代アニ学生限定!名探偵コナンのプロデューサー諏訪道彦氏の業界特別講義を開催!
2016.05.31
5月28日(土)に、劇場版『名探偵コナン 純黒の悪夢(ナイトメア)』を始め、読売テレビ『名探偵コナン』のエグゼクティブプロデューサー・諏訪道彦氏の特別講義を開催しました。
開催日時:5月28日(土)13:00~15:00
春らしさも徐々に和らぎ、梅雨の季節を感じ始める5月の終わり、代々木アニメーション学院(以後:代アニ)東京校・6階特設ブースにて特別講義が開催された。
北は札幌校から南は福岡校…
代アニ全校をネット中継でつなぎ行われたこの特別講義に、約500名の学生が参加した。
アニメーション業界を支えてきた方の特別講義ともあれば学生の期待も高く、また「名探偵コナン」とともに育ってきた世代としては聞き逃せない内容で大いに盛り上がった。
「劇場版コナンの記念すべき20作目の構想は17作目製作時からすでに始まっていました」と語る諏訪プロデューサー。
劇場版「名探偵コナン」の裏話はもちろんのこと、「視聴率や予算」「業界の未来」などといった、プロデューサー業に関する話に、学生は聞き漏らすまいとメモを取りながら真剣な面持ちで視聴をしていた。
ラジオ番組も担当している諏訪プロデューサーの話は時に笑いもありながらなごやかに進行し、内容は徐々にテレビ業界に関する根深い問題へもするどく切り込んだ。
「何年も前から地上波放送は終わると言われてきたが、意外と生き残っている。だめになったらアレンジする。それは台本と同じでまずは形を作ってからやってみて、決まった形を直す。」
アニメ業界の話になれば
「学生さんたちはこれから送り手側にならなければいけない。送りてが思うのは見てもらう相手に楽しんでもらうこと。」
と、アニメ業界で生き残るための心得を教わる。
やはり業界を牽引してきたプロの話に学生の興味は尽きない。
声優タレント科の学生から
「諏訪プロデューサーが求める声優とは?」
という質問に対し、
「技術は当然だけど、それ以上に会話しやすい人がいい。自分の好きなことをぱっと話せる、そういう人は人に掴まれやすい。」
と語る。
技術だけでなく人間性も必要だという話に学生も大きく頷いた。
最後に諏訪プロデューサーは
「アニメはなくならない。その上で何をやっていくか?サブカルと言われるが、『サブ』で何が悪い。アニメは日本の輸出産業の代表。その世界を送り手側のみんなで持続させていきたい。」
とアニメ業界に対する熱い気持ちを語った。
その話を受け学生たちは静かな闘志を燃やす。
アニメの歴史を支えた偉人の言葉を胸に、次の時代はこの若者たちが築いていくのだ。