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【アニメ監督・演出科卒業生】株式会社ボンズ撮影【髙木風馬】さんに突撃インタビュー!

投稿日:2016年11月07日

アニメ監督演出科卒業生高木風馬さんインタビュー

アニメ監督・演出科卒業生であり、現在株式会社ボンズにて撮影のお仕事をされている【髙木風馬】さん。
今回は、髙木さんに撮影のお仕事についてインタビューをさせて頂きました!

アニメ監督演出科卒業生高木風馬さんインタビュー

Q:仕事の内容は何ですか?


アニメ監督演出科卒業生高木風馬さんインタビュー
アニメを作るために必要な絵や3Dを合成し、光等のエフェクト処理をして動画にする仕事です。
ただ、会社によってここら辺の仕事の手順は変わるので、自分のやっていることが一概に「撮影」の役職の中の全てとは限りません。

アニメ内でエフェクトのみの画面の場合もあるので、こちらですべて作るシーンもあったりします。

Q:仕事であったエピソード、大変だったこと嬉しかったことはなんですか?


初期の方にやった仕事で最終回のスケジュールの遅れがあったのですが、最後に自分に回ってきた仕事が、時間が無くて自分が担当する部分ではないところも担当せねばならず、新人だったので、大変だった経験があります。

また、多作品を並行して動かさなければならない時があり、作品によって全く作風が違ったので、そのギャップに気持ちを合わせていくのに苦労しました。

嬉しいことは、凄腕のアニメーターさん達と一緒に仕事が出来ることです。
恵まれた環境にいると思います。
また、個人的に嬉しかったのは、代アニ時代の同級生が原画担当になって、その人が担当したカットが自分の所に回ってきたんです。
それを見た時に同期がこの世界で生き残って頑張っているんだなっていうのを確認できて、それがすごく嬉しかったですね。
撮影の仕事は一つの部屋にこもりっきりになって作業をしてて、周りの人とあまり会う機会もないので、そういう形で同期の今を知れたのに余計感動したんでしょうね。

Q:将来の野望、目標はありますか?


実はそういうの無いんです。
というのも、僕は元々この業界で何かを目指すといった形で入ってきたのではなくて、単純に「ものを作りたい」という気持ちで入ったんです。
目標があったからこの業界でやってこれたのではなく、黙々と自分の好きなことを磨き続けて来たらいつの間にかこういう所に辿り着いたっていう感じなんですよね。
なので、本当に野望みたいなものって無いんですよね。

僕も最初は制作進行とか、監督とか、まとめる方向に行こうと考えていたんですけど、やっぱり何かを「作りたい」っていう気持ちが根底にあったので、急なハンドルでここに飛び込んだ次第なんです。

代アニに通ってて思ったのは、意外とそういう方向展開をしても、いけちゃうんだなっていうことですね。

Q:代アニアニメ監督・演出科に入ったきっかけはなんですか?


先程の話でも出た通り、「これをやりたい」っていう確固たるものは無くて、漠然と「何かを作りたい」という気持ちがあったんですね。
それが中学生ぐらいで、その頃、絵を描くことに興味はあったんですけど、やっぱりそういうの作るのは大変なんだろうなーとか思って漠然としたまま、高校に進学しました。
で、いよいよ将来の事考えなきゃなと思って、色々学校を見ていたんです。
それでもまだ、「アニメ」っていう職業に行きたいっていう風に最初から考えていたわけではなくて、色々作るものであれば何でも、といった感じで探してました。
そんな時、代アニの見学会に参加して、先生の話を聞いたら、けっこうなんでしょう・・・アニメ業界の裏事情というか、厳しい話も教えてもらって、綺麗ごとだけじゃ終わらないってことを隠さずにきちんと教えてくれるんだなって思ったんです。
じゃあ、そういう厳しいところをちゃんと教えてくれるところなら、きちんとした技術を教えてもらえるんだろうなと思って、入学を決めました。

まあ、その先生はなかなか僕には厳しい人だったんですけどね(笑)
自分の内側に抱え込むタイプの人間なので、その先生の「自分の中で答えを出せ」っていうスタンスが僕にはあまり得意じゃなかったんです。
なかなか答えは出せないっていうことが多かったですね。

Q:絵を描くのが好きだったのに、なぜアニメーター科ではなくアニメ監督・演出科を選んだのですか?


