【夢を叶えた卒業生&在学生シリーズ】アニメーション学部卒のクリエイターが大集合! 「アニメの仕事」について語る!!
2025.01.28

夢を叶えた同期たちによるトークイベントを開催しました!!
代々木アニメーション学院はこれまで12万人を超える卒業生を輩出してきました。憧れのアニメ・エンタメ業界に入り、トップクリエイターとして活躍する方も数多くいらっしゃいます。
11月3日の東京校オープンキャンパスでは、業界で働く5人の卒業生(2019年度卒)をお招きし、トークを繰り広げてもらいました!
第1部はオープンキャンパス参加者に向けたアニメ業界の話、第2部はアニメーション学部を志望する参加者に向けた卒業制作アニメの裏話を中心にした内容でした!!
このイベントは全国の代アニ各校と中継をつなぎ、各地のオープンキャンパス参加者や現役の代アニ生たちも視聴。みなさん、自分に近い年齢の業界人のお話とあって、自分たちが目指すアニメ業界の仕事についてより身近に感じられていたようでした!

<アニメ監督・演出科> 齊藤克紀さん 合同会社月虹 所属 『じいさんばあさん若返る』 『異世界ワンターンキル姉さん』など
<アニメ音響科> 小野寺尚道さん 株式会社 ハーフ エイチ・ピー スタジオ 所属 『デュエル・マスターズWIN 決闘学園編』 『甘神さんちの縁結び』 『この素晴らしい世界に祝福を!3』など
<アニメーター科> 南翔太さん 株式会社ジェー・シー・スタッフ 所属 『ダンジョンに出会いを求めるのは 間違っているだろうか』 『魔王2099』 など
<アニメ監督・演出科> 岡田健太郎さん 株式会社 Yostar Pictures 所属 『盾の勇者の成り上がり』 『アークナイツ』など
<アニメ背景美術科> 吉澤直也さん 株式会社プロダクション・アイジー 所属 『怪獣8号』 『君に届け3期』 『鹿の王 ユナと約束の旅』など
当時の記事を発見☆
アニメ学部在校生、広報部による編集の新聞第3号!学生目線の旬な情報満載!
アニメーターを目指したきっかけ
5人の卒業生にテーマごとにお話ししていただく企画で、バラエティ番組のようにそれぞれフリップで答えを出していただきました。
アニメ業界へ興味を持ったきっかけはさまざまでしたが、南さんは代アニのオープンキャンパスだったと言います。
アニメ制作体験をした南さんは、自分が描いた絵が動くことに感動し、入学を決めたそうです。
そこから代アニに何度も通ったということで、オープンキャンパスの体験が南さんにとっていかに衝撃的だったことがわかりますね。


一方、吉澤さんは作家さんの画集がきっかけでした。風景画を描いていた作家さんが背景美術アニメーターという経歴を持っていたことを知った吉澤さんは、そこで背景美術という職業を知り、専門的に学べる代アニへ入学したということです。
吉澤さんは社会人から代アニに入ったということで、「会社員として絵を描いて安定した収入が手に入る」職業を意識していたということです。そして実際、プロダクション・アイジーという国内トップクラスのスタジオの背景美術で活躍するという有言実行ぶり。素晴らしいです!
代アニに入学してそれぞれ腕を磨き、夢を叶えている卒業生の姿を見られるのは嬉しいですね!
今のお仕事について
岡田さんは制作進行について「血液」のようですと答えました。アニメの素材を集める職業である制作進行は、さまざまなセクションとコミュニケーションを取りながら、納品スケジュールを管理する大切なポジションです。その役割を、岡田さんは全身をめぐる血液に例えてくれたということですね。現役アニメーターとしても活動しているアニメーター科講師の山口先生も思わず「上手い」と唸っていました(笑)。「制作進行さんがいてくれないと、どんなに上手い場面が出来ても作品にはなりませんからね」
とはいえ、デジタル化が進んだ今は、「スタジオまで紙を取りに行く」といったような仕事は少なくなり、女性の制作さんも増えてきているということです。
音響制作の仕事について小野寺さんは、「なかなかイメージできない職業かと思いますが」と前置きし、内容について説明していただきました。
音響制作は、アニメの音に関する制作を取りまとめる仕事です。音響監督や音響効果スタッフ、声優の手配からスタジオの予約まで、音の素材を制作する段取りを組み、納品まで管理します。
ここで司会の海老塚先生(声優タレント科)から、「声優のキャスティングにも関わるのですか?」という質問が飛び、小野寺さんは「オーディションの手配を行いますね。現場には原作の先生、監督、音響監督、そして音響制作も立ち会い、意見を交わしながら決めます」と答えてくれました。さらに「実は同期の声優とも仕事をしたことがあります。そういう時は嬉しいですね」と話しました。
また、制作統括の齊藤さんは、アニメ制作に関わるスタッフ配置やスケジュール関係の管理などアニメ全体を取りまとめており、これまで小野寺さんや山口先生とも一緒に仕事をしたことがあるそうです!
業界に出て代アニ関係者と一緒に仕事ができるのはある種の「代アニあるある」ですね!!
南さんはアニメーターの中でも、作画監督や原画を担当。山口先生は「4、5年目で作画監督を任されるのは、これまでの仕事をきちんとこなしていたことが評価されたんでしょうね」と話しました。
背景美術の吉澤さんは、アニメーターが描いた下書きを元に背景を描きますが、美術監督による設定や自ら探した資料を元にアニメの世界観をつくり上げていく大切な仕事です。「1、2年目と比べると自分の絵がどんどん上達していることがわかるので楽しいですね」と笑顔を浮かべました。


