卒業生が語る代アニの魅力① どこにいても才能を輝かせることはできる 声優 楠田亜衣奈さん 卒業生が語る代アニの魅力① どこにいても才能を輝かせることはできる 声優 楠田亜衣奈さん

──声優をめざすようになったきっかけを教えてください。

楠田 小さなころからアニメが好きでしたが、直接のきっかけは中学生のときに見た「NARUTO -ナルト-」で主人公を演じた竹内順子さんの影響ですね。女性である竹内さんが少年の役を演じているのですが、違和感がないどころか、とてもイキイキとしていて、すごく感動したんです。それから、声優という職業や竹内さん本人に興味をもって、ラジオを聞いたり、舞台を見にいったりしました。そうしているうちに、自分も声優になりたいと思うようになりました。そして、声優をめざして代アニに入学したんです。

──声優をめざすことに迷いはありませんでしたか?

楠田 不安な気持ちはありましたが、やらないで後悔するよりも、まずは行動しようと思ったんです。学費を自分で出すならいいよ、と母も反対はしませんでした。なので、アルバイトと学生生活のかけもちで忙しかったのですが、自分で学費を払っているからこそ、とひとつひとつ大切に授業に取り組めた気がします。

──代アニ時代のご自身は、どんな学生だったのでしょうか?

楠田 今思えば、かなりとがっていましたね……(笑)。みんなライバルだし、周りの誰よりもうまくなりたいと思っていたので、ずっとピリピリしていたと思います。

──そんな熱い気持ちで受けた代アニの授業は、現在の声優の仕事に役立っていますか。

楠田 滑舌やアクセント辞典の引き方など、基礎は今でも役立っているなと思います。授業後、講師の方に自分から質問をしにいくと、しっかりと受け止めて答えを返してくれました。その意味では、積極的に学びたいという人なら、学べることはたくさんあると思います。

──楠田さんが代アニで学んだことで、いちばん大事なことはなんでしょうか。

楠田 〝自分で考える〟ということですかね。声優の仕事は、誰かに教えてもらうものではありません。自分でキャラクターを分析し、その性格や感情の動きを理解して、どう表現するのかを自分で考えます。なので、役者は〝研究職〟であると思っています。だからこそ、学生のうちから考えることに慣れることは大切だと思います。

──卒業後の声優人生は順調だったのでしょうか。

楠田 そうともいえないですね。卒業後、なかなかオーディションもうまくいかず事務所も決まらなくて、「あと1年で芽が出なかったらあきらめよう……」と思うこともありました。そんなときに、事務所への預かり所属が決まり、ほどなくして受けたオーディションで、「ラブライブ!」の東條希役が決まったんです。

──キャラクターソングのほか、楠田さんは個人としてもCDをリリースしていますね。

楠田 声優を志したころから、キャラソンを歌うことにもあこがれていましたから、ボイストレーニングにも力を入れていました。オーディションで歌唱があることも多かったので、恥をかきたくないからという理由のほうが大きかったかもしれませんが……。そのときは、まさか自分の名義でCDを出すことになるとは思っていませんでしたけど(笑)。

──これからの時代の声優に歌唱力は必要でしょうか。

楠田 必須というわけではありません。歌を必要としない作品のオーディションだけを受けて活動する、という選択肢もありますから。ただ、歌の練習が損になることはないと思います。歌も芝居も表現のひとつなので共通する部分は多くありますし、何事もできないよりはできたほうがいいですね。人生において、何かを経験することが損になることって、絶対にないと思うんです。

──最後に、声優をめざしている人にアドバイスをお願いします。

楠田 代アニに入学するということは、好きなことを仕事にしたいと一歩踏み出せたということ。それだけで、本当にすごいことなんです。その勇気を自信にして、目標に向かって突き進んでください!