えながらやっています。

アニメ業界で仕事をするにあたり、絵がうまく描けたりみんなを仕切る力があったり、といったような「才能」が必要と思われるかもしれないですが、実はそんなことは全然ないです
一日中席に座って絵を描いていられるかという「忍耐力」が一番大切だと思います。ある程度絵が描けて、コミュニケーションがとれれば全然大丈夫です。
みなさん努力して、その結果いまの地位に就かれていると思っています。

超レア!?貴重な制作資料

続いてのコーナーは、TVアニメ『地縛少年花子くん』第2期 スペシャル解説!

まずは1話分の構成が書かれた表をもとに、詳しい解説をしていただきました。
「アニメ制作をするときに必ず用意するものです。アニメはだいたい1話30分ですが、30分を自由につかっていいというわけではないので、本編の尺、オープニング・エンディングの尺、CMがどのくらい入る、といったことを表にして決めています」

そしてなんと、貴重な制作段階の映像も見せていただきました!
「シナリオが完成して絵コンテを作った後「演出打ち(打ち合わせ)」というものをするのですが、そこで監督からもらったオーダーをもとに「この絵がどのタイミングでくるのか、どこでセリフを言うのか」などを決めてつないだ映像です。これをもとに尺を調整したりしてアフレコを行います」

資料を見ながら詳しく解説していただけたことで、会場のみなさんもアニメ制作への理解がより深まった様子でした!

学生作品へのアドバイスも!

続いては代アニの学生が制作したアニメ作品を上映し、福井さんに講評していただく特別企画を行いました。

「本当に素晴らしいです!ちゃんと描けていて、本当にびっくりです。演出の部分もうまく考えられているなと思いました」
とお褒めのお言葉をいただきつつ、

「慣れていない人がコンテを描くとき、上から・下からなど見づらいアングルをとりがちです。この作品はフラットなアングルが中心ですごくわかりやすかったのですが、逆に少し単調に見えてしまったのと、盛り上げるところは盛り上げる・説明するところは説明する、といった「映像の起伏」がもう少しあるといいなと思いました。あと、伝えたいメッセージはより具体的に出してあげるといいですね」
というアドバイスも。

具体的な起伏のつけ方も詳しく教えていただき、学生たちも「卒業制作で活かしたいです!」と、意気込んでいました!

最後に福井さんから会場のみなさんへ
「いまがみなさん選択の時期だと思うのですが、視野を広く持ち「自分が何をやりたいのか」を考えて、「絶対アニメがやりたい!」となったら突き進むのがいいんじゃないかなと思います。いつか同じ現場で仕事をできることを楽しみにしています!」と応援メッセージをいただきました。

絵コンテってどうやってつくるの?

この日のイベントは盛りだくさん!
アニメーション学部へ興味を持っていただいている方を対象に、イベント第二部としてスペシャル体験授業を実施!
「絵コンテの描き方」について、福井さんから直々に教えていただきました。

描き方を説明してもらった後、会場にいるみなさんも、学生作品の絵コンテをもとに、空いているコマに入る演出を考えてみることに。
意外にも!?スラスラと描いていくみなさんに、サポートしていたアニメーター科の先生も驚き!
できあがった絵コンテのなかから、代表の方の作品を福井さんに見てもらいアドバイスをいただきました!

そして最後に、福井さんが考えた演出も披露!
特別にその絵コンテを公開しちゃいます!

なんと、素敵なサイン色紙も頂きました!代アニ各校舎に飾らせていただきます✨️

福井洋平さん、本当にありがとうございました!

●TVアニメ『地縛少年花子くん2』とは

ねえ、知ってる?
かもめ学園の七不思議、七番目の噂話。

旧校舎3階の女子トイレ。
そこには花子さんがいて、何かひとつを代償に呼び出した人の願いを叶えてくれる。

呼び出し方はノックを3回。

そして――

「花子さん、花子さん、いらっしゃいますか?」

七不思議七番目『トイレの花子さん』こと“花子くん”と縁を結んだ少女・八尋寧々。祓い屋の少年・源 光。
2人は花子くんと共に、改変された七不思議や怪異たちの噂を元に戻すため、日々奔走していた。

ある日、花子くんは言う。
七不思議の中に裏切り者がいる、と。

寧々たちは裏切り者を炙り出すため、七不思議の依代を破壊していく。
二番目『ミサキ階段』、五番目『16時の書庫』を壊し、残る七不思議は『トイレの花子さん』を含めると五つ……

一方、その裏で花子くんの弟・つかさは、七峰 桜、日向夏彦、
そして新たに七不思議三番目『カガミジゴク』となったミツバと共に、
寧々たちがまだ見ぬ七不思議に近づいて――

▼作品HP
https://hanakokun.com/2nd/
▼公式X
https://x.com/hanakokun_info

©あいだいろ/SQUARE ENIX・「地縛少年花子くん2」製作委員会

代々木アニメーション学院では、これからも第一線で活躍する方をお招きして、業界のお話を聞ける機会を提供していきます。
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