仕事のやりがいは?
齊藤さんと南さんは同じ「達成感」がやりがいだと話しました。齊藤さんの制作統括は、アニメ全体をまとめるという責任が重い仕事です。その分、最後の納品が終わって関係各所に「納品できました」と連絡した時に達成感を味わえるそうです。中でも、最初に携わった作品で納品が終わってプロデューサーから「終わったよ」と声をかけられた際は、それまでの苦労も相まってとても感動したということです。
一方の南さんは、「プロの世界に入って最初は上手く描けないと思っている中で頑張って描いて、実際にテレビで流れた時は達成感がありました」と話しました。南さんは、ご両親から「やるなら自分1人で生活できるようになれるまでやりなさい」と言われていました。「やってやるよ!」と頑張った結果として、このことを伝えたところ「おめでとう。よく頑張ったね」と言われ、感動したそうです。
吉澤さんのやりがいは「『嬉しい』が増えること」でした。自分の絵が上達していくこと、周りの信頼を得ていくこと、新しい仕事を頼まれることなど、自分の仕事を通して「嬉しい」を積み上げていくことがやりがいだと話しました。結果だけではなく課程も楽しみながら成長していく姿に、司会の先生方も感銘を受けていました。
全員に共通していることは、みんな自分の仕事を楽しそうに話しているということでした。
それぞれの夢を叶えてアニメの仕事に取り組んでいる姿はキラキラしていました!
齊藤さん、岡田さん、小野寺さん、吉澤さん、南さん、ありがとうございました!!

卒業制作「おてまち」制作秘話

第2部では、引き続き同期の5人に、当時一緒につくり上げた卒業制作アニメについて語っていただきました!
代アニのアニメーション学部は、アニメーター科、アニメ背景美術科、アニメ監督・演出科、アニメ音響科、アニメ3DCG科に分かれており、代アニだけでアニメをつくることができるのです!
2019年度の卒業制作アニメは「おてんば少女のあやまちで休みがなくなったクリエイター達は新たな時代をつくるそうですよ?」、略して「おてまち」です!
全国の校舎のアニメーション学部と声優タレント科の学生が合わせて100名以上が参加し、制作に1年以上かけた大規模なプロジェクトなんです!!


この作品では、みなさんそれぞれこのようなセクションを担当していました。
岡田さん→アシスタントプロデューサー、制作進行、撮影
南さん→作画監督、原画、動画、ロゴデザイン
吉澤さん→美術監督、背景
小野寺さん→音響制作
まさに今働いている職種とマッチしたセクションですね!
当時の思い出について、齊藤さんは「毎日トラブル」と話しました。
「1本のアニメをつくるというのは、誰もが初めてのことだったので不安も多く、毎日『次は何をすればいいの!?』の連続でした(笑)。でもこの経験は本当の現場でも活かされていますね」と思い返しました。齊藤さんと小野寺さんは新聞奨学生だったこともあり、午前中だけ制作に関わり、午後は働くという毎日を送っていました。なかなかハードな日々ですが、好きなことをやれていたので楽しかったということです。
齊藤さんのアシスタントとして動いていた岡田さんは「齊藤くんから引き継いで午後はずっと各所に連絡していました。大変なことも多かったですが、授業外の時間も制作に関わっていたあの時間はとても楽しかったですね」と話しました。
「アルバイトがない日は朝から晩までずっと代アニで描いていました」と話す南さん。「学生なので技術はまだまだ未熟なのですが、そのぶんそれぞれが得意な絵で分担し合ってつくっていったんです。上手い人の絵を見て勉強できましたね」と振り返りました。
吉澤さんは「当時はアニメ背景美術科は12人、カット数が213だったので、1人あたり17枚くらい担当していました。同時に就職活動のためのポートフォリオも作ったりしていて大変でした(笑)。ただ、たくさん描けばそれだけ上手くなるので良い機会でもありました」と話しました。
小野寺さんはアフレコ台本を作ったことが「良い経験になりました」と話しました。「今の現場で作ることはないのですが、この経験があったので台本の見方がわかるようになりました。オーディションや収録で使うので役に立っています」と、卒業制作の経験が今の仕事で活きていると教えてくれました。

業界を目指す人へメッセージ
最後に、卒業生の5人から、業界を目指すみなさんにメッセージをいただきました!
吉澤さん
久しぶりに代アニに来て、同級生とも会えて懐かしかったです。 自分が好きだと思ったことは正しいので、自分を信じて突き進んでください!
南さん
こんな機会めったにないと思うので、すごく良い経験になりました! アニメーターはやればやるだけ上手くなる仕事です。夢がある人も、今はない人も、がむしゃらに頑張ってみてください!
岡田さん
初心を思い出す良い機会になりました。 楽しいことも辛いこともあると思いますが、めげずに頑張ってほしいです!
齊藤さん
業界を目指す人に何かを伝えられていたら幸いです。 やりがいもあり楽しい場所です。夢に向かって突き進んでください!
小野寺さん
良い経験ができました! 卒業以来の同期、楽しかったです。 「やりたい」という想いを持っていてくれたら、ぜひこの業界を目指してほしいです!

代アニは今回のみなさんのようなクリエイターを毎年業界に送り込んでいます!
代アニだからできる最先端のカリキュラムが、みなさんにプロへの道を拓きます。
アニメ業界の仕事に興味がある! エンタメ業界で働きたい!!
という方、ぜひ代アニで学んでみませんか?
授業体験もできるオープンキャンパスを開催しているので、ぜひお気軽にお越しください!