そうですね・・・。何かを作りたかったのですが、絵を描きたいわけでもなかったし、キャラクターに動きを付けたいっていうわけでもありませんでした。
全体を見て、どういう風に動くのかな?っていうのをやりたいって自分の中ではあったので、制作管理とか、絵作りの方を俯瞰して見ていく制作進行のお仕事が最初は向いてるんじゃないかなと考えこの科を選択しました。

だから、アニメーターになりたいっていう気持ちは特になかったですね。

まぁ結局、急ハンドルを切って今の仕事を選択してしまったわけですが(笑)
二年生の秋頃にそうなったので、まぁその時期はもう会社の応募なんて締め切ってますよね。
なので一年多く代アニにいた訳ですが、結果的にこういう仕事に就けているので、良かったかなと思っています。

まぁ、アニメ監督・演出科は結構自由に動けるところなので、アニメーター科さんの方を覗きに行ったり、卒業生の作品をパラパラ見たりも出来ましたし、基本的に色んなことを広く教えてもらえるところなので、色々なことを種にして成長していけるところだなって思います。

Q:どうやってアニメ監督・演出科を見つけたんですか?


実は、昔の代アニのCMで「佐々木アニメーション学院?いや違う、代々木アニメーション学院だ!」っていうやつがあって、それがやたらに印象に残っていたんですよ。
で、進路を考えていた時期に、それをふっと思い出して、で、応募したって感じですね。

Q:代アニに入ってよかったこと、今ためになっている事はなんですか?


自主性を促す部分が多かったことが僕にとっては良かったですね。
授業時間の中で要点を捉えて、残りの自由な時間の中でそれを深めていくっていうスタイルが自分には合っていました。

また、この業界も厳しい世界なんで、代アニ時代にそういうのを経験している先生がきちんと教えてくれたことが、この業界に入る前の前準備になったと思います。
もしそういうのがなかったら、たぶん新人時代に心が折れてたと思います。

Q:今はまってることはありますか?


アニメ監督演出科卒業生高木風馬さんインタビュー
絵を描くことにはまってます。 どうしても、アニメーターさんの絵とか見てると、作りたいなっていう気持ちが大きくなってきて、訳もなく電車とかでクロッキー描いてみたりしてます。 逆に火が付いちゃって、学生の時よりも絵を描く時間が増えましたね。 もう自分一人でアニメ作っちゃおうかなとか思うくらい(笑) 仕事が忙しいので、家には少ししか入れないんですけど、寝る時間とかご飯食べる時間を忘れて絵を描いていたりします。 学生の頃は休み中は映画とか見たりしてたんですけど、今はそういう時間を描く時間に回したりしてます。 作り手としての魅力に最近はまっちゃってます。

実際仕事にも役立っていて、撮影時に構図の矛盾に気付いた時はコチラで素材を作って合成したり、位置調整したり、描画するなどしてつじつま合わせしたりします。
撮影は基本絵を描かなくてもいけるっていう職種なんですけど、例えば、とある作品のEDで、主人公が目指すヒーロー像の絵を鉛筆で描いて張り付けてあるんですけど、それは僕が描いてます。
「中学生の気持ちになって描いてください」って言われたので、デッサンを崩したり、キャラクターを少し傾けたり、文字を書くにしても、ヒーローに憧れてる主人公だから、少し角ばらせてみたり。
でも、優等生キャラだから、漢字とかは少し線を細かくして綺麗めに書いたり。
そういうこともやったりしますね。

だから、これから撮影目指す人は、ちゃんと絵が描けるようにしといて欲しいなって思いますね。
アニメーターさんや背景さんや3Dさんだって、自分の仕事に誇りをもっているので、そうした絵が自分たちの所に来た時にその世界観を崩さないようにきちんと理解して、ニュアンスや作風もアニメーターさんが何を見せたいのかっていうのも理解するためには、絵を見る力だけじゃなくて描く力も必要だって僕は思います。

Q:今後同じ業界を目指す後輩たちに一言


目標は早めに持っておくってことですかね。
ギリギリになって目標持っちゃうと、僕みたいに1年長くやらなければいけないことになるんで。
お金も掛かることですし、撮影を目指して1年で僕は会社に入ることが出来た訳ですから、もっと早く目指していれば1年長くやることもなかったですからね。
まぁ僕は目標無いんですけど(笑)

ただ、1年多くいたおかげで、共同作品にもう一点多く関われたのは、良かったかなとも思いますが。

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